散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

札幌途中下車

2016年05月07日 18時37分03秒 | 食べ歩き
苫小牧から乗った電車は終点が手稲だったので、そのまま乗っていれば琴似に帰り着くことは可能だった。しかし、どうしても今日は新刊本が入っているのではないかという思いから、北広島でエアポートに乗り換え、札幌駅で下車。

早速本屋さんに行ってみたが、どうやら今日も新刊本は入荷していない模様。北広島-札幌間は結構混雑していたし、これでガクッと力が抜ける。もうエネルギー補給できるならば何でもいいという感じで、蕎麦屋「S」へ。

疲労感から深く考えることができず、ほろ酔いセットをビールで注文。最初に板わさとともにビール登場。



しかし、先客1名が出て行ったところだが、私の他に客がいない。夕方は普段も人気がないのかな? それともゴールデンウィークの最後とあって、もう少し景気のいいところに行く人が多いのだろうか。



セットの次のつまみはとり肉南蛮漬け。南蛮漬けといっても、揚げたものを酢醤油タレに漬けたものではなくて、蕎麦汁をいかした照り焼きにしたもののようだ。これが体の疲れにちょうどいい肉っ気と甘さであった。薬味にわさび、一味、山椒、そしてネギや大根おろしと合わせて食べる。ここで、セット外の日本酒を追加。



最後はちょっと少なめのもり蕎麦。これも途中からきざみ海苔や天かすで食べる。最後の蕎麦湯がもう少し熱いと申し分ないのだが、空腹も満ちて、少し疲れから回復した。よし、琴似に移動しよう。


小さな旅(7)

2016年05月07日 16時55分48秒 | ART
東室蘭で乗り換え。ちょっと時間があったので、一瞬、駅の外に出てみた。



何枚か写真を撮影して駅に戻る。次は苫小牧だ。



14時過ぎに苫小牧に到着し、苫小牧市美術博物館へと向かう。途中で「出光カルチャーパーク」なる看板を見かけるが、なんだこれ?



帰宅してから調べると、ネーミングライツということで500万円で命名権を販売し、出光興産が購入したということらしい。これはこれで、地方都市の施策の一つであると思うし、「ネーミングライツ料は、施設の管理運営や市民サービス向上に活用」ということらしいので、期待したい。

苫小牧はちょうど桜が満開の時期だろうか。



桜を眺めつつ、「砂田友治展」へ。



「勇払原野」:明るく色彩豊かな原野。
「まだ還らない」:砂田は人間の生の姿にぐいぐい迫った画家だと思うのだが、どうもそこが趣味に合わない。人間には生の姿だけではなく、やはり社会性のある、後天的に身に着けた振る舞いというものもあるだろうと思うからだ。しかし、一冬で300人が海難に合うという現実から描き始めたシリーズであるという解説もあり、一度はこれらの作品群を描かなくてはならなかったのだろうという理解はできる。
「船と男」:1970年代に入ると、作品の色合いやタッチはかなりマイルドなものに変化する。

「組C」:中央の赤と黒の部分が、三岸好太郎の「悪魔」を思わせる。
「王と王妃」:またこのシリーズが良く理解できない。家族という最小の社会集団を描いたものらしいのだが、なぜ「殿と奥方」じゃないのだろう。王様って、日本じゃピンとこないよね(「殿」に正しくピンとくるかどうかもあるが)。
「勇払原野とウトナイ湖」:こういう作品の方が素直に見ることができる。

同じく苫小牧市美術博物館から「中庭展示Vol.7 岡本光博「UFO after / 未確認墜落物体 その後」」。

青森県立美術館の展示で話題を呼んだ展示の「その後」ということらしい。しなしなになったUFOの「皮」が何とも言えない。

写真左が青森の展示(らしい)で、写真右が今回の展示。

 

 

展示を見終わり、苫小牧駅前に戻る。苫小牧駅前プラザegaoは完全閉鎖の模様。駅前に出て最初に見上げる建物が封鎖されているのだから、ものすごく辛いものがある。

 

エスタもこの3月で閉店。



よし、見るべきものはすべて見た。札幌へ戻ろう。



企画倒れに終わった感のあるこの「小さな旅」。普段とは違う行動をしたので、個人的にはそれなりに楽しかった。しかし、北海道内地方都市の観光というのは非常に厳しい状況にあると思う。JRも便利とはいいがたいし、観光施設も適切に運営できているか疑問の状況だ(個々人の方は、いずれも一生懸命仕事をされていたように思うが)。もしかすると今の観光はツアー形式で飛行機+バスを完全チャーターというスタイルになっているのかもしれないが、そういう興味がないため、良くわからない。

小さな旅(6)

2016年05月07日 12時58分13秒 | ART
室蘭で残された時間は少ないが、時間調整もあり室蘭市港の文学館へ。あまり文学館には興味がないのだが、八木義徳、三浦清宏、長嶋有の3人の芥川賞作家を輩出している地でもあり、そこそこ充実した展示であったと思う。

他に室蘭ゆかりの作家として取り上げられているのは、イザベラ・バード(通過しただけらしいが)、並木凡平、棟方志功(2回来ただけらしいが)、いがらしゆみこ、篠原勝之らがいた。もちろんもっと多くの人が挙げられているのだが、私が無知のため知らないのである。

しかしこの文学館の建物が実に立派だ。著作権上問題がありそうなところは避けるが、2階には立派なホールがあった。



それから展示室内で安田侃の「妙夢」を発見。



他にも立派なステンドグラスがあり、文学展示以外にも見どころはあるのではないか。



この後、室蘭駅に戻り、東室蘭へと移動する。そういえば、ここも盲腸線なんだよね。

 

小さな旅(5)

2016年05月07日 12時11分27秒 | 食べ歩き
さて今回、私は室蘭での昼食を楽しみにしていた。商店街をぶらぶら歩いて、見当をつける。

この店もよさそうだなあ。

 

「肉鍋」の店が昼からやっているのもいいなあ。ランチだと高くないのかな。



などと思いつつも、割と最初から心に決めていたのが、開店から90年を越える天ぷらの「T」である。室蘭の人々はこの店のしんなりした天丼が好みと聞く。ドアを開けて店内に入ると、驚くほどの広さの店内(長いカウンターとその後ろにテーブルと小上がり、奥に座敷席もある)に、びっくりするほどの人がいる。外を歩いている人がほとんどいないのに、店内にはそう、50人は客がいるだろうか。地方の寿司屋さんや天ぷら屋さんにある店の雰囲気、これは貴重なものであると思う。

入口で食券(何とも懐かしいプラ製。消えかかった字で「天丼」と書いてある)と引き換えに代金を払い、カウンター席へ。ちらっと見る限り、料理が来ていない人が結構いるのだが、これは相当待つことになるのだろうか。



と長期戦もやむなしと思っていたら、15分ほどで天丼がやってきた。味噌汁、沢庵付きである。



早速食べてみると、ほお、うわさに聞く通りのしんなり感である。サクサク・パリパリが好みの人はダメだろうが、これはこれでいいような気がする。ご飯とタレの相性がよろしく、天ぷらも含めて一体感のある天丼だった。上に載っているのは少し大きな海老天と小さい海老(甘海老?)を3本つながりで揚げたもの、そしてイカ天である。

注文で「特丼」という声が飛びかっていたが、他に特製天丼というのがある模様。しかし、初回は極力一般的なものをと思う私には、普通の天丼がちょうどいい。後でメニューを見たが、いか天丼というのは分かるが、いか抜き天丼というのがあり(歯の悪い人向け?)面白かった。



素晴らしく美味しいとまでは言わないが、何となく食べたくなる天丼。分かるような気がする。

小さな旅(4)

2016年05月07日 11時22分36秒 | ART
9時半頃、室蘭到着。幸いなことに、傘をさすほどの雨は降っていない。



室蘭駅には観光マップがなかったので(棚はあったが、マップが置いていなかった。これ、観光を狙いにしているんだったら、お話にならないのではないか)、まだ10時前で美術館が開いていないこともあり、旧室蘭駅舎の観光案内所に行くことにした。

 

ここで無事に観光マップを入手。しかし、室蘭市民美術館の表示がない。2008年にオープンしたらしいのだが、それ以来観光マップの更新がされていないということなのかなあ。美術館は室蘭市文化センターにあるので、文化センターが地図に乗っていれば良いということなのか。市民以外はその辺、良くわからないのだが。

ぶつぶつ文句を言いつつ、室蘭市文化センターへ。



おお、ずいぶん巨大な建物だが、何の案内もない。近づいてみるとドアが開かない。



あれれと若干焦りを感じて右手側に回り込むと、別の入口を発見。



さっきのはいわゆる大ホールでイベント時にしか使わないのであろう(実は昨日、矢沢永吉コンサートがあったらしい)。小さい入口からは無事に入ることができた。

案内に従って、地下の室蘭市民美術館へと向かう。







■室蘭市民美術館「室蘭美術の精華」。意外ときれいに整備された展示会場に、43点の作品が展示されていた。
西村徳一「影」:抽象的な光と影の表現。なかなか私好み。
渡邊眞利「峠」:黄色の背景(砂漠か?)の中、馬2頭で旅する2人(両方女性か?)。何となくオリエンタルな風合い。
遠藤孝一「オロンコ岩」:ダイナミックな岩の風景。室蘭は自然が素晴らしいねと思っていたが、今調べてみると知床の方にあるものらしい。

信岡成子「刻(生命)」:シンボル化された女性像を中央に、背景の藻のような植物が実に繊細に描かれている。
矢元政行「2011年3月」:タイトルで東日本大震災の事を思うのだが、いつものバベルの塔に大勢の人物がいる矢元スタイルは変わらない。精神的に感じたものがあったということか。

この展覧会、無料なのはありがたいのだが、いかにも案内が貧弱だ。

まず文化センターのホームページの新着情報は昨年8月から今年3月にかけて行われた耐震工事による閉館の話しか記載されていない。室蘭市のホームページ「室蘭市民美術館の展示・体験事業」には、約1年前に開催された展覧会の情報しか無い。こんな頻度でしか更新できないのであれば、固定的な情報(アクセス方法など)だけ掲示した方が良いのではなかろうか。かえってみすぼらしく、本当に美術館はやっているのだろうかという疑問しか湧いてこないのである。

西村喜久子、黒田孝、佐野敏夫、野本醇、北浦晃、木村富秋、輪島進一など、なかなか悪くない作品が展示されていることもあり、残念である。

美術館を出て、先ほどとは逆方向の道に出ると、立派な入口があった。正面入口は実はこちらであったか。



この後、室蘭市青少年科学館はパスし、市立室蘭図書館にはちょっとだけ入館し、室蘭市役所を眺める。

 



建物はなかなか重厚だ。それからショッピングセンター付近の歩道橋へ。かなり広い交差点を四角につなぎ、さらにショッピングセンターへの連絡通路、自転車用のスロープもあるため、容易に全貌がつかめないほどの歩道橋がある。

 

まあ、歩行者の身としては、歩道橋ってありがたくないけどね。

小さな旅(3)

2016年05月07日 09時54分39秒 | 食べ歩き
この小さな旅のコンセプトは、もともと次のように考えていた。

1.道南方面に向かうため、札幌より南に泊まれば良いに違いない
2.しかし、一日散歩切符を使うため、その発売エリア内に泊まる必要がある(例えば、苫小牧はダメ)
3.夜はユニットバスのシャワーではなく、風呂に入りたい
4.多分、朝は少しゆっくりできるだろうから、優雅に朝食を取り、くつろぎたい

しかし、上記の1、2、4の条件を満たすことができなかったのである。千歳から室蘭(最終目的地)にJRの普通電車だけで行こうとすると、何と7時12分発の列車に乗らなければならないのだ。もっとも琴似から出発する場合には6時19分に乗車しなければならないのだが、冷静に見ると1時間も稼げていないのか…。

ということで6時に起床し、ホテルの朝食。バイキング形式だったが、かなり豊富な品数が出ており、食事の用意をしていた方々の感じも良かった。あまり食欲がなかったが、ご飯+ちょいカレー、味噌汁、ハム2種、きんぴらごぼう、ミニハンバーグ、スクランブルエッグ、梅干し・つぼ漬け、生卵を食べる。



飲み物はオレンジジュース。そして食後にコーヒー。本当はもっとゆっくりしたかったが時間がない。それなりに急いで7時前にはホテルをチェックアウトし、千歳駅へと向かう。



千歳で一日散歩切符を買い、まずは東室蘭へ。苫小牧までの車内には、頭の悪そうな高校生多数(見た感じで判断して失礼)。東室蘭で乗り換えて室蘭へと向かう。



室蘭行きの列車は2両編成。ワンマン車両なので、駅員さんがいない駅では一番先頭の扉からでなければならないため、2両目には誰も載っていない。やっと気分が落ち着いてきた。



ところで、JR北海道の一日散歩切符だが、利用できる区間内のすべての駅で販売すべきではなかろうか。いや、百歩譲って、自動券売機があるところでは販売すべきだろう。どうしても苫小牧・登別・東室蘭・室蘭で購入できないというのは納得できないなあ。

小さな旅(2)

2016年05月06日 22時22分29秒 | 旅日記
普段とは違い、恵庭から札幌から逆方向へ進み、千歳に到着。千歳で一杯やるためではなく、今日は実は宿泊してみようという企画なのである。



適当にホテル検索サイトで探した結果、明日はさらに南下する予定なのと、大浴場がついていることから千歳のホテル「AO」が本日の宿泊場所となった。しかし、札幌近郊で宿泊するのはかなり久しぶりだ。



早速ホテルの部屋へ。そっけない部屋だが、普段東京に泊まるときと比べると部屋の面積が倍以上ある。ベッド以外の空間がこれだけ広がっているというのは、東京のビジネスホテルではまずない。



まずは大浴場へ。大浴場というよりは、中浴場という感じだったが、他に入る人がいなかったためのんびりすることができた。あまり好きではないのだが、サウナで気持ち汗を流す。そして部屋に戻り、軽く部屋飲み。腹がいっぱいなのでつまみなしで、赤ワインを少々飲んだ。



部屋が暗いので読書もはかどらず、テレビのモノマネ番組を適当に流す。意外とPerfumeなんかは面白かったけれども。



明日は早いため23時頃就寝。

小さな旅(1)

2016年05月06日 19時10分38秒 | 飲み歩き・北海道内
私はゴールデンウィークと年末年始には旅をしない。なぜならば、行く先は混雑が予想されるし(混雑するとお店などでも接客が雑になる可能性が高い)、交通費や宿泊費のコストも高くなることが想像できるからだ。しかし、今年のゴールデンウィークは平日2日間休めば10連休(私は5月2日の午前中は出勤しているが)であり、ちょっと何かしてみたい気持ちになった。

ということで、とりあえず札幌市内のギャラリーを巡った私は恵庭に降り立った。



恵庭と言えば、私の好きな居酒屋「T」である。最近は7月の連休あたりに行くことが多かったので、今回はこのシーズンに訪問してみることにした。恵庭の繁華街を散歩してから店に到着。



ほほう、店内に入ると宴会の準備がされている。大丈夫かと思ったが、無事私も空いているカウンター席に座ることができた。ちょっと歩いたのでビールを頼んで、今日もお任せコースにしてみよう。最初の1品はカニ身としいたけのゴマ酢かけでスタート。



しかし、ゴマ酢で味付けしたものを食べたことがないよね。さっぱりとコクのバランスが良く、前菜にはもってこいである。

次は定番の刺身、本鮪、タコ、春シャコの3品である。



まずは春シャコが嬉しい。先日、小樽で食べたとはいえ、私の好物なのである。味はシャコのあがる小樽で食べたものと甲乙つけがたいのだから、さすがと言えるだろう。マグロは滑らかな舌触り、タコは歯ごたえが実によろしい。しかし、この店、醤油に何か一工夫しているのではあるまいか。普通の醤油に見えるのだが、どこかダシの香りがするような気がする。いや、気のせいかな。

次は米ナスの味噌田楽。甘め濃厚な田楽味噌とトロトロの茄子に手が止まらない。



魚料理はサメガレイの焼き物、茎わさび添えである。カレイは表面の皮一枚だけ焦げ目がついていて香ばしいが、中は汁気とともにフワフワ、トロトロの身である。これに大根おろし、茎わさびを適宜つまみながら食べると、申し分のない味だ。



飲み物はもちろん酒に切り替え、山法師、そして〆張鶴と注文。料理はここで酒の友、アン肝登場である。アン肝のコクもあるのだが、ポン酢の酸味で舌が刺激されてくる。





そして次は予想外の紫アスパラ天が登場した。結構腹いっぱいになりかけてきたので、アスパラの太さに驚いたのだが、塩をつけて食べると、これが何ともフレッシュな味。梨とまで言うと大げさかもしれないが、リンゴくらいの汁気は十分にある。皮の硬い感じも全くなく、サクサク食べられた。



もう十分と言いたいくらいなのだが、最後に稲庭うどんを食べて(これがまた美味い)終了。今回も満喫である。



ここで恵庭駅に戻り、いつもとは違い千歳方面へと向かう。いったいどこへ行く気なのか。

 

平日の休みだから

2016年05月06日 13時03分49秒 | 食べ歩き
今日はあまり食べすぎると夜に差し支えることと、平日休みなので、土曜日には開いていないところに行こうと思い、結果的に道庁の食堂で昼食をとることになった。ショーケースを眺めて、何にしようか考える。



スパカツはボリュームがありすぎだし、タンドリーチキンの定食もよさそうだったが、鰯竜田揚げ丼にしてみた。



丼には鰯1匹分の竜田揚げと水菜、錦糸卵。わかめの味噌汁に結構な量のつぼ漬けがついてきた。竜田揚げのタレが甘すぎるのが残念なところだったが、それ以外は良いのではなかろうか。混雑時も過ぎていたので(休みに挟まれた平日なので、客も少なかったのかも)、落ち着いて食べることができた。

祝日の居酒屋

2016年05月05日 18時36分29秒 | 飲み歩き・琴似界隈
琴似に戻ってきてから、今日は居酒屋「D」へ。遠目に見ると、赤ちょうちんの明かりがついていない。まさか休みじゃないよねと近づくと、明かりがついていないのはまだ時間が早かったからである模様。幸い無事開店しており、1番目の客となった。

それなりに歩いたので、ビール(小)でのどを潤そう。通しは仙台麩と根菜などの煮物。香りが非常にいい。



いつもの刺身盛り合わせは連休のため品薄ということだったが、しめ鯖、マグロ漬け、エゾシカたたき、タコ頭、ヒラマサ、かつおたたきが出てきた。仕事をしたものを含めて、マスター苦心の盛り合わせだろう。



魚の鮮度も普段と変わりなかったが、エゾシカたたきは珍しかった。生姜で食べてもわさびで食べても癖がなくあっさりだ。ここは松の司燗酒を合わせよう。ほんのりと温かい酒が刺身にはよく合う。



次は赤ワインとエゾシカのシチュー。赤ワインはそこそこいいものらしい。しっかりした味がするが、それでいて渋みはなく、妙な重厚さもなく、食事によく合うワインだと思う。

 

そしてシチュー。これは間違いない味だ。手が止まらない。



この後、リンクウッド1995に切り替えつつ、牡蠣燻製、ミモレット・ゴーダチーズ・スモークサーモンのつまみを頂く。

 

チーズは両方とも熟成が効いていて、旨みの結晶という感じだ。

 

リンクウッドはハイランドなので、スモーキーさはなく花のような桃のような香りだ。そうそう、グレンロセス12年の残りも味見させてもらったのであった。昼飯が重厚だったせいもあり、これ以上は食べられない。


20160505ギャラリー巡り

2016年05月05日 16時29分03秒 | ART
本日は新さっぽろアートウォール→新さっぽろ→HOKUBU→エスタ7階→JR札幌駅→大丸→大丸特設会場→道銀駅前支店→コンチネンタル→資料館→D&D→レタラの12か所。

■新さっぽろアートウォール「今荘義男展」。



新さっぽろギャラリーの「上田忠太郎の自分世界展」も土偶などを取り込んだ絵画で、面白かった。

■HOKUBU記念絵画館「二つのミゴト」。人間には非常に関係が深いが、展覧会のテーマとしてはあまり取り上げられない(即物的だから?)、食べ物をテーマにした展覧会。2階はワークシートを使った、クイズ形式の展示になっており、工夫がみられる。

宮本承司「遠慮のかたまり」:寿司桶に残された最後の一つのマグロ寿司。確かにこういうことってある。
宮本承司「いかしそ」:イカの握りだが、イカの部分が透けて下にある大葉が見えている。生々しくない描き方で、美味しさのエッセンスを抽出している。
若木くるみ「かずのこ丼」:かずのこをよく見ると仏頭がうっすらと描かれており、卵と螺髪のダブルイメージになっている。ユーモラスさと若干の気持ち悪さが同居している。

 

いつもコーヒーご馳走さま。

エスタ7階「飛び猫展」、JR札幌駅「ねこ休み展 in JRタワー」、大丸7階「ダンボー写真展」、いずれも可愛い。私は精神的に疲れているのだろうか。

■コンチネンタルギャラリー「永桶麻里佳と故郷セカンド展」。
故郷セカンド(永桶宏樹・麻里佳の夫婦ユニットだそうだ)「お江戸三人娘」:「パー娘」「チョキ娘」「グー娘」の3人の立体パネル。何だか良い意味のバカバカしさに笑いがこみ上げてくる。

■札幌市資料館「ドローイングマン エキシビジョン‐ドローイングガールのへや‐」。壁全面に作者得意のイメージが描かれており、空間の質が変わってしまったかのよう。何とも言えない居心地の悪さを生み出している。ライブドローイングは5月7日(土)に開催される予定。

■D&DEPARTMENT HOKKAIDOギャラリー「ウフルーモマタージュ美術館展」。子供たちが作った「自分コレクションの展示室模型」と有名絵画の模写作品。
たかのべにか「高橋由一の鮭」:シンプルにしてまさに「鮭」。イメージの抽出力が素晴らしい。
いそだあおい「セザンヌのサント・ヴィクトワール山」:セザンヌの作品をもう一度解体して解釈しなおしたような作品。実にいい。
いださゆき「マティスのダンス」:描かれている人間の埴輪のような表情がたまらない。
はちやなぎあん「クロースのPhil from the Rubber Stamp Portfolio」:これは原画を知らないのだが、升目に明暗をつけて描き出した肖像画。相当上手いように思う。

ザ・食堂

2016年05月05日 12時19分17秒 | 食べ歩き
本日はギャラリー巡りの途中で、ちょうどかねてから行ってみたいと思っていた食堂付近にいたので、昼食を食べていくことにしよう。入店すると先客がカウンターに2名。ちょっと狭い感じもあったが、カウンターに座る。

若い方の客に来たカツカレーはなかなか美味そう。年配客に出たホッケ定食はごくオーソドックスな感じ。その次に私の生姜焼き定食がやってきた。おー、ボリュームがあるなあ。



結構大きめのバラ肉をご飯に一度乗せ、そこからガッと食べる。かなり生姜と甘辛さの効いた味付けで、玉ねぎもタレとのなじみがいい。これはご飯が進む味だ。途中であっさり味の味噌汁、キャベツの支援を仰ぎ、かなりの量だった豚肉とご飯を何とかやっつけた。

最後にリンゴのデザートがついているのも、ちょっとしたサービスか。


20160504最近読んだ本

2016年05月04日 23時03分40秒 | 読書
■「謎のネタ本アニメ編」話題の達人倶楽部編
再読。

■「角打ちに憩う」
東京の店を何軒か押さえておきたい。函館にもあるのだが、そのためだけに行くわけにもなあ。

■「バビロンI -女-」野崎まど
まだこの段階ではどこまでのスケールの話なのかが把握できていないので、何とも言えない。

■「ユダヤ人と近代美術」圀府寺司
ユダヤ人の画家がかなり最近になるまでなかなか現れなかった理由など、興味深い話が多い。

■「スチームオペラ」芦辺拓

■「戦国散歩1」カラスヤサトシ

■「素顔の池波正太郎」佐藤隆介

■「カラスヤサトシ9」カラスヤサトシ
何と最終巻なのだそうだ。

■「死なない生徒殺人事件」野崎まど
これは「Whyダニット」の新機軸と言っていいのかな。

雨の日の琴似

2016年05月04日 13時31分02秒 | 食べ歩き
今日はいったん晴れるかとも思われたが、残念ながら結局は雨。といってもそれほど降った訳ではなく、霧雨から小雨といったところか。一歩も外に出ないのも問題なので、琴似の街を歩く。

途中、新しいバールができていた。看板の「もちろん昼から飲めちゃいます!」という言葉が嬉しいが、今日はコンディション調整で酒を飲まない予定であった。残念ながら、ここはまた改めて。



祝日とは言え水曜日。日曜日にはやっていない新店を開拓しようかとも思ったが、結局は流されてタイ料理の店「S」へ。時間が早かったので、先客無し。奥の小上がりは以前は寝そべり用クッションがあったりして、タイっぽい感じだったのだが、何だかさっぱりしたように見えるな。

定食の前菜はいつも変わらずサラダとトムヤムガイ。奥にあるピンク色の飲みものはグレープフルーツジュース。



そして豚肉のレッドカレー。辛さは2辛で、そこそこ辛かった。ここのカレーはとにかく具沢山(豚肉、ナス、竹の子、パプリカなど。量もたっぷり)なのが嬉しい。ご飯は型抜きされて丸く盛られているが、私は少し平面に崩してから食べる。

 

外出中も雨は少し強くなったり弱くなったり。まあ、傘をさしていれば濡れるほどではなかったので、良しとするか。この後、買い物→古本屋→買い物とやむを得ない散財をいくつかしてから帰宅。


→角にあった建物が無くなっている。