以前もご紹介しました交雑のナマズ。レッドテールキャットフィッシュPhractocephalus hemioliopterus (Bloch and Schneider)とレオパードキャットフィッシュPerrunichthys perruno Schultzの交雑なのでしょうか。しかし他にもインターネットで検索したらさまざまな候補が出現。悩みます。
この個体は、かなりスレンダーな体型です。しかしこの親になった2種のナマズ
レッドテールキャットフィッシュ
レオパードキャットフィッシュ
は、いずれもやや寸胴の体つきが特徴です。
一方新規候補であがってきたのがタイガーショベルノーズキャットフィッシュPseudoplatystoma spp.です。
この名前でよばれているのには数種が知られていますが、その中でPseudoplatystoma corruscans (Spix and Agassiz)と呼ばれているものは、小さな斑点が体側に無数に散らばります。またこの個体は体側に淡色帯があり、飼育中の交雑種とも一致します。
しかしこの種とは吻の長さなどは一致しませんでした。この種はレッドテールキャットフィッシュとの交雑個体が販売されていますが、そのような個体は長い吻を備えています。
尾鰭はやや赤みを帯びます。これはレッドテールキャットが有する特徴です。斑紋は、タイガーショベルノーズキャットフィッシュおよびレオパードキャットフィッシュの両方にでますが、見比べますと、レオパードキャットの方が近いような気もします。レッドテールキャットフィッシュとレオパードキャットフィッシュの交雑である可能性も高くなりましたが、この手の魚は成長すると斑紋ががらりと変わることもあるのでまだまだ観察しないといけません。
ちなみに水槽の中に餌用として入れたコイ科の小型種アカヒレは食わずに共存しています。餌は最近は配合飼料をよく食べています。