今日のフィリピン魚は、ハゼ科のサラサハゼAmblygobius phalaena (Valenciennes,1837) です。
サラサハゼ属のハゼはインド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯域に生息するハゼ亜科のハゼです。サラサハゼの仲間はクロイトハゼの仲間のように、口に砂を含み鰓から砂を排出するという独特の摂餌方法で知られています。
写真の個体は大型の個体で、体長も10cmちかくはあったように思います。Fishbaseによると、最大で全長15cmを超え、熱帯性のハゼ科魚類としてはやや大きくなる種類です。写真の個体はこのように黒っぽく地味ですが、生時や新鮮な個体は体側に横帯があったりしてきれいです。
尾鰭の黒色斑は大型個体にも小型個体にもあります。模様は幼魚のほうが鮮明ですが、あまり差はないようです。本種や同じサラサハゼ属のほかの魚は観賞魚として販売されることもあります。これらについてはまた今度書きます