今日は昔好きだったミハエル・シューマッハさんの49回目の誕生日です。生存報告すらなくきびしい状況なのは間違いないのですが、頑張ってほしいところです。世界のティフォシたちも祈るような気持ちで待っているでしょう。
年末にいただいた魚をご紹介。クサウオ科・クサウオ属のクサウオ。
クサウオを手に取るのは今回が初めてではなく、これが2回目なのであるが、この個体は全長50cm近くの大型個体。これほど大きい個体は初めて見た。クサウオ属の魚は疑問種のオーストンクサウオをのぞき10種が日本近海に分布している。スナビクニンなど分布域が広い魚が多いが、基本的には冷水性の魚の仲間である。クサウオの分布域は北海道から鹿児島県までであり、この科の魚としてはかなり広い範囲に分布する魚といえそうである・また東シナ海や台湾にも分布するなど、高水温に対する耐性もあるらしい。
クサウオの尾鰭・尾柄
エゾクサウオ
クサウオによく似たものにエゾクサウオという種がいる。エゾクサウオはクサウオに極めてよく似た姿をしているのだが、クサウオは尾鰭の基底付近に白色斑があるので、エゾクサウオと区別することができる。エゾクサウオにはこれがない。
ダンゴウオなどと同様にクサウオにも吸盤がついている。吸盤の使い道はダンゴウオや小型種のスナビクニンなどとほとんど同様で、岩などにはりつくのである。
クサウオは水族館でもおなじみの魚である。対して食に対してはあまり芳しい評価をきかない。しかしこれほど大きい個体であれば骨はあまり気になることもなく、身の離れもよい。味はほとんどないのだが、臭みもない。今回の個体はTwitterのフォロワーさん、大栗靖彦さんに送っていただいたもの。ありがとうございました。