魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

2つの初魚種

2018年12月26日 19時16分40秒 | 魚紹介

もう2018年もあと1週間です。今年はこれまでにもヤエギス、スギ、オオクチイシナギ、ムラサキギンザメなど初めて食する魚が多かったのですが、そんな年の終わりに新たに2種の魚を食することができました。

●サザナミダイ

サザナミダイはスズキ目フエフキダイ科の魚。フエフキダイ科は二つの亜科に分けられるが、ヨコシマクロダイやノコギリダイ、メイチダイなどと同じ亜科の魚である。本種はその中のメイチダイ属に含まれる。

日本にはメイチダイ属が8、ないし9種いる。最近まで6種だったのだが、近年2種増えた。その中でも特に大きくなるのが本種であり、全長60cmオーバーになる。この属は分布が南方に偏っているがこのサザナミダイは紀伊半島以南の日本に分布している。一方シロダイやタマメイチは高知県が北限のようだ。ちなみに今回の個体は鹿児島県産。このサザナミダイを購入する前の日はタマメイチもあったそうだ。残念。

サザナミダイ頭部

サザナミダイの標準和名の由来はこのサザナミ模様。青く輝き美しい。なお、メイチダイも不明瞭ではあるが頭部にサザナミ模様があるのがいる。

サザナミダイは結構お値段も張る。しかしその分美味しい魚だ。白身の大変美味しい魚で、食感はもっちりしている。今回は半身のみ食した。残りは冷蔵庫で保管しており、正月の食卓に並ぶだろう。

 

●イシフエダイ

2匹目はイシフエダイ。スズキ目・フエダイ科の仲間でもすらっとした体形が特徴的なものがそろうEtelinaeの仲間で、この亜科にはヒメダイ属、ハマダイ属、バケアカムツ属、アオチビキ属、そしてイシフエダイ属の5属、計19種が含まれている。

イシフエダイ属は本種とオオグチイシチビキの2種が知られ、2種とも日本近海に産する。イシフエダイは分布が南方よりなのか、オオグチイシチビキがよく水揚げされる愛媛県愛南町でも、高知県西部でも見ることはできなかった。

ただ今回の個体は高知県産だという。イシフエダイの分布は魚類検索によれば相模湾西岸、土佐湾、琉球列島、伊豆諸島、小笠原諸島。海外ではインドー中央太平洋に広く分布しているほか、東太平洋のココ島でも見ることができるようだ。全長40cmほどで、オオグチイシチビキ(60cm)よりもやや小さめ。

熱帯魚のようなブルーな体色であるが、さばいてしまえばそんなものも気にならない。同じフエダイ科のアオダイというのは極めてうまいのだ。だからイシフエダイもうまいだろう。さばいてみると一転、青から赤みを帯びた色彩変貌する。食欲がわいてくる色彩だ。味もなかなかいける。今回の魚はいずれも「シーフーズ大谷」さんで購入したもの。大谷さんとのお付き合いも来年で10周年になる。ありがとうございました。

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