2019年の沖縄の魚シリーズも最終回。フエダイ科・ヒメダイ属のヒメダイ。ヒメダイは比較的普通種であるが、それゆえこのぶろぐではあまり紹介できていなかったもの。ヒメダイの仲間はフエダイの仲間で遊泳性が強く、外洋海山の周辺にも生息している。多くは深海性で、ヒメダイだと水深200~300mほどの場所から釣りや延縄で漁獲される。ただし幼魚は比較的浅い場所から定置網により漁獲されることもある。また、高知県などでは沖合底曳網で漁獲されることもある。ただし底曳網漁業ではあまり多量には獲れないらしい。
本種は鱗が多く、側線有孔鱗数は70~74である。これはキマダラヒメダイとほぼ同数であるが、キマダラヒメダイの体側に見られる不規則な模様は本種には見られず、またキマダラヒメダイは尾鰭上葉が黄色で目立つのに対し、本種の尾鰭は褐色で後方が赤みを帯びるという色彩なので見分けることができる。
本種はあまり大きくならず、全長50cmまで。分布域は広く東アフリカ~トゥアモトゥ諸島までのインドー太平洋域にすみ、ハワイにも生息しているようである。分布域ではどこでも漁獲され食用となっていて、味も美味である。これは沖縄那覇の「泊いゆまち」で購入したが、ヤンバルシマアオダイやイチモンジブダイなどを購入したところとはまた別の店舗で、ミンサーフエフキを購入した店舗と同じところである。
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