2008年はろくなシーズン総括をしていないので、実質2007年以来でしょうか。今年1年間の振り返りをしたいと思います。
●3月の海水魚採集
3月半ばに玄界灘で海水魚採集を行いました。海は引いてていい具合でしたが (このころは大潮では結構ひきます) 、狙いのカジカ類、ギンポ類、タウエガジ類が少なくて、ちょっと残念でした。ただしクロウシノシタの小さいものに会えたのはうれしかったです。あとは、ヒメハゼ、タケギンポ。
小さなクロウシノシタParaplagusia japonica (Temminck and Schlegel)。触髭もあります。
●5~6月の採集
5月のトロール船採集はまた後に。このときは高知西部の宿毛在住の知人とよく高知県西部に出向き、採集を行いました。これらのハタが採集されました。今シーズンはハタなどの肉食魚が多いが、それ以外の魚、特にヤッコ類はさっぱり、という印象。
スジアラPlectropomus leopardus (Lacepède)
アオハタEpinephelus awoara (Temminck and Schlegel)
キンギョハナダイPseudanthias squamipinnis (Peters)
●7~8月の採集
7~8月は弟や母親と高知の海で遊んだり、川でハゼ釣り (本当はアカメを釣る予定だったらしい、笑) をして楽しみました。8月の防波堤では小型で愛らしいヒメツバメウオなども採集しました。ナンヨウツバメウオPlatax orbicularis (Forsskål)は今年、多かったように思います。どこの港でも数がいましたし、容易に掬えました。宿毛にも結構いたようで、何個体か標本が届きました。
●11月の採集
9~10月には一度も高知に行かなかったので、11月に2回も行きました。この時は初めてのクモウツボなどを採集しました。2回目の採集では、テンジクダイ科のカスリイシモチやイットウダイ科のクラカケエビス、残念ながら死亡していたものの、チョウチョウウオ科のチョウチョウウオ、ミスジチョウチョウウオを初めて採集することができました。
クモウツボEchidna nebulosa (Ahl)
カスリイシモチApogon kallopterus Bleeker
総じて採集魚数は少なかったのですが、今シーズンを振り返ってみてそれほどひどい年でなかったように思うのは、やはり内容が濃かったからでしょうか。高知でははじめてのクモウツボやヒメツバメウオを採集できましたし、私ではないのですがモヨウハタやサビクダリボウズギスモドキなども採集されていました。次は、さらに貴重な思い出や重要な出来事を総括する予定です。
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