魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

オシャレコショウダイ

2022年10月07日 12時52分15秒 | 魚紹介

今日は鹿児島県から、長らく到着を待ち望んできた南方系の魚のご紹介。スズキ目・イサキ科・コショウダイ属のオシャレコショウダイ。

オシャレコショウダイの背鰭棘

コロダイの背鰭棘

オシャレコショウダイは最近紹介したコロダイによく似ている。特にグレーの体に黄色い斑点があるのはコロダイによく似た特徴である。しかしながらコロダイは背鰭棘数が9~10とやや少なく、オシャレコショウダイでは12~13棘と多いので見分けられる。幼魚のうちは体に縦線がありニジコショウダイというのにも似ているが、成長するにつれて黄色い斑点となるのでニジコショウダイと見分けられる。このほか、オーストラリアの北部沿岸に生息しているPlectorhinchus multivittatusというのもよく似ている。この種は体側に斜めに黄色線が入るのが特徴。

オシャレコショウダイの分布は八丈島、小笠原諸島、紀伊半島~九州、琉球列島。海外では紅海・南アフリカ~ニューギニアまでの西太平洋で、上記3種のなかでは最も広い分布域を持つといえそうだ。近年本州南部~九州で漁獲されたり、釣れたりしている写真を見るので、日本でも増加傾向にあると思われる。このほか全身がグレーで地味なエリアカコショウダイというのも同様。この2種類が今後多くなりそうな予感もする。ただしエリアカコショウダイはまだ私は見ていない(写真記録のみ)ので、ぜひ今後入手したいと思う。

本種をふくむコショウダイ属の魚はみな重要食用魚で、釣り、定置網、突きなどにより漁獲される。この個体は突きで漁獲されたもので、体側に傷がついてはいるのだが、気にしない。

脂のよくのった刺身はとても美味である。ほか煮つけも美味であった。

今回のオシャレコショウダイは鹿児島県の田中水産 田中積さんより送っていただいたもの。いつも、ありがとうございます。

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