ちょっとミスをしまして、非常にみすぼらしい姿で失礼なのですが、珍しいソコダラ科の魚。ソコダラ科・ヤリダラ属のヤリダラ。ヤリダラは以前はオニスジダラ属とされたが、現在は独立属になっている。なおヤリダラ属は世界で4種ほどが知られるが、日本産はヤリダラのみ。ほかの種類はバヌアツやサンゴ海、オーストラリア近海などに生息している。
体には黒い網目模様のような鱗が目立っている。吻部は隆起しないのでトウジンの仲間とも見分けられる。尾は長くその末端がリボン状になるというが、今回の個体についてはそのようなものは確認することができなかった。成魚でも全長20cmほどの小型種であるようだ。
ヤリダラの頭部先端。3本の長い突起がある。この特徴によりオニスジダラと見分けることができるらしい。
水深は200~680mほどに生息しているとされており、底曳網で漁獲される。静岡県~台湾に生息するため、ヘンテコ深海魚便で入手できる可能性もあるが、今回は「深海魚ハンター」さんより。ありがとうございます。
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