今日は久しぶりに水中写真。写真はスズキ目・フサカサゴ科・ヒメヤマノカミ属のキリンミノ。ミノカサゴ属とは胸鰭鰭条が分岐しているなどの特徴により見分けられる。
普段はこんな姿勢で餌の魚に近づく。左の奥のほうに妙な視線を感じるが...
カサゴである。カサゴはこの水中写真を撮影した場所ではいつも見られる普通種であるが、これはなかなかの大きさである。このカサゴの住む岩穴にはほかにもキンセンイシモチやミスジテンジクダイなどテンジクダイ科の小型種が多く生息しているが、逃げる様子はない。逆にこれらの魚もカサゴのことを「用心棒」として利用しているのかもしれない。
わかりにくいが、カサゴとキリンミノのツーショット。キリンミノはフサカサゴ科で、カサゴはメバル科。撮影していたときもキリンミノはそこそこよく泳いでいたが、俊敏ではなく、逃げるときもゆったりとした感じであった。一方カサゴはずっと岩にへばりついて頑張っていたが、手を差し伸べるとあっという間に姿を消してしまった。常にじっとして「ここぞ」というときのためにエネルギーを蓄えていたのかもしれない。普段はキリンミノも決して「たくさんいる」という感じではないのだが、今年は当たり年だったのかもしれない。大きいのも小さいのもあちらこちらに見られた。その分、小型のテンジクダイの仲間は少なかった。
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