今日のフィリピン魚は、ハタ科のアカマダラハタEpinephelus fuscoguttatus (Forsskål)です。
アカマダラハタは紅海や東アフリカをふくむインド・太平洋域に生息する大型のハタで、大きいものは全長1mを超えます。日本では琉球列島に分布し、釣りや潜水などによって漁獲されています。日本でもメーター級の、大物が漁獲されます。
この個体もそうなのですが、眼の後ろの後頭部がやや盛り上がるのが本種の特徴です。大きいものでは顕著になるので、それによってマダラハタと区別可能です。このほか、アカマダラハタは胸鰭の地色が赤みを帯び、マダラハタでは淡色、ないし暗色であることなどでも区別されます。
マダラハタEpinephelus polyphekadion (Bleeker)の幼魚、上のアカマダラハタよりも少し大きめ。マダラハタは成魚になっても後頭部がなめらかなので、区別可能です。
両種とも食用になりますが、シガテラ毒をもつこともあるので注意が必要です。このような大型のハタ類は、乱獲によって個体数が減少しているといわれており、本種を含めた一部の種類は、東南アジアの各地で養殖がおこなわれているそうです。
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