ここまでは2種ともコイ科以外の淡水魚を紹介しましたが、ここではコイ科の魚をご紹介します。
タモロコGnathopogon elongatus elongatus (Temminck and Schlegel)はその名の通り緩やかな流れの河川や水路などにすむコイ科バルブス亜科(モロコ亜科)の普通種です。
日本産のバルブス亜科は1属2種からなります。その中でもこのタモロコは広域に分布します。分布域は東北地方~四国、九州ですが、九州と東北のものは人為的に移植された可能性が高いのです。
ちょっと見えにくいですが、口にはコイのように髭があります。この髭の長さで日本にすむもう1種のバルブス亜科であるホンモロコと区別できます。私はホンモロコは見たことがありませんが、ホンモロコは琵琶湖固有の魚です。
四方を海に囲まれた島国である日本では、海水魚が多く食べられていましたが海の無い県では淡水魚が主要な蛋白源でした。アユ、ハゼ、ウナギ、ウグイ、コイ・・・その中にもホンモロコがあり、これはコイ科の魚でも最も美味であるとした文献もあるほどです。このタモロコもホンモロコと比較してやや味は劣るようですが食用にされています。
文献 川那部浩哉・水野信彦・細谷和海 (編), 2005. 山渓カラー図鑑 日本の淡水魚(3版). 山と渓谷社, 東京.
素人なので間違ってたらスミマセンが、
ビワマスとか、ハスとか??
そういう特殊な生態系環境が存在するのが
おもしろいと思います。。。
ビワマスもハスももともとは琵琶湖周辺の特産のものとされていますね。
古い湖のようで、だからこそ魚の種類も豊富なのでしょう。