今年一発目の「魚を食べる」記事はミシマオコゼ科のミシマオコゼUranoscopus japonicus Houttuyn, 1782です。
たしかミシマオコゼは以前にも紹介したことがあったと思いますが、ここで改めてご紹介。
日本産ミシマオコゼ属魚類の特徴は鰓蓋後方のやや上方に「擬鎖骨棘」とよばれる大きくて強い棘があり、背鰭は2基であることなどがあげられます。オコゼという名前がついていますが、スズキ目ワニギス亜目に含まれ、カサゴの仲間のオコゼとはあまり関係がないようです。
キビレミシマは本種と色彩がよく似ていますが、前鰓蓋骨下縁に3本の棘がある(キビレミシマでは4本)、両眼間隔のくぼみは眼の後縁を結ぶ線に達さない(キビレミシマでは達する)、尾鰭後方の白い縁取りが極めて細い(キビレミシマでは太い)、胸鰭形状が異なるなどの点で区別できます。また本種はキビレミシマよりもやや深い場所からも採集されるなどの特徴があります。キビレミシマは日本では10~65mで漁獲されていますが東シナ海では115mくらいまで漁獲されます。本種は100m前後にて多く漁獲されています。
ミシマオコゼの肉は白身で肉量・漁獲量ともにそれなりに多くあり、最近はよく利用されています。今回は本種をから揚げで食してみることにしました。前にブログにのっけたヤギミシマやメガネウオはいずれも刺身でした。前にもミシマオコゼはから揚げで食したことがあったのですが、そのときは写真入りレポートではありませんでしたので・・・
手前左側の二つ。奥はアンコウ類です。今回はベーシックにから揚げ粉をつけてあげただけですが、かなりよくできました。これをそのまま食うもよし、レモン汁をかけてもかなり美味でした。味は写真に写っているアンコウ類と似たような感じで、下関などの一部で「メシマ(ミシマ)アンコウ」と呼ばれる理由がわかります。
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