先日大谷さんのとこでアイナメ科のアイナメHexagrammos otakii Jordan and Starksを購入しました。キロアップの個体。全長は47cmほどもありました。こんなのはなかなか釣ることが難しい、あこがれの的です。
アイナメは北日本や東日本、瀬戸内海ではおなじみの魚ですが、最近は四国の暖かい場所におりなかなか食する機会がありませんでした。
アイナメはクジメHexagrammos agrammus (Temminck and Schlegel)によく似ており、本州の中部以西ではこの2種がみられます。この2種は尾鰭の形で見分けられるとよく言われますが、他の種にも尾鰭が丸みを帯びたものがあるらしい、ということでやはり側線の数で見分けるべきでしょう。
アイナメの側線は、計5本。クジメの場合は1本しかありません。写真では3本しか写ってないのですが。
アイナメによく似たものにはもうひとつ エゾアイナメHexagrammos stelleri Tilesiusがいますが、エゾアイナメは頬と鰓蓋には鱗がない(ある個体もいるが、あってもわずか)とされており、頬や鰓蓋の大部分が鱗におおわれている本種と区別することができます。エゾアイナメとよく似た名前のエゾイソアイナメPhysiculus maximowiczi (Herzenstein)は、タラ目チゴダラ科の魚で、まったく見た目が違います。
アイナメは刺身、塩焼き、から揚げほか、何をしても美味しい魚です。脂ののりも良好。煮つけにしていただきましたところ、大変美味しくいただけました。特に皮の部分が美味しい!
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