今回は、フサカサゴ科のカボチャフサカサゴをご紹介します。カボチャフサカサゴは2007年に新種として記載された比較的新しい種類です。
日本に分布するフサカサゴ科・フサカサゴ属の魚は、5種類が知られていますが、カボチャフサカサゴは2009年に日本から報告された種類です。頭部が大きく、全体的に丸い印象があり、たしかに「カボチャ」のようです。大きいものでは体長25cmほどになるようで、やや深い、水深100~200m位の岩礁域から、釣りなどで漁獲されます。
この個体は、左側の腹鰭を欠いています。幼魚のころにけがでもしたのでしょうか。私はこのほか、タカノハダイ科の、ユウダチタカノハでも、腹鰭を欠いた個体をみたことがあります。
●フサカサゴ
フサカサゴも南日本の、やや深い海から釣りなどで漁獲される種類です。大きいものでは20cmを超え、やはり他のフサカサゴ属魚類同様に釣りなどで漁獲されます。
カボチャフサカサゴと、よく似ているのですが、本種には黒色の小斑がほとんどないのが特徴です。
こちらは、頭部に小黒色斑がありますが、これもフサカサゴになるであろうと思われます。
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