鹿児島・種子島沖の沖合底曳網で漁獲されたメイチダイGymnocranius griseus (Temminck and Schlegel)です。タイ科の魚ではないのですが、タイ科と近い、といわれるフエフキダイ科の魚です。
フエフキダイの仲間は熱帯域を中心とした分布域を持ちます。世界で5属39種、日本では5属28種(と、1未記載種)が報告されています。インド・太平洋域に多く分布していますが、東部大西洋に分布する種類もいます。
メイチダイ属は世界で8種、日本から5種、と1未記載種が知られています。分布域はインド・太平洋域に限られます。特徴としては頬部に鱗があり、胸鰭軟条数が普通14、主上顎骨に鋸歯状の突起を有しないことがあげられます。沖縄ではいずれの種も、食用魚として扱われています。
写真は、フラッシュをたいているわけではありません。角度によっては、鱗が青白く光っていて、綺麗です。メイチダイの特徴は、背鰭棘条部中央下における側線上方横列鱗数(TRac)が普通6(下の写真)、尾鰭上葉の先端がとがる、体高があり、体長は体高の2.2倍以下であることなどです。
この仲間は熱帯にすむものが多いのですが、このメイチダイはかなり北、東京近辺まで出現します。サザナミダイも、愛媛県で漁獲されていたりします。本種の分布域は南日本~西部太平洋と東部インド洋で、南西諸島にも少しですがいるようです。
この仲間は沖縄では「シルイユー」という名で呼ばれ、白身で美味しい魚といわれています。前にこの魚を食べたことがあるのですが、その時はちょっと、イマイチな味でした。今回刺身で食したのですが、これは前に食したものよりは、美味しいように思いました。ほか、煮付けも美味しいもの。まだ半身がありますので、焼いて食べてもいいかな、と思っています。
今週は、敬老の日が月曜日、秋分の日が金曜日にあり、休みが多い週末です。川などで遊ぶこともありましょうが、水かさの増減には注意しないといけません。
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