魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

キンメダイ

2013年02月07日 22時15分52秒 | 魚紹介
 
キンメダイ科の魚は最近2回ほど記事を書いたと思いますがキンメダイ科の代表というべき、キンメダイがまだ記事になっていないではないですか・・・。ということで、キンメダイBeryx splendens (Lowe, 1834)
 
キンメダイは深海の魚ですが、チョウチンハダカの仲間やソコダラの仲間など底にべたりと張り付く、あるいは底より少し上をホバリングするのではなく、海山の周りを遊泳している種類です。
 
 
キンメダイは漢字で書くと「金目鯛」。その名の通り眼は光の当たる角度によって金色に光り輝きます。タイという名前がありますが、タイ科魚類を含むスズキ目魚類より原始的な特徴を備えているもので、尾鰭や腹鰭の鰭条数が多いです。
 
 
フウセンキンメとの区別方法はこの鼻孔の形。本種ではやや細い溝のようになっていることで鼻孔が楕円状であるフウセンキンメと区別することができます。フウセンキンメとはこのほか、体長と体高の比率や、背鰭軟条数でも区別できますが、手早く確実に同定するならばこの方法でしょうか。
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センベイサンゴ日記 2013年2月6日

2013年02月06日 16時14分36秒 | センベイ・シコロサンゴ日記
 
センベイサンゴ、我が家に来てまもなく二月が経ちますが、今のところ白化もなく、何とか大丈夫そう。ただ、全く成長しているように思えないのですが・・・。
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ウスコモンサンゴ日記 2013年2月6日

2013年02月06日 15時42分31秒 | ウスコモン日記
 
前回から一月ちかく間があいちゃったけど、今日のコモンサンゴ日記いってみよ~
 
プライベートも、内職(?)も忙しくなってきて、大変だ~(特に前者、後者は数が多いだけでこつこつやっていくだけ)
 
 

えっと、前回の日記と変化が特に感じられないのですが、

 
はい、変化がほとんどあるように見えません(爆)
 
でもよく見ると少しだけ育ってるように見えます。
 
 
▲前回の日記
 
 
▲今日。
 
はい、ウスコモンサンゴの、写真でいえば下のほう、少し成長してきています。本当にごくわずかな違いなのですが・・・。エッジも白く色づいてきて左側の成長が盛んなようです。右側は逆に成長が止まったような感じ。水中ポンプからの水があたりすぎなのか、それともポンプが光を遮るのでしょうか。
 
写真に写っているグリーンボタンは増えてきたかな?餌はたまに秘密の自家製ステーキと冷凍コペポーダ、さらにマリンデラックスの混合液などをたまにスポイトで直接与えます。これはたまにディスクコーラル青も捕食しているようで最近結構分裂してきたようです。
 
 
緑色のコモン・・・こちらは殆ど成長していないと思います。骨格の密度はさほど高くはないようですが、不思議なものです。細い緑色のは海藻の一種クビレズタ。ウミアザミも、縞模様のディスクコーラルも元気です。特に縞模様のディスクはもう2年も一緒にすごしています。ただしこれはあまり頻繁に分裂して増えたりしてるように思えないのです。
 
 
サボテングサがよくしげっている我が家の水槽。一番元気な生物かも知れません。かごしま水族館のとある水槽は、この海藻でいっぱいでした。
 
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クロシビカマス

2013年02月04日 20時02分59秒 | 魚紹介

 
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科のクロシビカマスPromethichthys prometheus (Cuvier, 1832)です。千葉勝浦産クロシビカマスはクロタチカマスの仲間では中型種で、全長50cmほどになります。本種の特徴としては側線は1本で胸鰭の上方で曲がること、側線は1本であること、腹鰭は退化していること、などがあげられます。
 
 
腹鰭は外見では殆ど確認できず、1棘のみ。軟条はあっても1軟条。このほかフウライカマスや、カゴカマス属の魚も腹鰭が退化していて、カゴカマスの場合全くないものも多いです。
 
 
体側には1本の側線があり、それは胸鰭の上方で曲がります。この特徴でカゴカマスと区別することができます。カゴカマスでは、側線は上にも走り、それが第2背鰭後端に達します。オオメカゴカマスは、カゴカマスに似ていますが、体側の中央を通る側線が波打ちます。
 
クロシビカマス属は世界中で本種1種のみが知られ、東部太平洋を除く全世界の深海に生息しています。日本では太平洋側に見られます。
 
 
クロシビカマスは刺身にして食べました。この魚は「肉の中に骨」という感じで食べにくい場合があります。今回もかなり食するのに苦労しました。肉は脂が多くやや白っぽい感じ。さしみ醤油で食べると脂が皿に・・・。でも、なかなか美味しい種類です。
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テングダイ

2013年02月03日 20時53分19秒 | 魚紹介

 
昨日ブログを更新する予定でしたが、それを書く前に飲み会へ行ってしまいました。すみません。2月3日で今月最初のブログ記事は、スズキ目カワビシャ科のテングダイEvistias acutirostris (Temminck and Schlegel, 1844)です。
 
 
テングダイを含むカワビシャ科の魚のうち、いくつかの種は「アーマーヘッド」と呼ばれ、その名のとおり武装されているのですが、本種も頭が硬いものの、それほど武装はされておらず、そのながく出た口からボアフィッシュ、イノシシ魚などと呼ばれているようです。
 
テングダイは日本の黒潮が当たる地域に多く、フィリピンなどでは見られないようで日本近海(および韓国)の固有種とおもわれがちですが、南半球のオーストラリア、ロードハウ島、ケルマデック、ノーフォークに分布しているようで非情に興味深い分布域です。さらにハワイ諸島にも生息します。
 
テングダイ属は世界で1属1種。よく似て見える魚のカワビシャHistiopterus typus Temminck and Schlegel, 1844、ヒョットコダイZanclistius elevatus (Ramsay and Ogilby, 1888)、ショートボアフィッシュ Parazanclistius hutchinsiHardy, 1983、いずれも1属1種。
 
 
★カワビシャ
 
 
カワビシャHistiopterus typus Temminck and Schlegel, 1844は以前深海魚のとこで取り上げたと思いますが、この種もテングダイに似ています。違いは背鰭の第3棘と第4棘が長く伸びること、後述する臀鰭の棘の形状など。また模様もテングダイは黄色と黒の縞模様で鮮やかなのに対し、カワビシャは茶色っぽい体で、淡色の模様がわずかに入るくらい。テングダイは水深250m以浅にすみますが、カワビシャはやや深海性で、水深400m以浅にすみます。たまに水深40mくらいの場所で見られることもあります。
 
 
 
 
 
カワビシャHistiopterus typus Temminck and Schlegel, 1844の臀鰭棘は2番目の棘が著しく太く、また第3棘よりも長いです。
 
 
テングダイEvistias acutirostris (Temminck and Schlegel, 1844)の臀鰭棘、第2棘は太いですがカワビシャほどではなし。第3棘は第2棘と同じくらいで、それよりも短い場合もあります。
 
ちなみに同科のツボダイやクサカリツボダイでは臀鰭棘の数が4もしくは5本あります。
 
★テングダイの食べ物
 
 
この仲間は何を食べるのか。胃の中をあけるとこのような生き物が多数出現。何か分からなかったのですが、棘皮動物のテヅルモヅル、あるいはウミシダの仲間ではないかと思われます。やや深い岩礁域や深海にはこの仲間はよく見られます。ツボダイの胃の中からも、棘皮動物の仲間はよくでてくるようです。
 
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