Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

バッタ・キリギリス・コオロギ

2007年04月20日 23時07分55秒 | ××語
 陳奕迅(イーソン・チャン)が、「浜崎あゆみの香港コンサートで口パクがあった」と発言して騒ぎになったことが、日本でも報道された。
 「激しいダンスなのに全然息があがってない、口パクじゃないの?」という感覚、香港人としてはすごく“普通”。踊りながらぜーぜー言ってる下手な歌を聴かせるより、歌は口パクで完璧なダンスを見せたほうがいい、と香港ではアーチストも観客も考えてきた。
 しかし、「香港ではそうだが他の地域ではそうではないかも」と想像してないところが問題。シビアな練習と数多い経験で、ダンスと生歌を余裕で両立できるようになっているアーチストが世界には山ほどいるのだ。自分たちがそうできないことを、そろそろヤバいと考えたほうがいいと思う。

 一連の報道の中で、「イーソンは思ったことをすぐ言うから」と弁護した草[虫孟](grasshopper)を“キリギリス”と表記されて、香港迷が怒ったり呆れたり、、、ちょっと笑ってしまった。
 辞書を見ると、grasshopper:キリギリス、バッタ、イナゴ と出ている。調べてみると、トノサマバッタやショウリョウバッタはlocustとなっている。キリギリスがlong-horned grasshopperとか。だから「キリギリス」が間違いとは言えない ちなみにコオロギはcricket、ディズニーの「ピノキオ」に出てくるジミニー・クリケットはコオロギというわけですね
 しかし、どうしてわざわざ“訳した”んだろう? 「みんなのうた」で高見のっぽさんが歌って人気の「おじいさんのグラスホッパー」なんて歌もあることだし、そのままカタカナで「グラスホッパー」にしてもよかったのに
 さらに、「草[虫孟]」を広東語の辞書で調べれば「バッタ」と書いてあるのに、調べなかったらしいのも残念だ。(私が持ってる北京語の辞書には載っていないので、広東語特有の単語かも。)そして、香港芸能ファンのほんの何人かにきいてくれれば、日本のファンの間で“バッタ”の愛称で親しまれていることがすぐわかったのに、、、
 固有名詞の表記、やっぱり報道するときには気をつかってほしい。メディアの皆さん、よろしく
コメント (4)
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クレジットに名前

2007年04月20日 00時16分43秒 | 
 引越し前に買ってまだ聴いてなかったCDを取り出して聴いた。大陸の歌手、施文斌(shi wen bin、英語風の愛称はBenC)の2nd「C調式」。広州だか珠海だかの人らしく、1st「Debut Project」でも、この2ndでも、2曲広東語で歌っている。
 私としては、1stのR&Bっぽい感じのほうが好きかも。とはいえ、2ndも音はなかなかいいし、自作曲もあるし、水準以上。広東語もきれい(なんとなく、広東語で歌うほうが力強くなってるような気がする)。香港に売り込もうという意識で広東語曲を入れてるのか、地元・広州や珠海地区で売り込みやすいのか、単に本人が好きなのかよくわからないが、張敬軒などと同様、ひとつのスタイルとして定着しそう。(作詞は北京語のみでしているようだ。)
 クレジットを見ていくと、「専輯形象概念(アルバムイメージコンセプト)」「専輯化粧(メイクアップ)」に、見たような日本人の名前が・・・ 香港にいたころ、広東語で同じクラスだった黒宮由美子さん。香港のミュージシャン・梁翹柏さんと結婚して香港に住んでいて、メイクアップアーチストとして活躍している。雑誌の広告やCMのほか、広州のバンド・與非門のアルバムジャケットを手がけたり、陳坤のメイクも担当したと聞いていた。着々と活躍の場を広げている
 残っていく作品のクレジットに知り合いの名前を見るなんて、なんだか鼻が高い。これからも時々あったらなお嬉しい。元気でがんばってね~~~
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