バレーボール男子ロンドン五輪最終予選・・・最後の試合の前に結果が出てしまった・・・
それで意気消沈したわけでもないんだろうけど、イランに0-3(見る気力なくてほとんど見なかった。ゴメンナサイ)
今回の予選を見ていて思ったのは、「なんかサッカーに似てきた?バレーボール」。足でのレシーブが許され、しつこい抗議など問題があるとイエローカード、2枚で相手にポイント1。そして勝ち点の制度。なんか不思議
ウィキペディアによると、バレーボールは実に多くのルール変更を経てきている。私が子どもの頃、選手の足にボールが触れた瞬間にフォルトだった。ラリーポイント制じゃないから、サービス権の移動が延々と続くことも。ブロックも1回と数えたから、ワンタッチ後は2回で返さなければならなかった。サーブブロックをどこかが始めたときは「その手があったか!」と思ったが、あまりにもつまらないので(笑)まもなく禁止になったのを覚えている。
テレビの放送時間との兼ね合いでラリーポイント制が採用されてから、いろいろなことがずいぶん変わった気がする。特にサーブ関係。
サーブに“攻撃”の意識が強くなったと同時に、サーブミスも失点になるので、入れるか攻めるかのバランスが難しい。今回はテレビの解説でも、Twitterでも、あれこれ取り沙汰されていた。
ネットを挟んでサーブから始まる競技のうち、サーブの攻撃力が一番強いのがテニス、次が卓球だろう。この二つは“サーブ権が一定の本数または点数で移動する”。自分のサーブのときはできるだけ確実に得点し、相手のサーブのときにできるだけ“ブレイク”を狙う。
バドミントンは逆にサーブは完全に守り。腰より下から打たなければならないので、少しでもネットから浮けば叩かれる。攻め込まれないサーブを出し、ラリーに持ち込むのが鉄則。得点すると次はサーブだから、比較的公平な感じ。
一番微妙なのがバレーボールかも。昔は強いジャンプサーブなどはあまりなかったから、どちらかといえば守りから入る形だったと思う。しかし今、サーブの強いチームは自分サーブのときも攻め、レシーブのときも攻めの形が作れる。逆にサーブが弱いと、得点するとその後は守りという形になってしまう。“ブレイク”が“自分サーブのとき得点すること”の意味になっていて、テニスとは逆なのが面白い
得点でリードすると、失点をおそれずに強いサーブが打てる。逆にリードを許すと、入れなければいけない、入るだけでなく崩すサーブを打ちたい、とどんどん難易度が上がる。でも、身体能力だけ見たら世界でそう上の方にいける可能性が少ない日本チームだから、これから真剣にレベルアップしなくちゃいけない部分だろうな・・・
サッカーみたいといえば、勝ち点の制度。引き分けが存在するサッカーと違って必ず勝敗がつくバレーボールに、どうして勝ち点?と思った。普通の総当たりだって、勝敗で並んだらセット率や得点率で順位がつけられるのに?
メリットは何かと考えてみると、、、「できるだけ最後まで多くのチームにチャンスを与える」ということか。今回の最終予選、5試合目終了時点でアジア5チームに可能性があり、6試合終わっても4チーム残っていた。普通に勝ち負け数で順位をつけていたら、日本とイランが4勝2敗同士で最終戦となった時点で中国の可能性が消えていたことになる。最後までモチベーションが保てた?
「たられば」を言うと日本は韓国に3-1で勝つか中国から2セット取ってれば、オーストラリアが3-0で中国に勝ってもまだ自力突破の可能性があった。1セット落とした時点でアウトだけど^^;
なんか、ややこしくてよくわからない勝ち点制度。いっそ、勝敗6パターンを全部ポイント化しちゃったら?! 3-0勝ちは5、3-1勝ちは4、3-2勝ちは3、2-3負けは2、1-3負けは1、0-3負けは0にしちゃうとか。
それで計算すると、今回のオーストラリアは5x3+4x2+0x2=23、イランが5x3+4x1+3x1+1x1+0x1=23で並び、セット率でオーストラリアだった。もしオーストラリア3-1中国だったら、逆にイランが上になったわけで、、、もっとはらはらドキドキにならない
最終結果の総当たり表を更新しておこう。
AUS CHN IRI JPN KOR PUR SRB VEN
AUS(15) / w3-0 w3-1 x0-3 w3-1 w3-0 x0-3 w3-0
CHN(11) x0-3 / x2-3 w3-1 x2-3 w3-0 x0-3 w3-1
IRI(14) x1-3 w3-2 / w3-0 w3-0 w3-1 w3-0
JPN(11) w3-0 x1-3 x0-3 / w3-2 w3-1 x0-3 w3-0
KOR(8) x1-3 w3-2 x0-3 x2-3 / w3-2 x1-3 w3-0
PUR(1) x0-3 x0-3 x1-3 x1-3 x2-3 / x0-3 x0-3
SRB(21) w3-0 w3-0 w3-0 w3-0 w3-1 w3-0 / w3-0
VEN(3) x0-3 x1-3 x0-3 x0-3 x0-3 w3-0 x0-3 /
最終予選のほかの2つの会場、ソフィア大会とベルリン大会では、それぞれ会場国のブルガリアとドイツが出場を決めた。どちらも4チームの総当たりで同じ勝ち点制だったけど、普通に3勝で勝ち抜け。キューバが出場権獲得ならず
ロンドン五輪ではどんな戦いが見られるのか。日本が出てなくても、面白いといいな