昨年もアジアンオープンを見ていて不思議に思ったんだけど^^;
フィギュアスケートは年齢別にカテゴリが分かれていて、7月1日を基準に15歳以上はシニア、13歳以上19歳未満(ペアとアイスダンスの男子のみ21歳未満)はジュニア、その下はノービスとなっている。
国際大会もこの年齢区分で開催されるが、日本国内の大会と国際大会で、ノービスの区分は微妙に違う
国際大会のノービスは、Advanced NoviceとBasic Noviceの2グループがある。アドバンストとベーシックは技術レベルによって分かれていて、アドバンスはショートプログラムとフリーで競い、ベーシックはフリーのみ。アイスダンスはパターンダンスとフリー(アドバンストとベーシックで演技時間は違う)。
アドバンストの年齢区分は10歳以上15歳未満(ペアとアイスダンスの男子のみ17歳未満)。ベーシックは男女シングルのみ年齢で2つのグループに分かれ、10歳以上13歳未満がBasic Novice A、13歳以上15歳未満がBasic Novice Bとなっている。
こうしてみると、アドバンストは10歳になってすぐの小学生から、7月以降に15歳になる中学生まで出場可能なわけで、ずいぶん年齢幅が広い ベーシックのB(年上のほう)は完全にジュニアに出られる年齢だけど、SPなしで3分±10秒のフリーのみなので負担は軽い。
アジアンオープンなどいくつかの大会には、毎年ノービスにも日本から選手が派遣されている。ただ、どの国際大会でも必ずAdvanced Noviceへの派遣で、Basic Noviceには派遣されることがないようだ。
日本国内での年齢区分は、7月1日時点で9~10歳がノービスB、11~12歳がノービスA。国際大会とA/Bが逆なのでややこしい^^; ベーシックとアドバンストの区別はなく、フリーのみ(AとBで演技時間は違う)。全日本ノービス選手権予選にあたる地区ブロック大会に出場するためには、バッジテストで決められた級を持っている必要がある。
国内ではフリーだけで競っている日本の選手たちが国際大会のAdvanced Noviceに派遣される場合、ショートプログラムを作らないといけない。フリーも日本国内独自の規定があるようで、ジャンプの種類などは若干修正が必要になることもあるらしい。
そして、国際大会では認められている13歳以上15歳未満の年齢層は、国内ではノービスで出場することは許されていない。昨年の要項を見ても、誕生日の年月日がきっちり2年間ずつ規定されていて、13歳になったら必ずジュニアに上がらなくてはいけない。「もう少しノービスで技術を磨いてから」なんてのはダメ
選手層が厚くて、下から次々上がってくるから、居残りは不可!ということかな。
一方、アイスダンスは15歳未満(男子17歳未満)と、国際大会の上限いっぱいまでOKとされていた。下が9歳以上だから、国際大会より年齢幅が広い^^; 中1が最年長の全日本ノービスに、アイスダンスだけは男子高校生も出てたりして
カテゴリが上がると、要求されるバッジテストの級も上がる。年齢は上がったけどバッジテストがクリアできなかったら、地区ブロック大会には出られない 地方競技会では、級ごとにグループ分けされた大会もあるようだけど・・・。
高校総体や全国中学生大会でも級が必要なので、高校生や中学生なら誰でも出られるわけではない。むしろインカレ(日本学生氷上競技選手権)のほうが、初心者向けのクラスもあったりするのだった
外国の選手の中には、14歳を過ぎてもBasic Novice Bに出て、経験を積みながら実力を発揮しようと頑張る人もいる。そういうのも悪くないと思うんだけど、日本スケート連盟の方針には合わないんだろうか。。。
国際大会派遣はともかく、ジュニアからシニアに上がるタイミングを選手が選べるように、ノービスからジュニアに上がるタイミングも選手(とコーチ)が選べるようにしてもいいんじゃない?と思う。長い目で見て、選手の強化と達成感につながっていけばいいんだから。
<追記>
全日本ノービス選手権のノービスAで上位入賞すると、全日本ジュニア選手権に推薦出場できる。体格がよく体力がある“居残り”選手が、フリーだけをみっちり滑り込んでノービスAに出場してきたら、かなり有利になってしまうかも^^;
ジュニアに上がれる年齢だけどノービスに残った選手は、上位に入っても全日本ジュニアに推薦しないと規定すれば、ほかの選手たちに不公平にはならないんじゃないかな?