フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2020、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ヴィロ・マートン/ダニイル・セムコ(ハンガリー) RD:53.03(17) FD:77.46(19) 合計:130.49(19)
「Come Together」「Highway to Hell」「Walk This Way」♪ 黒系。よく見てなかったんだけど、勢いがあった感じ。シット姿勢でホールドしている女性の足をそのままアップライトまで持ち上げるスピン。ウェストホールドのローテ―ショナルリフトも一昨日見た気がする
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリプ・タシュレル(チェコ) RD:52.80(19) FD:81.78(16) 合計:134.58(16)
「Place de la Republique」「Sand」♪ 紫、黒。ベストから10点近く低い点になってしまったリズムダンスから立て直すか。ツイズル、女性は大丈夫だったが男性がレベル取りこぼす。女性がキャメル姿勢でスピンを始めるところに男性が入っていくスピンが印象的。
今日はまとまった演技だったので、世界選手権に向けていい兆し。
カロリーナ・ポルテシ・ペローニ/ミカエル・クラステッキー(イタリア) RD:54.42(16) FD:78.63(18) 合計:133.05(17)
「イオ・チ・サロ」アンドレア・ボチェッリ♪ 黒系、白シャツ。ツイズルで女性がバランスを崩してしまったが、曲が激しくなるところのコレオ、長い距離を使うスライディングで終盤盛り上げた。
アンゲリーナ・クドリャフチェワ/イリア・カランケヴィッチ(キプロス) RD:52.96(18) FD:75.01(20) 合計:127.97(20)
「Ca deroule」「Droit de Elite」「Diabolique」♪ 黒白、白シャツに黄色のタイ。14歳と16歳、幼く見えるが身長は157cmと177cm キプロス代表だが二人ともロシア生まれで拠点もモスクワ。
とても慎重に滑るワンフット、ツイズルの間にややこしい絡みを挟む。スライディングは胡坐のお尻で滑るが、うっかりすると転倒扱いになりそう まだスピードはないけど、この年代でこれだけできるって・・・
トータルでベスト更新。
ソフィア・ヴァル/リヌス・コルモル・ヘプセン(スペイン) RD:51.18(20) FD:79.43(17) 合計:130.61(18)
「Treasure」「Talking to the Moon」「Runaway」ブルーノ・マーズ♪ 茶と黒、赤ジャケ。いい感じに曲にのって、ゆっくりめだけどきれいに合わせるツイズル。シットで女性の足首をホールドするスピン。全体にスピードはそれほどではないけど、楽しそうなのがいい
男性はデンマーク生まれ。ベスト更新。
<G2>
エミリー・ローズ・ブラウン/ジェームス・ヘルナンデス(イギリス) RD:57.10(12) FD:84.65(13) 合計:141.75(13)
「レ・ミゼラブル」♪ 黒系、黒ベスト。スピンから始まるプログラム、リンクいっぱいに使うサーペンタインステップは雄大なイメージ。ツイズルを丁寧に合わせる。ワンフットからステーショナリーリフト、女性がスパイラルポジションでフリーレッグを掴み、そのまま乗せるリフト。
コーチのペニー・クームズとニコラス・バックランドが笑顔で迎える ベスト大幅更新
ウーナ・ブラウン/ゲイジ・ブラウン(アメリカ) RD:59.50(11) FD:92.55(9) 合計:152.05(10)
「Bloodstream」/バッハ「G線上のアリア」♪ 薄水色、グレー。洒落た振付のスライディングで始まり、片足で少し滑ってからいきなりツイズルに入る スピンは互いに足を絡めて、ワンフットがよく伸びる。
後半は「アリア」のボーカルで、男性片足のリフトやイーグルのリフト、表現が大きかった。
ベスト更新
ルー・テロー/ノエ・ペロン(フランス) RD:55.44(15) FD:81.84(15) 合計:137.28(15)
「Odinn」「God's Whisper」「Decimator」♪ 黒に茶とピンク、茶。今一つ世界観がわからなかったが 基礎的な技術力は高そう。肩に跨らせて回して下ろすリフト、男性膝曲げイーグルのお腹を女性が足で挟む形のリフト。
もうすぐ18歳と今19歳だけど、どんなカップルを目指すのかな。
吉田唄菜/西山真瑚 RD:56.05(13) FD:93.56(8) 合計:149.61(12)
「ドン・キホーテ」♪ 黒に赤のチュチュ、黒に赤。堂々としたコレオから、ゆったりと滑り出す。美しいツイズル、決まった スピンの手合わせ、ぴたり。丁寧に持ち上げて回すリフト、低い姿勢のリフトもたっぷりアピール。
ワンフットが終わると、みんな大好きなラストパート、手拍子に乗って軽やかに。ラストのコレオツイズルも華やかに。
素敵なプログラムの見納め
マリア・ゴルブツォワ/キリル・ベロブロフ(ウクライナ) RD:55.98(14) FD:81.90(14) 合計:137.88(14)
サン=サーンス「白鳥」「死の舞踏」♪ 白、黒。長身で見栄えがする。特にゆったりした曲調はよく合う。ツイズルは少し二人が離れた。肩に乗せてからしゃがむステーショナリーリフト。
曲が変わったところでコレオ、激しく踊ろうとしているが、そこまで雰囲気が変わってはいないような ラストの熊ちゃん抱っこ風ローテ―ショナルリフト、狙ってないと思うが可愛い
<G3>
ナタリー・ダレッサンドロ/ブルース・ワデル(カナダ) RD:61.63(9) FD:90.16(12) 合計:151.79(11)
「I'd Do Anything for Love」♪ 赤、黒。いい感じに気合入って、ツイズルぴたり。スライディングがカッコいい。イーグルの膝立ちリフト、片足を持ち女性が男性の足に手を置くステーショナリーリフト。
ミク・マキタ/タイラー・グナラ(カナダ) RD:60.87(10) FD:92.33(10) 合計:153.20(8)
「Don't Know How to Love You」♪ 赤、白シャツ。この2人のキャラによくマッチする曲で、スピンから。ジャッジの前をゆったり通過するワンフット、ツイズルはばっちりシンクロ。コレオからテンポアップして踊るが、ラストは元の曲に戻る。
カタリナ・ウォルフコスティン/ジェフリー・チェン(アメリカ) RD:64.77(7) FD:94.43(7) 合計:159.20(7)
「How Will I Know」「Fire On Fire」♪ 薄紫、ブルーグレー。ローテ―ショナルリフトで女性が下りた後に男性がその場でシットスピンするのが面白い。ツイズルの安定感、サーキュラーステップ大きく、リフトのように抱えてから下ろしてスピン。地力があるのがよくわかる。
女性16歳男性17歳、伸びしろ大きそう。トータルでベスト更新。
エミー・ブロンサール/アイサ・ブアラギア(カナダ) RD:61.98(8) FD:91.18(11) 合計:153.16(9)
「Space Oddity」「Fame」「Let's Dance」デヴィッド・ボウイ♪ 緑系、黒系。離れたポジションから近寄って始まる。バラードっぽい曲で始まり、ポップになって踊る。リフトのキャッチフットとか細かいところが上手い。向かい合ってのスライディングが迫力。
ロワシア・ドゥモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス) RD:64.88(6) FD:97.64(6) 合計:162.52(6)
「カルメン」♪ 黒に青のスカート、紫に黒袖と袖なし。リンクいっぱいに使うサーキュラーステップから。後ろに上げた足を持って肩に登らせるリフト、コレオでは情熱的に踊る。
曲のアレンジが微妙な部分もあったけど、目を引く凄いことがなくても個々の技術が高そう。作品としての完成度も。
<G4>
ダイアナ・デーヴィス/グレブ・スモルキン(ロシア) RD:66.53(5) FD:98.69(5) 合計:165.22(5)
「Always Watching You」「Love Is Gone」♪ ブルー、ブルーグレーのノースリーブ。じっくり見せてから入るツイズル、間のリフトっぽい絡みも長く見せる。逆立ちさせてから肩に乗せるリフト、よく作りこまれていて飽きさせない。最後のダンスリフトも素敵だった。
ベスト更新
アリーナ・ウシャコワ/マクシム・ネクラソフ(ロシア) RD:66.97(4) FD:102.21(4) 合計:169.18(4)
「Milord」エディット・ピアフ🎵 黒、黒ジャケ。こちらも要素に入る前にじっくり見せてくれる。曲調がゆったりになるところから大きく動くワンフット、最後にタイミングをずらしてそれぞれツイズルを入れるのが面白い。
めりはりのある曲をうまく使って、リフトの上げ下ろしのタイミングも音に合わせてくる。後半のツイズルも疲れを見せずに速かった。さすがの完成度
ベスト更新に少し足りず。
マリア・カザコワ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア) RD:69.98(2) FD:106.21(2) 合計:176.19(2)
「In the End」♪ 赤紫。メダル候補の登場に会場が沸く。女性をジャンプさせて頭を飛び越えさせる振付から。ツイズル完璧、片手側転からのコレオがパワフル。要素一つ一つが完全につながっていて、ずっと流れてい る同じメロディの一体感がいい。
ベストまであと少し。
エリザヴェータ・シャナエワ/デヴィド・ナリズニー(ロシア) RD:70.03(1) FD:105.14(3) 合計:175.17(3)
「River」♪ 黒っぽい。これまた完成度高く、、、いちいち上手いなぁと思いながら見ていた。イーグルで体の周りを一周するストレートラインリフトから、そのまま抱え込むようにしてローテ―ショナルリフト。最後のスライディングでは女性がころんと転がって起きる
ベストは出たがカザコワ/レヴィヤは抜けず。
アヴォンリー・グエン/ヴァディム・コレスニク(アメリカ) RD:68.27(2) FD:108.91(1) 合計:177.18(1)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 白、黒。女性がふわっと跳び上がったら男性の腕に収まってステーショナリーリフト、男性が終始片足、下ろしてそろってスピン、ダンスの一部のように始まった。イーグルを深く倒しながらリフト、どの動きも夢のように滑らか。そしてとにかくスピードが凄い。。。
ただ見惚れて終わった。ベスト大幅更新で優勝 カメレンゴさんも泣きそう
結果、優勝はアメリカのグエン/コレスニク、2位カザコワ/レヴィヤ、ジョージアのメダルは初めてでは? 3位シャナエワ/ナリズニー。全カテゴリで優勝を狙っていたかも?のロシアは、4位ウシャコワ/ネクラソフ、5位デーヴィス/スモルキンと3・4・5位となった。
6位ドゥモージョ/メルシエ、7位ウォルフコスティン/チェン。カナダ勢は8位マキタ/グナラが最高で、9位ブロンサール/ブアラギア、ダレッサンドロ/ワデル11位。アメリカ3番手のブラウン兄妹が10位。
吉田唄菜/西山真瑚は12位。目標の10位にはあと2.5点ほどだった。しかしフリーは8位、技術点は7番目 その力は本物だ。世界ジュニアで日本勢最高成績(たぶん)。
今後西山くんがアイスダンスに専念するか、どのタイミングでシニアに上がるか。将来を見据えて、いい選択をしてほしい。
来季枠は、アメリカ・ジョージア・ロシアが3枠、フランス・カナダが2枠。
今気づいたが、ヨーロッパと北米以外から参加したのが日本とカザフスタンのみ。その中に割って入ろうとしているうたしん
このあとは女子フリー
フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2020、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
アレクサンデル・レベデフ(ベラルーシ) SP:66.12(19) FS:97.28(23) 合計:163.40(23)
「Once Upon a Time in Mexico」♪ 白シャツにグレーのベスト。3アクセル転倒、3ループはきれい。両手上げ3ルッツ乱れ、後半もトライしたが転倒。3フリップ+オイラー+3サルコウこらえる。
ギターのスローパートでステップが見せどころだったかな。
マーク・ゴロドゥニツキー(イスラエル) SP:57.96(23) FS:110.94(20) 合計:168.90(21)
「Knight and Day」♪ 黒に光る緑。3アクセルは跳ばないことにしたらしく、2アクセル+オイラー+3サルコウを流れよく決める。3フリップ+3トウ、ルッツが2回転に。3ルッツ+2トウ入る。後半ループは2回転になったが、最後にきれいな3ルッツを入れられたのは偉い。
ステップはなんだか日本の高校生にこんなのあるな~、という感じ。一生懸命押さないと進まない
フィリプ・セルバ(チェコ) SP:59.86(21) FS:87.11(24) 合計:146.97(24)
チャイコフスキー「眠れる森の美女」♪ 水色。今日はアクセルが… 冒頭の3アクセル予定が1回転に。3ループ+オイラー+両手上げ3サルコウは頑張ったが、3アクセル再挑戦は転倒。後半3ループの転倒は痛かった
無理なくできる構成だと勝負にならないからチャレンジしてきたんだろう。
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:56.37(24) FS:107.72(22) 合計:164.09(22)
「Victory」♪ 黒の襟と袖に白。アルマトイ生まれの15歳。4トウ、片手をついたが片足で立てた。3アクセルは明らかに回転足りず転倒。3ループ、3ルッツ+3トウ入る。3フリップで転倒したが、次の3ルッツにオイラー+3サルコウをつけ、最後の3フリップにも2トウをつけてリカバリーできた。
ステップの中のツイズルでふらついてたが まずはISUの大会で実績を残した。
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:58.22(22) FS:122.44(17) 合計:180.66(18)
「シャーロック・ホームズ」♪ グレーのシャツにベスト。4トウ転倒したが4サルコウ+3トウ着氷 3フリップは単独に。後半3ルッツ+3トウなんとか、最後に3ルッツ+オイラー+2サルコウがよろよろっと
終盤疲れが見えたけど、スピンのレベルを落とさないように頑張った。この選手もチーム・エテリ。
バサル・オクタル(トルコ) SP:61.91(20) FS:118.46(19) 合計:180.37(19)
プッチーニ「トスカ」♪ ピンクシャツにワインカラーベスト。3アクセル+2トウを鮮やかに決めてスタート、2本目はやや回りすぎ 3ルッツ+3トウはステップアウトしたがコケずにすんだ。後半3フリップが単独に、ルッツが2回転になってしまった。
180cmと大柄なので存在感がある。自己ベストには足りず。
<G2>
スティーヴン・ゴゴレフ(カナダ) SP:67.27(18) FS:124.18(14) 合計:191.45(17)
「The Rhythm of the Heat」「Darkness」「Red Rain」♪ 黒字に赤白で模様。この選手がまさかの滑走順 見事な3アクセルを決め、4サルコウは少しこらえる。3フリップ+3トウ、3ループとよかったが、ルッツが2回転で膝をついた。さらにアクセルが1回転、ルッツが2回転と崩れてしまった、、、
ステップはしなやかな動きで実力を見せ、エッジを持ちながらしゃがんで入っていくシットスピンも独創的。
成長期真っ盛りは大変だ、、、泣かなくていいよ、、、
イ・シヒョン(韓国) SP:71.61(15) FS:129.88(8) 合計:201.49(11)
「Love Never Dies」♪ 白シャツ黒系ベスト。最初の3フリップ+3トウこそオーバーターンになったが、ほかのジャンプは質の高いものをそろえた 3アクセル、3フリップ、3ループ、2アクセル+3トウ、3ルッツ、2アクセル+オイラー+3サルコウ。アクセル以外のジャンプは基本両手上げ。
つなぎの動きの中で両腕や上半身を大きく動かして、曲の感情を豊かに表現する。まだ力強さは足りないけど、滑らかさが魅力
ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) SP:72.49(14) FS:127.36(12) 合計:199.85(13)
「アダムズ・ファミリー」♪ カーキのストライプスーツ。3ルッツ+3トウ、なんとか下りたか。3アクセル転倒、これは気にしてないようで、3ループ、3フリップと決めてきた。
ステップは一歩がスムーズに伸びて、兄より得意かも 後半3ルッツが鮮やか、2アクセル+オイラー+3サルコウ下りたが、3サルコウは手をついてしまった。
スピンも回転スムーズで、やっぱり兄より得意かも 終わって疲れたか、しゃがみこんだ
イワン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:68.76(16) FS:128.64(9) 合計:197.40(15)
「Cornerstone」♪ グレーに黄色と黒で模様。手と足をぶるぶるするスタート。冒頭の3アクセルはやや沈み込んで単独に。3ルッツ+3トウ入り、2本目の3アクセルは片手をついたがこらえて2トウをつける。
ステップやつなぎの中で回転するとき、きれいに“顔残し”するのがいい。後半3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ループ、2アクセルと予定どおり跳べた。
膝をついてスライディングからキャメルスピン、お手本のようなイリュージョンを入れるコンビネーションスピンと工夫も。
デニス・グルジ(ドイツ) SP:67.81(17) FS:110.27(21) 合計:178.08(20)
「Je suis malade」♪ 白から黒のグラデーション。2アクセル+オイラー+3サルコウ、高さはないが空中を滑っていくような滑らかさ。ルッツが2回転になったが、3トウで立て直す。スピンではヘアカッターも。
ステップは滑らかだけど、あまり深いエッジは使えてない感じ。イーグルから3ループ、2本目3ループで間が空いたが2トウをつける。3サルコウ+片手上げ2トウ入った。
最後のスピンはちょっと減速で
イリア・マリニン(アメリカ) SP:74.02(13) FS:121.95(18) 合計:195.97(16)
「Writing on the Wall」♪ 黒白半身ずつ。予定にあった4サルコウは回避、3アクセル+2トウを決めてきた。2本目はパンク 3ルッツ決まる。
キャメルスピンのキャッチフットを頭の上まで高く上げる。3ルッツ+片手上げ3トウ、3ループ入り、3ルッツ+オイラー+3サルコウ頑張る。
まだ体つきもスケーティングも幼いけど、これから伸びるかな。笑顔が素直そう
<G3>
ガブリエレ・フランジパーニ(イタリア) SP:75.05(11) FS:123.36(16) 合計:198.41(14)
タンゴ・メドレー♪ 黒に赤の縁取り。冒頭の4トウは転倒、イーグルから3アクセルは少しオーバーターン。3ルッツ+オイラー+3サルコウは下りた。
ステップはタンゴらしい雰囲気を出しながら大きく動いたが、レベルは2止まり。後半3アクセルまたオーバーターン、それでも3ルッツ2本など頑張る。
もう少し完成度が上がったところを見たい。
マクシム・ナウモフ(アメリカ) SP:75.20(10) FS:149.00(4) 合計:225.10(5)
「Who Wants To Live Forever」♪ 黒。冒頭の3アクセルに無理せず2トウをつけて正解。2本目の3アクセルまとめ、3フリップに3トウをつける。3ルッツ、ウォーレイからの3ループ、終盤の3サルコウ+オイラー+3サルコウ、ラストの2アクセルと跳びきった。
ステップでの体の動かし方が、ロシア系2世のせいか、ちょっとロシアっぽい気がする コンビネーションスピンではきれいな姿勢のY字も見せ、フィニッシュすると両手でガッツポーズ
得点に大喜び。
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:74.61(12) FS:139.28(7) 合計:213.89(7)
「Golden Age」♪ 黒に銀のテープ。冒頭の4トウ見事!つけた3トウはややこらえた。3アクセル高い!4サルコウ完璧
どれだけ高い得点になるかと思ったが、2本目の4トウが3回転で変な下り方になったところからリズムが狂ったか。3アクセル+オイラー+2サルコウもなんとか、ルッツが2回転に。
スピンのレベル取りこぼしはなく、ステップでは得意の片手側転も見せたが、、、コーチのブライアン・ジュベールも得点にだんまり。
イリヤ・ヤブロコフ(ロシア) SP:77.53(7) FS:128.63(10) 合計:206.16(10)
「ノートル・ダム・ド・パリ」♪ 細かいひらひらが付いてる黒。冒頭の4トウ転倒、3ループで落ち着くが3アクセル少し乱れる。3ルッツに3トウをつけてリカバリー。2本目の3アクセルは2トウをつけるのがやっとだったが、3ルッツにオイラー+3サルコウをつけられた。
スピンに入れたイリュージョンはまだ安定しない ステップはドラマチックにしようと頑張った。
ピョートル・グメンニク(ロシア) SP:76.07(9) FS:155.05(2) 合計:231.12(3)
「オペラ座の怪人」♪ 赤っぽいベスト、右肩に黒スカーフ。 前に見たときよりもさらに背が伸びたような 4ルッツ+2トウ、余裕で下りた イーグルからの3アクセルはオーバーターンしそうなところを抑える。キャメル姿勢きれい。
4サルコウ高い! 両手上げ3ルッツ+3ループ+2ループまで入った。終盤のスピンは少しよろけちゃったけど
ステップで一つ一つの所作がきれいで、しっかり曲に合っている。レベルも4が取れた。
ジョセフ・ファン(カナダ) SP:77.50(8) FS:123.74(15) 合計:201.24(12)
ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」♪ 紫。4サルコウ、3アクセル、4トウと立て続けに転倒 それでも3ループ+3トウ、両手上げ3ルッツ+オイラー+3サルコウと決めた。
スケーティングは正統派できれいなんだけど、今日はコントロールできなかったか。トランジションよりステップのほうが表現が小さいと思ったら、レベルも2止まりだった。
コーチはブライアン・オーサー。
<G4>
佐藤駿 SP:79.30(5) FS:142.32(6) 合計:221.62(6)
「ロミオとジュリエット」♪ クリーム色シャツにブルー系ベスト。緊張した顔で出ていく。客席で唄菜ちゃんが旗を振る。
4ルッツが2回転に。4トウは傾いたが下りて2トウをつける。2本目4トウ転倒 でも3アクセル+3トウ決まった 2本目3アクセルも鮮やか 3フリップ+オイラー+3サルコウ、3ループと後半のジャンプをまとめた。
とはいえ、表情に余裕がなく、ジュニアグランプリファイナルのときのような表現も出せず・・・キス&クライで涙ぽろぽろ
泣かないで~~~
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:78.91(6) FS:150.47(3) 合計:229.38(4)
「A Single Man」「Nocturnal Animals」♪ 灰緑。4ルッツ、決まった 4フリップも立つ。4ループはやめて3フリップ+3トウ、3アクセルと立て続けに決めてきた。
シットスピンの後にじっくり振付を見せ、3ルッツ+3トウ、3ループ+オイラー+3サルコウなどを下りる。終盤のステップ、スピンまでシームレスに表現し続けた。
ヨーロッパ選手権4位の実力者としては、物足りない点だったか。ちょっと回転不足が多かった。
アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:80.87(4) FS:126.13(13) 合計:207.00(9)
「ノートル・ダム・ド・パリ」♪ グレーにノートルダム大聖堂のプリント。地元の大声援の中に登場。4トウ転倒、アクセルが2回転になったが3トウをつける。2本目の3アクセルは両手をついた。3ルッツ+3トウ、3フリップはきれいに入る。
曲の変わり目をうまく使ってアクセントをつけ、盛り上げていた。
鍵山優真 SP:85.82(1) FS:145.93(5) 合計:231.75(2)
「タッカー」♪ 白シャツ赤サスペンダー。唄菜ちゃんが日の丸を掲げる。冒頭の4トウ、まさかの転倒 3ループが入れば次の4トウは2トウ付きで 3アクセル+オイラー+3サルコウ、大丈夫。キャメルスピンはレベル3、シットスピンは4が取れた。
今日も伸びやかなステップ、なかなかレベル4は取れない 3フリップ+3トウ、3ルッツもしっかりアウトエッジで。3アクセルがパンク 最後のスピンはレベル4だったが、終わって腰に手を当ててじっと・・・
とりあえずトップには立ち、表彰台は確定。
アンドレイ・モザリョフ(ロシア) SP:84.31(2) FS:160.78(1) 合計:245.09(1)
「Lost in Blue」「My Own Paradise」「In This Shirt」♪ 黒。観客の歓声が大きく、人気があるらしい。冒頭の4トウに2トウをつけ、2本目の4トウも安定。3アクセルは片手をついたが2トウをつけ、2本目もこらえながら決める。3ルッツ+オイラー+3サルコウなども入る。
全ての要素、スケーティングを堅実に行い通した。あんまり感動はしないけど、こういう選手が強いのかも。自己ベスト更新
アンドリュー・トーガシェフ(アメリカ) SP:81.50(3) FS:127.45(11) 合計:208.95(8)
プッチーニ「トスカ」より「星は光りぬ」♪ 暗い赤。美しい3アクセルが入ったが、4トウ2本転倒、3ルッツも転倒。スピン2つの後、3フリップ+3トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウと頑張ったが、最後の3ループでまた転倒。厄日か、、、
豊かに表現するステップ、空中キックがカッコよかったけど。ジュニア最後の試合をいい演技で終われなかった。
結果、モザリョフが優勝、ジュニアグランプリファイナル、ユース五輪と2位が続いたがここで1位をとった。2位鍵山優真、よく踏みとどまったかも。3位はショート9位から巻き返したグメンニク。グラスルが4位、ナウモフ5位、佐藤駿6位。
鍵山2位と佐藤6位で、日本男子は来季の3枠を獲得した ロシアとアメリカが3枠、イタリア・フランス・エストニア・カナダ2枠。
日の丸2つ並ぶところは見られなかったけど、よく頑張った2人。これからもすくすく伸びられることを願う
明日、じゃなくてもう今日! アイスダンスと女子のフリー。うたしん、愛菜ちゃん和愛ちゃん、頑張れ~~~
フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2020、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ナルギス・スレイマノワ(ドイツ) SP:51.07(21)
ムソルグスキー「展覧会の絵」♪ 紫のパンツスタイル。冒頭から3ルッツ+3トウをしっかり決めてきた。高く足を上げてからの2アクセル、スピンもちゃんとしている。
時間をかけてステップ、後半3ループもきっちり入って、安定したビールマン。第1滑走にこれだけできる選手が出てくるとは
ヤセミン・ゼキ(トルコ) SP:
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 棄権。
エメリー・リン(スウェーデン) SP:48.58(28)
「River Flows in You」♪ 青みがかったグリーン。3ループ、3サルコウ+両手上げ2トウ、2アクセルと丁寧にジャンプを続けて、あとは心地よくスピンとステップ。初めから片手だけで持ち上げるビールマンでフィニッシュすると、ノーミスの嬉しさに跳び上がって喜んだ
マイア・ソレンセン(デンマーク) SP:40.72(39)
「How Can I Not Love You」♪ 水色。きれいな3ループが跳べたが、3フリップで転倒。ターンからの2アクセルは流れよくトランジションに。
スピンやステップはまだ高いレベルが取れないけど、楽しんでいる感じは伝わってきた。終わってちょっぴり悔しそう
アナスタシア・シャボトワ(ウクライナ) SP:52.68(17)
「Shape Of You」「Perfect」♪ シースルーの黒に緑。まだ14歳になったばかりのか細い体つき。両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウと2アクセルは見事だったが、ループが2回転で開いて転倒
しかしスピンは回転速いし姿勢も美しい。今後が楽しみ
ヴィクトリア・アルカンタラ(オーストラリア) SP:37.17(42)
チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 白黒グレー。フライングシットスピンから入る構成、3ループに挑んだが転倒。3サルコウ+2トウは決まったが、2アクセルでまた転倒
レイバックスピンは最後にスピードが落ちてしまったが、バレエらしい振付を随所に織り込んだステップは見応えがあった。バレエのレッスンも続けてるのかな。
終わった時の「やっちゃった」みたいな照れ笑いがカワユイ
<G2>
ダリヤ・ミヤトヴィッチ(セルビア) SP:36.19(44)
「Perhapas Perhaps Perhaps」「Gopher」♪ 黒にピンクなどの差し色。3トウ+2トウに入るとき、かなりスピードを落として慎重に跳んだので、GOEはマイナスになってしまった。2アクセル転倒、ループは2回転でまとめる。
まだまだ基本的なことを一つずつこなしている段階だけど、カメラに向かって可愛い笑顔。
ハナ・ツヴィヤノヴィッチ(クロアチア) SP:36.92(43)
「ムーラン・ルージュ」より「ボレロ」♪ 黒にカラフルなステンドグラス風。冒頭の3フリップで転倒したが、3ループと2アクセルは決まった。全体に力強い感じ。
レジーナ・シェルマン(ハンガリー) SP:52.38(19)
「Dans la Maison」♪ ミントグリーン。慎重に3ループを跳び、3ルッツは少し詰まったが頑張って2トウをつけた。大きなムーブメントやターンの連続からきれいな2アクセルが決まる。
体をしなやかに動かして、足を高く上げた姿勢などをトランジションに織り込み、スピンもきれい。このまま伸びていけるか
ヨガイル・アグリンスキテ(リトアニア) SP:38.13(41)
「Never Enough」♪ 赤。スピードにのって滑り出したが3トウで転倒 ループは両手上げで2回転にまとめる。2アクセルが決まって拍手。
つなぎの中で転倒してしまい それでも無駄な力が入ってないスケーティング、まっすぐ一文字のI字姿勢スピンなど今後に期待。
丁子涵(ティン・ズーハン、Tzu-Han TING)(台湾) SP:50.97(22)
「Corpse Bride」♪ ラベンダー。14歳になったばかりの小柄な少女。まだスピードはないが、3ルッツ+3トウ、3ループとまとめる。2アクセルからそのままステップに入り、曲調ががらっと変わったところを上手く表現、ぴょこぴょこ跳ねるのが可愛い。
意外と踊れるので、ジャンプが安定すれば伸びそう。
アネテ・ラーセ(ラトビア) SP:51.74(20)
「Dollhouse」♪ 紫に黒。170cmの長身。予定を変えて片手上げ3ルッツ+2トウを最初に跳んで成功、3ループは片手をついたがこらえた。スピンでちゃんとレベル4が取れる。
ステップの流れからの2アクセルがよかった。
<G3>
アナ・ソフィア・ベシェア(ルーマニア) SP:33.77(47)
「Vogue」マドンナ♪ 黒つなぎ。冒頭の3サルコウでステップアウト、コンビネーションにできなかった。ループは2回転に、2アクセルなんとか。スタイリッシュな動きをしようと頑張っていたが、ちょっと難しかったか。足首あたりをホールドするビールマンはなかなか。
ニコラ・リフタリコヴァ(チェコ) SP:34.45(46)
「Something’s Got a Hold On Me」クリスティーナ・アギレラ♪ 赤。3ルッツ着氷したがすぐフリーレッグをついてしまい、つけた2トウが無効に。3ループぎりぎり いったん盛り上がって終わりそうな雰囲気になり、違う曲で再開
全体にスピードがなくて動きが重い…
ヴァレリア・シドロワ(アルメニア) SP:44.37(36)
「The Fifth Element」♪ 鮮やかなブルー。ちゃんと滑れるけど、両手上げ3ルッツで乱れてコンビネーションにできず 2アクセルと両手上げ3ループがきっちり入っただけに惜しい。
美人でスタイルがよく見栄えがするが、意外とレベルは取れてないようで 生まれ育ちはロシアらしい。
ジョスリン・ホン(ニュージーランド) SP:34.66(45)
「Danzarin Tango」♪ 赤に黒テープ。じっくり助走を取って3ルッツを跳んだが転倒、3ループも転倒 2アクセルだけでも決まってよかった
コーチと振付がニコライ・モロゾフのせいか、動きにどことなく安藤美姫を思い出させるものが 練習拠点はアメリカ。
アレクサンドラ・ミカエラ・フィルチョヴァ(スロバキア) SP:42.81(37)
「Bla Bla Bla Cha Cha Cha」♪ 蛍光色のピンクとオレンジ。3トウ+3トウのセカンドが両足着氷。3ループなんとか。レイバックスピンはせずにキャメルの構成。最後のコンビネーションスピン、レイバック姿勢で大きくぐらついてしまった
エレーナ・コモヴァ(イギリス) SP:39.11(40)
「The Show Must Go On」♪ 白からブルーのグラデーションつなぎ。170cmの長身で大人っぽく見えたが、アップの顔は14歳
2アクセルは流れも良かったが、ループが1回転で無効に 3サルコウ+2トウは問題なし。
ゆったりと大きく動くが、反面シャープな動きにはならないわけで コーチのフィリップ・ハリスは昨季まで男子シングルのイギリス代表。
<G4>
アルディス・カーラ・ベルグスドッティル(アイスランド) SP:44.85(35)
「Grandioso」♪ 黒。右回りジャンプの選手。丁寧に2アクセル、3サルコウ+片手上げ2トウ。スピンはごく基本的なところだが、ステップでは旺盛な表現意欲を感じる。
とりあえずノーミスで、終わって笑顔が弾けた。174cmもあるらしい。
リンゼイ・ファン・ズンデルト(オランダ) SP:48.21(29)
「Writing on the Wall」♪ 黒にストーンで模様。この選手も右回り。長い助走から3ループ、下りる。3ルッツは回転足らず両足だったが2トウはつけた。2アクセルもまあまあ。
筆の先をしゅっとまとめたような細いシェイプのビールマンがきれい。
ミラナ・ラマショワ(ベラルーシ) SP:59.65(12)
「Due Soldi」♪ ブルーに白スカーフとベルト。149cm14歳、軽やかに動く。3トウ+3トウふわっと、両手上げ3ループ問題なし。スピンが速くて姿勢がしっかりしていて、ビールマンは頭が背中にくっつくほど。
コーチはウルマノフ氏、練習拠点はソチ。
マリアン・ミラレス(スペイン) SP:47.54(30)
「マラゲーニャ」♪ 黒と赤。こういう曲は私がやらなきゃ!という意気を感じる。3トウ+2トウ決まり、3ループは着氷がぐにゃっとなりそうだったがこらえる。2アクセル大丈夫。
全体に大きなミスなく、できることはやれていた。
リンゼイ・ソーングレン(アメリカ) SP:49.61(26)
「Papa Can You Hear Me」♪ 紺。全米ジュニアチャンピオン。ルッツが2回転で変な着氷になり、単独になる ターンからの2アクセルはイーグルにつなげ、流れのままキャンドルに近いビールマンスピンに。後半3ループはスムーズ。
きれいに滑れる選手だけど、今はまだパワーが足りないかも
チュク・カ・カーレン・チョン(張綽珈)(香港) SP:44.87(34)
「Sweet Dreams」ユーリズミックス♪ 濃紺。スピードにのって2アクセルが決まる。3ルッツで傾いて転倒 3ループはその場でホップするようにして耐えて着氷した。
レイバックスピンはヘアカッターで。目力と直線的な動きで表現頑張るステップ。
<G5>
ステファニー・ペゼンドルファー(オーストリア) SP:53.67(16)
「Radar Love」♪ 黒。予定のフリップをトウに変えて3トウ+3トウ、しっかり加点をゲット。3ループ、2アクセルまとめる。
パワフルな動きでロックナンバーにのっていく。レイバックの代わりにキャメルスピン。ベストが出た
ヴェラ・ストルト(フィンランド) SP:50.11(25)
「Final Light」「Rise - Tunes of Fantasy」♪ 黒に黄色。“ご近所”の国とあって観客の拍手大きい。跳ぶ前にスピードを落としながら3ルッツ+3トウ、まずは下りた。3ループは片手をついてしまう。2アクセルはまあまあ。
レイバックスピンでビールマン姿勢まで持っていったが、保持できずに下ろしてしまった。いろいろ未完成な感じ。
カイヤ・ロイター(カナダ) SP:47.27(31)
「Oh Heart」♪ ピンク。13歳でカナダのジュニアチャンピオン。カナダに右回り多いような? 3ルッツ転倒、3ループはまとめる。2アクセルもOK。
ステップの途中で転倒、緊張があったかな 動きがまだまだ幼いけど、これから!
アナイス・コラドゥッチ(スイス) SP:46.94(32)
ヴィヴァルディ「Nisi Dominus」♪ 薄水色。柔らかな雰囲気で滑り出し、3トウ+3トウでステップアウト。3ループ転倒、、、2アクセルも少し乱れた。
スピンはキャッチフットのキャメルからそのままシットになったり、きれいなビールマンだったりと悪くない。しとやかな表現も素敵
河辺愛菜 SP:64.47(8)
映画「グリンチ」♪ 赤。田村岳斗コーチに送り出される。びゅんびゅんスピードにのって、そのまま3ルッツ+3トウ、流れがいい。3ループは若干こらえ気味だったが加点をもらえた。
フライングシットスピンのジャンプも高い。レイバックも各姿勢をきっちり見せる。大きな2アクセルは余韻たっぷり。
エネルギッシュで若さいっぱいのステップ、楽しくなる しっかりスピンをまとめて笑顔のフィニッシュ、チームメイトたちも声援
マリア・レヴシュキナ(ブルガリア) SP:50.60(23)
「Les Moulins de mon Coeur」♪ グレーと紫。ムーディーなシャンソンにのって、両手上げ3フリップ+両手上げ2トウを決める。2アクセルは軽やかにターン、ツイズルにつなげた。3ループは危なかったが片手つきで抑えた。
細かい所作が大人っぽくて、フィニッシュは投げキッス
<G6>
ダリア・ウサシェワ(ロシア) SP:68.45(3)
「Pleas Don't Make Me Love You」♪ グレー系。ジュニアグランプリファイナル銅メダリストの登場。イーグルから2アクセル、足を高く上げたスパイラル姿勢から3ループと高さ幅が半端なく、下りた瞬間にフリーレッグが高々と伸びるのが目に刺さる。3フリップはやや傾いたが、うまく修正して3トウまで決めた。
足首あたりをホールドするビールマンスピンも美しい。最初から最後までしなやか。
アンドレア・モンテシノス・カントゥ(メキシコ) SP:42.04(38)
「Swing Da Cor」♪ 赤。四大陸、世界ジュニアとかけもち。3ルッツで足をついてしまい、つけた2トウが無効に。3ループ転倒、2アクセルもいまいち
いつもはもう少し元気があるんだけど、今日ははまらなかったか…
マイア・フロミフ(ロシア) SP:66.78(5)
映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」♪ ワインカラー。すらっとしてるけど13歳。膝曲げイーグルから片手上げ2アクセル、ウォーレイから両手上げ3ループは膝を深く曲げてこらえる。3ルッツ+両手上げ3トウも安定。
抱えた足のキャッチフットを持ち上げるI字姿勢のスピン、足を上げていくところがしっかり目に入って、印象的。構成にめりはりのあるプログラム。チーム・エテリの選手。
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:46.56(33)
「S'Wonderful」♪ 黒、スカートが黄色。地元の大歓声の中に登場、スピードにのって2アクセルを決めるが、3ルッツでステップアウトして単独に 3ループはなんとか。
とにかく元気よく動くぞ!的な感じの15歳。
朱易(ジュー・イー、Yi ZHU)(中国) SP:50.43(24)
「The Winner Takes It All」♪ 薄紫。3フリップで転倒、フェンスにぶつかってしまい しかし幅と流れのいい2アクセル、3ループとまとめて立て直す。
アメリカ生まれ育ちで、ブライアン・オーサーに師事。スピンの姿勢とか身のこなしとか、北米っぽい。一歩がよく伸びていたステップでレベル4は偉い
ネリー・イオフェ(イスラエル) SP:49.00(27)
「キャッツ」より「メモリー」ミレイユ・マチュー♪ 紺。ロシア生まれでモスクワ拠点。フリップが2回転になったが、落ち着いて2トウをつける(ジュニア女子では2-2もOK)。2アクセルはそのままトランジションに。ターンからの3ループもツイズルにつなげた。
シットスピンの姿勢がきれい。ドラマチックなボーカルとシンクロして盛り上げていくステップ、なかなかいい。
コーチ陣のカタリナ・ゲルボルトは元ロシアのシングル→ペアの選手。
<G7>
ウィ・ソヨン(韓国) SP:65.45(6)
「グリーン・デスティニー」「女帝[エンペラー]」♪ 白の袖口と裾などに紫。イーグルの連続から鮮やかな2アクセル、両手上げ3ループも美しい。3ルッツ+3トウ、滑らか。
ドラムの音でスピン、音が止まる瞬間にぴたりと合わせてポーズ。大きく動きながら繊細なステップ、ぴたりと中心が動かないビールマンスピン。東洋的なたおやかさを存分に発揮した
カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:74.92(1)
「Spiegel im Spiegel」「Allerdale Hall」♪ グレー。3ループは一瞬傾きかけたが完全に修正して下りる。2アクセルは下りてそのままフリーレッグをキャッチしてターン。両手上げ3ルッツ+両手上げ3ルッツ、少し重心が後ろになったけど、それが何
抱えた足を横から持ち上げて高く上げるスピン、随所に足を高く上げるところがあるが、新体操の選手の柔軟性を見ているよう。凄すぎ、、、
川畑和愛 SP:62.85(10)
ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」♪ 青。誰でも知ってる有名な曲を味方に、表情豊かに舞う。2アクセル、3ルッツ+3トウ、うまく音と合っていた。スピンも出るタイミングが音とばっちり。
ステップは一人舞踏会のように素敵 3ループ決まり、最後のスピンは足換えなしのキャメル、しっかり回り切って華やかにフィニッシュ ベストが出なかったのは惜しかった。
アリソン・シューマッハー(カナダ) SP:59.99(11)
ドビュッシー「月の光」♪ ピンク。カナダチームが大きな声援を送る。3フリップの後は無理せず2トウに、2アクセルは下りてすぐつなぎのジャンプ。3ループも安定。
足さばきや体の使い方が、とても基本に忠実な感じ。ステップでレベル4が取れていた。曲の世界を十二分に体現 ベスト更新に笑顔。
アリサ・リウ(アメリカ) SP:67.52(4)
「Don't Rain on My Parade」バーブラ・ストライサンド♪ 紫がかったピンク。曲が鳴った瞬間に笑顔を浮かべて曲の世界に。跳ぶ前にスピードを落として3アクセル、詰まったが根性で3トウをつけた。2アクセルはイーグルから。ミュージカルのように生き生きとステップ、3ループも落ち着いて決める。
しゅっとしたビールマンで笑顔のフィニッシュだが、回転不足があった模様。
マイア・マザラ(フランス) SP:54.22(15)
「Rox Tango」♪ 黒。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。2アクセルは流れがあり、イーグルからの3ループはステップアウト。後半3トウ+3トウがきれいに決まった。
レイバックスピンはキャッチフットのみ。特に凄いところもないけど、大きく崩れなさそうな感じ。
<G8>
アレシア・トルナーギ(イタリア) SP:57.08(14)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」♪ 黒。3トウ+3トウ、3ループとばっちり決まったが、前後に何もないので物足りなく感じてしまう(あれこれある人を見過ぎている) 片手上げ2アクセルはそのままトランジション、ダイナミックなステップにつながっていった。
165cmの身長より大きく大人っぽく見える。後半のドラマチックな表現はなかなか良かった
アリーナ・ウルシャゼ(ジョージア) SP:52.68(18)
ラヴェル「ボレロ」♪ 黒、スカートに赤も。最初からスピードにのってリンクを大きく使い、片手上げ3ルッツ、詰まったので両手上げ2トウをつける。2アクセルはそのままつなぎのジャンプ。両手上げ3ループはぎりぎり?
フラメンコ風のボーカルが入ったりするステップ、時間をたっぷり使って激しく表現、レベル4獲得。回転不足があったか点はあまり伸びず。
イ・ヘイン(韓国) SP:70.08(2)
「ノクターン」♪ グレー。高さ幅流れの美しい3ルッツ+3トウ、イナバウアーから2アクセルは下りてからもきれい。3ループも着氷のアピールが素敵。
要素や技術の一つ一つがクリーンで明確、無駄がなくすっきりしていて、とても好感が持てる。I字スピンも中心が微動だにしなかった。ジュニアグランプリファイナルに進出しただけのことはある。
終わってガッツポーズ、本人も納得の出来 70点台に乗せる自己ベスト
スター・アンドリュース(アメリカ) SP:65.31(7)
「You Lost Me」クリスティーナ・アギレラ♪ ライトグレー。前より体格がよくなったような気がする。じっくりつなぎを見せてから、3トウ+3トウを決め、2アクセルは下りながら腕を差し出す。フライングシットスピン、ちょっと手を前で交差するだけで意外といい表現になる。3ループも決まった。
終わって戻ってくるとちょっと涙ぐんでいた。今季で一番よかったかな。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:63.20(9)
「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ 赤の水玉、白ベルト。ヨーロッパ人としては小柄な152cm。両手上げ3ルッツ+3トウを下り、2アクセルも下りる。3ループの着氷がボーカルの声とぴたりと合って、可愛くアピール
シャンソンと合うコケットな動き、スピンも隙がなかった。終わってきゅきゅっと肩を動かすダンスで喜びを表現
コーチはブライアン・オーサー。世界選手権も控えるかけもち組。
エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:57.68(13)
「ロクサーヌのタンゴ」♪ 赤に黒。両手上げ3ルッツ下りて間が空いたが、うまく3トウをつけた。2アクセルは傾いたが耐える。両手上げ3ループも下りた。
力強さもそれなりにあって、すでにシニアでも活躍しているだけのことはあるが、今日はベストには遠かった。
結果、ワリエワが予想通りトップに立ち、イ・ヘインが2位、ウサシェワが3位につけた。ただ一人3アクセルを跳んだアリサ・リウは回転不足もあって4位。5位フロミフ、6位ウィ・ソヨン。フリー最終グループはロシア3人アメリカ1人韓国2人となった。
日本勢は河辺愛菜8位、川畑和愛10位。2人が少しずつ順位を上げると、3枠獲得もあるか
フリー進出のボーダーライン、24位朱易が50.43、25位ストルトが50.11。技術点で世界ジュニア出場のミニマムを超えていても、フリーに残るには全然足りないのだった。
フリーは明日の夜、日本時間で22:45から。みんな頑張れ~~~