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田中刑事引退

2022年04月12日 18時26分48秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート男子の田中刑事選手が引退を発表。プロフィギュアスケーターとアシスタントコーチの両立させていきたいとのこと。
 織田信成さんがTwitterに懐かしい写真を上げたり、Olympicsチャンネルが平昌五輪のフリー演技をアップしたり、愛されたスケーターだったことを感じさせる。
 私が初めて田中刑事の名前を知ったのは、2011年世界ジュニア選手権だった。2010年世界ジュニアで羽生結弦が優勝して男子3枠を獲得したが、本人はさっさとシニアへ移行。新メンバーでどんな成績になるのか?というところで、見事2位銀メダル 木原龍一の10位と合わせて3枠を守った映像
 世界選手権同様、翌年の大会の国ごとの出場枠が2人の順位合計で決まり、13以内が3枠、28以内が2枠。ジュニアの場合は、翌シーズンのジュニアグランプリシリーズ出場枠も決まるので、世界ジュニアの成績は一層重要になる。日本がカナダに次いで2番目になったので、JGPも7大会に2人ずつの最大枠を獲得、この貢献は大きい
 しかし、意外なことに、このシーズンの全日本ジュニアでは9位だった どうして世界ジュニアに出られた?
 3枠あったので、優勝した中村健人が内定した上で、上位入賞者を全日本に出場させて成績のいい選手を選んだと思われる。4位の宇野昌磨はまだノービスだったので全日本出場はなく、例年6名くらいのところ、この年は8名が推薦された。ジュニア勢では中村健人が8位、次によかったのが田中刑事11位、次いで木原龍一12位。この3人を派遣したことが好結果につながった。
 羽生結弦・田中刑事・日野龍樹が同期。ノービス時代からこの3人が上位を争っていたようで、順位は:
      B1   B2    A1   A2
羽生結弦  1位  2位  3位  1位
田中刑事  8位  3位  2位  2位
日野龍樹  6位  1位  1位  3位
 全日本ジュニアも比較してみると(2008年がジュニア1年目、2013年がジュニア最終年):
      2008 2009 2010  2011 2012 2013
羽生結弦  1位  1位  /   /   /   /
田中刑事  6位  6位  9位  2位  3位  1位
日野龍樹  /   4位  3位  1位  1位  3位
 ぎりぎりまでジュニアにいたため、ジュニアグランプリシリーズ&ファイナル、世界ジュニアでの実績は豊富だ。2010/2011シーズンから4年連続でJGP2大会に出場、うち表彰台は6回、特に2013年は2大会連続優勝。ジュニアグランプリファイナルにも2011年から3年連続で進出している。世界ジュニアは2011年2位、2012年7位2014年7位
 シニアに上がってから、全日本で常に上位にいた印象がある。一方で、国際大会や世界選手権ではあまり活躍が目立たなかった。偉大過ぎる同期の羽生結弦とか、成長著しい後輩の宇野昌磨とかの陰で地味に頑張っていたような
 昨年、アイスショー「LUXE」で高橋大輔と絡む滑りを見て、ちょっとぞくぞくした。表現者として一皮むけて何か変わった!と思った。それが競技に生かせて、成績につながればよかったけれど。最後の全日本は11位だった。(SP FS
 引退のニュースを見て、「カップル競技で復帰はない?」と“妄想”する声も。以前「宮原知子と田中刑事でペアを組んだらいいのに」なんて声もネットで見たことがある。田中刑事の身長は172㎝だそうだが、わりと肩幅があってがっちりして見えるので、確かにペアも行けそうな気がする
 28歳で女子シングルからペアに転向したヴァレンティナ・マルケイ(イタリア)のような例もあるが、ペアの2人とも初心者が組むのは難しいだろう。。。と思い直すわけなのだった。
 「幸せな競技人生でした。」
 その一言が聞けるのが何より。お疲れさま

コメント
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