実は5段階評価

　昨日、フィギュアスケートの関東選手権が行われて、シニア女子で安藤美姫選手が優勝したニュース。復帰第1戦となったネーベルホルン杯に比べて精彩を欠き、得点も伸びなかったと各社報道している。
　ジャンプで回転不足や両手をついてしまったり、スピンで高いレベルが取れなかったり、、、東日本選手権進出は問題ないものの、全日本を考えるとこのままでは厳しい、という評価が多い。
　その中で気になったのが、スピンのレベルについての勘違い
＜スポーツ報知＞　最後のスピンは最低評価のレベル１
＜スポニチアネックス＞　課題のスピンはネーベルホルン杯のフリー、前日のＳＰに続いて、最低評価のレベル１があった
＜デイリー＞　終盤のスピンでは４段階評価で最低の１
＜スポーツナビ＞　終盤のスピンは前日同様、４段階評価で最低レベルの１がつき
　国際スケート連盟コミュニケーション第1790号で、価値尺度（SOV）のスピンの項目を見ると、全ての種類のスピンにLevel BからLevel 4が規定されている。つまり、スピンは5段階評価で、レベル1は下から2番目の評価ということになる。
　毎年のように何かしら変更があるフィギュアスケートのルールを正確に把握するのは大変だとは思うが、この変更は昨シーズンから。変わったばかりでもなんでもないのに、知らないままで書いているのかと思うと、ちょっとがっかりさせられる。
　日本のトップ選手たちはレベル1ですら滅多にもらうことがないから、レベルBを見たことがなかったんだろうけど。スポーツを報道するからには、その競技のルールには正確を期してほしい。それが競技と選手に対する敬意というものじゃないだろうか。
　今週末からグランプリシリーズも始まるし、、、報道各社の皆さんよろしく