いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

士族と平民

2008年04月15日 20時07分25秒 | 日本事情



今夜もどうでもいい話だが、おいらは世が世なら、かの夏目漱石センセと同じ、北海道平民である。

おいらががきんちょの頃、北海道のある田舎に行った。そこは化石の産地であるので町の資料館には化石の展示がある。そしてさらに、その田舎の有名出身者のブースというがあった。見ると、「帝大」の卒業証書が飾ってあって、北海道 士族 とあった。今でも卒業証書には、本籍が記載される(ことが多い)が、現在の米国属領・ぬっぽんには、身分は、皇族とその他以外、ない。 (つまりは、おいらが見た証書の御仁は、たぶん、明治維新で、薩長に逆らい、賊軍・朝敵たる負け組となって、近代日本の「貧乏農場」たる北海道に開拓移民としてやってきた子孫であり、刻苦勉励して、見事!『内地』に返り咲いたに違いないのだ! 間違いない。 ~♪~ 又世に出づる日の誉! ~♪~)

一方、漱石こと、夏目金之助さんは、北海道 平民と書かれている。その証書の写真を見た記憶がある。

■そんで、日帝時代には、身分があって、出身身分が公表されていたんだぜ!というネタを、「顕官録」で仕入れた。 つまり、薩摩出身者でも、士族と平民がいたんだぜ!という supporting evidence を。 でも、まちがえた。

川村純義さんは、平民だから、『鹿児島』。 一方、柴山矢八さんは、士族だから、『鹿児島士』、だと思っていた。それで、上記画像を採取。さらには、山本権兵衛にも 士 がないから、平民出身か~。 やっぱ、偉くなるひとは、むしろ士族出じゃないんだぁ~と、仮説した。

間違いだった。ウイキペディア 川村純義さんは、御武家さまだった。『鹿児島』と表記されているのは、士族さまではなく、伯爵の華族さまだからなのだ。

サンプリングすっぱい! やはり、まぬけな、おいらなのであった。