自然光のコンポジション(本文と無関係)
■ - 何だったんだ、福田康夫内閣退陣 -
今さらながら、政治というのは一寸先は闇だ。なんだったんだろう?2008年9月1日の福田退陣。今から見た結果と、2008年9月1日の時点で当事者たちが持っていた見通しは著しく異なっているはずだ。福田康夫は自分が解散したのでは選挙に勝てないと思ったのだろう。そして周りも思った。決定打を放ったのは、麻生太郎に次は君だと手形を切った(らしい)森喜朗さん。
これには2通りの空想が可能で;1)福田康夫が森喜朗に、自分は解散できないので、頼んだ、2)福田が解散したのでは愚民党が勝てないと森が判断して麻生に事実上の禅譲をさせようとしたのを察知した福田が、すねて、退陣した。
いずれにせよ、福田は政権を手放すにあたり、将来も含めすべて計算済みであると大見栄を切ったのは事実。そして、それは無残にも崩壊した。
今の状況を知れば、あの時、2008年9月に福田の元で解散した方がずっと愚民党にとってはよかったはずだ。
ただし、もちろん、2008年9月には誰もそんなことわからないから、もし福田が解散すれば、自爆解散と認識されたであろう。
恐ろしいことに、2008年9月には誰も 麻生太郎が、 バカ であると"知らなかった"のである。事実、政治評論家のハーゲン三宅センセも、「あんな『バカ』(ポン助、だったかもしれない w)だとは思わなかった」と言明している。(おいらも、思いませんでした つまりは、政治技術はともかく、政治言語だけは、頭デッカチ的に、卓越しているのだろうと思っていた。事実ときたら、頭デッカチどころか、頭が矮小である。びっくりである。おいら見誤りました、ゆるしてください。)
でも、麻生は阿呆なりと誰も知らなかったって本当なのだろうか? 愚民党って一体お互いどんなコミュニケーションを取り合っているのだろうか?愚民党の領域では阿呆と酒乱のステルス群が飛び交っているとしか思えない。
本当に不思議ではある。
●おいらの思いつき
キーパーソンは、やっぱり、森喜朗さん。森喜朗さんは、たぶん、小泉純一郎さんも福田康夫さんも"嫌い"なんだと思う。つまり、「ミスター・日本の田舎のおっさん」である森喜朗さんにとって、小泉純一郎さんも福田康夫さんも”変わり者”に他ならない。小泉さんについてはここで説明の必要もないであろう。一方、福田康夫さんも、実は小泉さんばりの変わり者らしい。特に、森喜朗さんにとって。
例えば、森喜朗さんが福田康夫さんについての思い出すことは、森喜朗さんが福田赳夫さんの鉄砲玉としてキッタ・ハッタをしていたころ、福田赳夫さんの家の鉄砲玉集会場の廊下を、ねぎらいの言葉をかけることなく、"紅旗征戎我が事に非ず"と涼しい顔で自分の部屋に向かう、非政治家、"サラリーマン"康夫の姿である。
さらに、あの調子で、「ふっ、ふっ、ふ」なんてつぶやいていたとしたら.....。
嫌いなんだよ、たぶん。
それで、森喜朗さんが、麻生を神輿にして、解散総選挙で勝とうとした。
ところがドッコイ、小泉さんや康夫さんより、もっと悪質な変わり者を引いしまったのだった。
そして、現在に至る。