▲ 今週のみけちゃん
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▼ 新しい街でもぶどう記録;第368週
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つつじが咲いています。
■ 今週知ったこと;中共映画・「長津湖」とアメリカ第1海兵師団の死闘・敗退
よくみると、制圧した米軍戦車の上で雄たけびを上げているとわかる。
愚記事に「マ元のペット;第1騎兵師団 (1st cavalry division)、朝鮮戦争で苦戦(一部壊滅)し、主なき東京ではなく、札幌へ帰還」がある。つまり、1950年、金日成が38度線を越えて南侵し、朝鮮戦争を開始。釜山付近まで韓国軍を追い詰めたが、米軍を主とする国連軍が反撃、仁川上陸作戦に成功、北鮮軍を押し返す。さらには、38度線を越え北進した。そして、鴨緑江に迫る勢い。そこで、中共軍が北鮮領内に「援軍」を出兵させる。ついに米中激突。主な衝突点は上記記事の雲山と長津湖。この2口で米中激突。中共軍は雲山では第1騎兵師団を押し返し、長津湖では第1海兵師団(wiki)を押し返した。第1騎兵師、第1海兵師団ともに米軍の花形部隊だ。<おれたち日本>にとって、第1騎兵師は日本を占領しに来たし、第1海兵師団はガダルカナルからの敵であった。その両軍とも中共軍に、事実上、敗退したのだ。
出典:学研、歴史群像シリーズ61、『朝鮮戦争<下>』p64
1950年11月24日の状況図で米軍の攻勢最大。ここで、中共軍が出てくる。
今年、第1海兵師団と中共軍の戦いが映画となって、中共で盛況と知る;
中国で公開中の映画「長津湖」が16日、興行収入46億8600万元(約831億円)を突破し、中国映画市場における歴代ランキングで第4位に浮上している。
「長津湖」は国慶節(建国記念日)の大型連休をターゲットに、先月30日に封切られた作品。1950年末、北朝鮮・長津湖の周辺で発生した国際連合軍と中国人民志願軍の戦い「長津湖の戦い」を描くもの (ソース)
この映画の営業は盛況とことだが、これ以前に一番興行成績がよかった映画は「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」であり、戦争映画ではあるが設定は架空の国であるとのこと(wiki)。つまり、今年、中共は史実にあった米中激突である長津湖の戦いを題材に選んだ。中共肝いりの「愛国」映画。米中関係の険悪化で、ついに中南海も腹を決めたということか。なぜなら、一般庶民に火を付けると制御できなくなる可能性があるからだ。でも、長津湖の戦いで確かに米軍を押しやったが、中共の被害も甚大だった。長津湖の戦いとは何だったのか?
長津湖の戦い(ちょうしんこのたたかい)は、1950年11月27日から12月11日にかけて、現在の朝鮮民主主義人民共和国咸鏡南道長津郡長津湖周辺で行われた朝鮮戦争の戦闘の一つである。国連軍と中国人民志願軍が初めて交戦した戦い。「長津湖戦闘」などの名でも呼ばれる。(wiki)
わずか2週間で米軍側1万人(以上)、中共側3万人以上(台湾筋は10万人に近い数字も出している)の死者が出た。米軍・第1海兵師団にとってガダルカナル、ペリリュー、沖縄と敵(<おれたち日本>)を大量殺害する戦闘を行ってきたはずだが、わずか2週間で数万の敵兵(中共軍)を殺した。中共軍の戦死者が増えた理由は、第1海兵師団の高装備の銃器、米空軍のナパーム弾による大量焼却に加えて、凍死である。実は、かなりの中共軍兵士は凍死したとのこと。中共軍は「義勇軍」と、これまで、称されてきたが、多くの兵士は国共内戦後、台湾の対岸防衛に従事していた南方の部隊であったとのこと。もともと国民党軍でありながら、中共軍となった兵士も多くいた。寒さになれない南方の兵士が大量に凍死した。
戦場となった長津湖は朝鮮半島北部であり、12月であるということに加え、標高1000メートルを超える高地であった。厳寒の中の戦闘だった。降雪もあった。米軍は進軍方向に対し左右に中共軍に逆進され、各部隊が包囲された。
長津湖の戦いは高地での戦闘
YouTube:ドキュメンタリー 長津湖の戦い で詳細がわかる。
■ 先週買って、今週食べた最中
バターの塩気がきいていた。あまじょっぱい味。宮城県丸森町の栄泉堂。
「ゲランド塩を効かせたバターがクセになる、栄泉堂リピート率ナンバーワンの人気商品です。甘すぎるものが苦手な方からも好評な味わいに仕上がっております。」 (宮城県物産振興会)
丸森町は宮城県の福島県と隣接する南端地域の伊具郡にあります。
■ 今週の訳あり
熊本産(天水町など)。味が濃く、甘かった。 ほんと、みかけによらない。
■ 今週知ったサービス
出品者と購入者がお互いの情報を知らせることなく取引が行えます。プライバシーに配慮した、安心な配送方法です。(JP郵便局 e発送サービス)
■ 今週の購書
今週買った⑤号と以前買った創刊号
崩壊の一歩手前の有様をわれわれは見ているのかも知れない──
コロナ・パンデミックが突きつける大混沌状況のさなかでも真っ向勝負!
絶えざる「知」の営みをすすめる不撓不屈の思想誌、第❺号刊行です。(Amazon)
とAmazonのお品書きにある。でも、「アメリカとは何か?」につられて買った。Amazonの中古では値段が下がっていなかったが、他のマーケットで1000円だったので買う。その際の送付が上記のプライバシー配送だった。
この雑誌、「ひらく」は佐伯啓思。西部邁の「弟子」。佐伯の何が偉いかというと、最後まで西部と絶交しなかたこと。西部邁の多くの「弟子」の少なからず(ほとんど?)が、たとえば佐伯と大政小政だった間宮陽介などが、西部と絶縁したのに対し、佐伯は絶交しなかった。
ところで、「世田谷自然左翼」という言葉がある。自らの生活に困らずに、民主や人権、そして自然環境に高い意識をもち、きれいごとを云う金持ちリベラルを揶揄する言葉だ。それに対し、佐伯のこの雑誌「ひらく」は「世田谷自然左翼」の右翼版といった趣である。「京都はんなり保守」というところか? 西部邁は、チャンネル桜の社長・水島総から「日本が足りない」と指摘されていた。日本の辺境、植民地出身でさらに経済的にも文化的にも貧乏で学校文化(しかも敗戦直後の排日教育)だけで育ったので、しかたがない。それに比べ、佐伯は奈良(日本の中核だ、大和だ)出身で、親も大学教授というのだから、西部とは随分違う。その日本が満載なのが、雑誌「ひらく」だ。おいらは創刊号は直ちに買ったが、高踏的だし、高いしということで敬遠してきた。なにより長谷川三千子様の文章は理解したいが、ハードルが高い。いつか単行本化されたら読もうとも思っていた。
「自然」であるが、雑誌「ひらく」の大広告スポンサーがエイアンドエフという登山・キャンプ用品の会社である。創刊号から最新号まで広告が出ている。「世田谷自然左翼」がよく買いに行くのではないだろうか?
なお、このエイアンドエフという登山・キャンプ用品の会社は、「アメリカよりアウトドアのスピリットと道具類が日本に紹介され40年」とある(site)。アメリカ精神と道具の販売会社なのだ。
西部の「後継」集団には、佐伯とは別に、雑誌「クライテリオン」を刊行する藤井聡の一派がいる。彼らはMMT理論を根拠に経済の賦活を主張する。それに対し、佐伯は経済成長を信仰していない。事実、雑誌「ひらく」には経済成長問題は(あまり)ない。むしろ、斎藤幸平が寄稿している。さらには、田島正樹という哲学者;安保法制成立の時、(こんな法案を成立させた)愚民には相当の報いがあるだろうとブログに書いていた、とおいらは記憶している、人も寄稿している。
特集Iの「アメリカとは何か?」は4人の学者・研究者の寄稿。主にアメリカの現状分析と歴史上の重要事象の解釈。冒頭の佐伯の文章は、最近の「ノマドランド」という映画、リーマンショックで失業したアメリカ人がキャンピングカーで放浪し暮らす話をネタに、そもそもアメリカ創成時から入植者であった彼らはノマドだったのではないか、と指摘する。ただし、アメリカ創世記の入植者・ノマドが将来への希望があったのに対し、現代のアメリカのノマドには希望がないといことで話を落としている。
結構、微温的だと思った。アメリカ創世記の入植者はノマド(放牧者)というより、「ヴァージニアの入植者は当初は友好的であったが、食糧危機に直面した1610年からインディアンの村を襲撃するようにな」るような武装難民であり、ノマド(放牧者)などという呑気なものではないのだ。
1619プロジェクトについては、井上弘貴ということが解説している。1619プロジェクトのハンナ・ジョーンズは、(おいら反米ウヨからみて残念なことに)アメリカを否定しようとするのではなく、奴隷だった黒人が理想である人権を獲得していくアメリカの歴史を構築すようとする点が興味深い。これは、1619プロジェクトのハンナ・ジョーンズが先住民に対するジェノサイド、迫害を、黒人奴隷問題ほど、重要視しないことと整合する。つまり、将来のアメリカ人は民主制の理想が実現されてこの地に生存が許されることを意味する。
満州国を否定され、立ち退いた、<おれたち日本人>にとって、面白くない。
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