-冷たいのに、寒稽古に励むうめちゃん。-
■ 分け前はいらない
別に、分け前を期待しているわけではない。「既得権益にしがみつくやつらから剝ぎ取れ」!のみ。
● Ri, Li, り
おいらには絶対なれないけど、なってみたいもの。詩人。ずぶんのつくった言葉の列を他人が口にだす。
ましてや、ぬっぽんごが母語でもない人たちが口に出して唱えるなぞ、最高に愉快だろうな。
そして、石でも投げつけられれば、さらによし。
椎名林檎の『丸の内サディスティックス』は広く、非日本語人にも唄われているらしい。YouTubeに「素人」カバーがたくさんある。
彼らは、詩を音として聞き取って再現しているらしい。
『丸の内サディスティック』の歌詞に~♪~リッケン620を頂戴~♪~というくだりがある。
YouTubeに「素人」カバーには~♪~リッケン620を頂戴~♪~について二通りの発音がある。 Ri篇とLi篇だ;
Ri篇; YouTube Riッケン620を頂戴
Li篇; YouTube Liッケン620を頂戴
~♪~リッケン620を頂戴~♪~における「リッケン620」とは、Rickenbacker 620 に違いないのであろうから、Riッケン620を頂戴が「正しい」。
おそらく、Li篇;を歌う毛唐さんはRickenbackerをそもそも知らないか、あるいは、~♪~リッケン620を頂戴~♪~のリッケンがRickenbackerの略であるとは思いもつかなかったのだろう。さらに、~♪~Liッケン620を頂戴~♪~と林檎が唄うバージョンで歌詞を音で覚えたのかもしれない。
果たして、林檎自身のバージョンに、~♪~Liッケン620を頂戴~♪~、と、~♪~Riッケン620を頂戴~♪~のふたつがあった;
Ri篇; YouTube~♪~Riッケン620を頂戴~♪~
Li篇; YouTube~♪~Liッケン620を頂戴~♪~
正確にいうと林檎の~♪~Liッケン620を頂戴~♪~は日本語の「り」の発音なんだよね。「立憲」と発音している。
日本語人は英語のRとLの区別が難しいと常に指摘されている。
輪をかけて難しいのは、日本語の「ら、り、る、れ、ろ」って、あなたも今発音してみればわかるように、舌を前歯の裏に叩きつけて発音する「打音」なんだよね。
だから、「Ri, Li, り」という子音はお互い独立の"音"なんです。
椎名林檎さんは、日本語の「り」で発音していた時期もあるし、Rickenbackerは英語なんだから英語の「R」で発音するようになったようです。
日本語の「り」で発音していた時期の音をdictationした、英語を母語とする人が、~♪~Liッケン620を頂戴~♪~と唱えるようになったのでしょう。
そして、Lickenbacker 620が主流派となったとき、ぬっぽん詩人の野望が世界を制覇するのです!
以上、永六輔さんへの、上を向いて書いた、オマージュでした。