いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

筑紫洲 (つくしのしま) でもぶどう記録;第49週

2025年03月01日 18時00分00秒 | 筑紫洲 (つくしのしま)

▲ 今週のみけちゃん
▼ 筑紫洲 (つくしのしま) でもぶどう記録;第48週

■ 今週の筑豊境

■ 今週の花

■ 今週の鍋

博多明太もつ鍋《こく味噌》ちゃんぽん麺付き/1,218円(税込1,340円)(google

もつ鍋を食べたのは初めてだと思う。福岡の料理とも、特に、意識していなかった。福岡県に来て1年近く経つが、専門店でもつ鍋を食べることもなく、ついにはファミレスで食べた。みそ味がよかった。キャベツがよかった。もつは予想外にクセはなかった。

■ 今週の洋館

旧松本家住宅。辰野金吾設計。北九州市戸畑区一枝1-4-33。公式web site

敷地内は入れず、外観撮影のみ。

■ 今週の和館

福岡県北九州市戸畑区一枝1丁目4−23 (google)。題で和館と書いたが大座敷棟であるとわかる。

旧安川邸は、明治期に石炭関連企業を次々と創業し、工業都市北九州市の基礎を築いた企業家である安川敬一郎氏により、明治45年に建設され、以後三代に亘り安川家当主及び一族が居住した住宅です。

現在は、明治45年(1912年)に若松から移築された大座敷棟1棟のほか、蔵、洋風本館棟などが残されています。北九州市 web site

■ 今週の公園

夜宮公園

夜宮公園(よみやこうえん)は、福岡県北九州市戸畑区にある公園である。
概要:面積は10.3haあり、静かな雰囲気の公園である。

中央部に広場と戦没者慰霊塔が設置されている。戦没者慰霊塔は戸畑市時代の1959年に建てられ、西南戦争から太平洋戦争にかけての戦争で死亡した戸畑市民が祀られている。

公園北西にある夜宮池と公園東側の日本庭園に35種7千株(約2万本)の菖蒲が植えられており、菖蒲の名所となっている。菖蒲の開花期間中の6月には「とばた菖蒲まつり」が行われ、イベントが開催され露店も並ぶ。

また、公園内には菖蒲のほかに桜や梅も植えられており、それぞれの開花シーズンには多数の花見客が訪れる。敷地が広大で緑が多いため、園内は散歩のコースとしても利用されている。wikipedia

■ 今週の段飾り

■ 今週のおいらの知らない『世界』、あるいは、奥山真司の不在


借りた本(左)

北九州市の図書館では雑誌のバックナンバーが借りだせる。これは、横浜ではしなかったことだ。おそらく、できないのであろう。岩波書店の雑誌『世界』を借りた。おいらはネトウヨ[1]であり、極右でありたいと願っているのに。[1]下記後述の「今週のガビオン」を参考のこと。

『世界』は、良質な情報と深い学識に支えられた評論によって、戦後史を切り拓いてきた雑誌です。創刊以来75年、総合雑誌として読者の皆さまの信頼に支えられてきました。とりあげるテーマは、政治経済、安全保障、社会、教育にとどまらず、AI、デジタル社会、ジェンダー、気候変動などの分野にも積極的に取り組んでいます。複雑な危機の時代に、それでも知りたい、と考え続ける読者に応えたい。世界と関わっていくための窓であり続けたい――そんな思いから、迫力ある誌面づくりに邁進いたします。岩波書店 web site

戦後民主主義のオピニオン雑誌だ。歴史の本に出てくるほど古い。講和問題とか。ひとこと、「平和と民主主義」を至上の価値とする人たちの雑誌らしい。今日は、論文の内容については、触れないが、気づいたこと。ミアシャイマーという国際政治学者がいる。リアリスト派に属すると目される国際政治学者だ。最近では、ロシアのウクライナ「侵略」について、その原因(遠因)は、米国など西側諸国のクリントン政権以降のNATOの東方拡大にあると主張している。善悪は別として、ロシアのウクライナ「侵略」は合理的なものと解釈している。その主張が宇露戦争でのロシア親派の主張に援用されている。例えば、東郷和彦大使とか。そのミアシャイマーの著書に『大国政治の悲劇』がある。その中の我らが大日本帝国の対米開戦に至る説明にはこうある;

日本の不運は、1941年の時点でソ連の生殺与奪権を持つ 決定的に立場にあったのが 日本であったことである。 アメリカが恐れていたのは、日本が東側から ソ連を攻撃し、 ドイツ国防軍がソ連赤軍を打ち破るのに協力することだった。ドイツと日本は日独伊三国同盟で公式な同盟国であっただけでなく、日本はソ連とその2年前に戦っており、しかも追い詰められていたソ連に対し、日本が攻撃を考えているという情報を、アメリカは 多く入手していた。この可能性を排除するため、アメリカは日本に対し 1941年後半から経済や外交の面で凄まじい 圧力をかけ始めた。ここでの狙いは、単に日本のソ連攻撃を阻止するだけでなく、中国、インドシナ、満州、そしていかなる 日本のアジア支配の野望をも断念させることにあった。アメリカは日本に強力な圧力をかけ、2等 国家にしてしまおうとしたのである。 (ジョン・J・ミアシャイマー、奥山真司 訳、『大国政治の悲劇』)


「保守・反動派」(←死語だよね)にとっては、ある種の「大東亜戦争肯定論」のようなものだ。そして、このようなロジックで、2022年のロシアの侵略の国際政治的メカニズムを明らかにした。この主張は上記にも書いたが東郷和彦ら(鳩山由紀夫さんとか)、親米派など「日本主流えすたぶりっしゅめんと派」からみて「ロシアン・フレンズ」と見える、容露派が好きな論理である。さて、そのミアシャイマー、奥山真司 訳、『大国政治の悲劇』の広告が、岩波書店の雑誌『世界』に載っていた。平和と民主主義を願う『世界』読者の皆さんの欲望に訴えようとしている。つまりは、「悪いのは、実は、アメリカだ!」という欲望を喚起しようとしているに違いない。


岩波書店の雑誌『世界』の広告

ただし、翻訳者の名前が載っていなかった。つまり、奥山真司さんの名前が載っていなかった。奥山真司の不在

▼ 奥山真司の不在2

https://www.youtube.com/watch?v=9mKGTDskCww

毎週やっている、今週のYouTube番組「奥山真司のアメリカ通信」では、奥山真司さんが欠席した。家庭の事情だそうだ。先週は録画であったし、今週も不在で、トランプ大統領が「ロシアン・フレンズ」に豹変したことへの、奥山真司さんのコメントが聞けなかった。ただし、彼のXで下記投稿あり。現在のトランプ大統領の行動はミアシャイマーにとって理解不可能とのこと;

■ 今週のガビオン

この標題、元祖ネット右翼鐵扇會のモニュメントではない。北九州市、旧安川邸。

■ 今週の「リベラル」、あるいは、リベラル・デモクラシーの理念を踏みにじる米国正副大統領と日本「親米派(アメリカ真理教)/LD派」の認知バイアス

ここで「リベラル」とは福島瑞穂や青木理とかわれらネトウヨが「リベラル」と呼ぶ「左派リベラル」ではなく、現在日本の政権与党であるLiberal Democratic Party:自由民主党(LDP)の「リベラル」である。

最近のトランプ政権のプーチンの言い分を内面化したかのような外交政策、ヴァンスのヨーロッパでの演説。これについて、トランプ2.0による「リベラル・デモクラシー」の価値観の崩壊:YouTube:東浩紀無料雑談#7 リベラルデモクラシーの(いったんの)終わりについて がまとめている。

愚ブログでアメリカ真理教の教祖とお呼びさせていただいている岡崎久彦さんには、自伝『国際情勢判断半世紀』という死後(2015年)に出た本がある。その本では所縁のひとが思い出を寄せている。細谷雄一の文章がある。

 

リベラル・デモクラシーの理念を軸に対米同盟に心血を注いできた岡崎を称賛する文章である(下記引用、強調はおいら)。

 岡崎氏のライフワークである、アングロサクソン同盟論は、五、十年単位で考える国家戦略と言うよりも、五十、百年単位で考える 大戦略、グランド ストラテジーです。大戦略は総合的な、国家の行き様、アイデンティティにもかかわってきます。 戦略、外交を語った人はたくさんいたが、グランドストラテジーを語った稀有な存在でした。

  それは日本におけるリベラリズムを守れ、ということでもあります。単なる合理主義的な力の計算ではなくて、それを超えた自由主義というものに関する強い信頼があって、アングロサクソン世界が自由主義を体現している以上、そこと結びつくべきだと考えていた。

  合理主義的で、 リアリストと言われたが、それを超えたアイデンティティや価値にも強いこだわりがあった。日本には自由主義に価値を置かない人たちがおり、さらにアジア主義、親中派の伝統が色濃くある。岡崎氏はアングロサクサクソンとの同盟、アジア主義、日中で緊密な関係を築くということは、両立不可能と考えていたと思います。(『国際情勢判断半世紀』⑤友人、知人が見た岡崎久彦)

ということで、ここ最近の米国正副大統領の(日本えすたぶりっしゅめんと主流派から見て)御乱心にどう反応しているか、見てみた;

それは日本におけるリベラリズムを守れ、ということでもあります。単なる合理主義的な力の計算ではなくて、それを超えた自由主義というものに関する強い信頼があって、アングロサクソン世界が自由主義を体現している以上、そこと結びつくべきだと考えていた。」と細谷は云っていた。アングロサクソンが自由主義を体現しなくなった時どうするのか?日本におけるリベラリズムを守るためアングロサクソンとの同盟を止めるというのが、彼の主張の筋を通すなら、出てくる結論だ。アングロサクソンが自由主義を体現しなくなった時とは、法や理念を無視して「権威主義国家」の指導者と取引で世界秩序を形成することだ。

▼ アメリカ真理教工作員の方々、トランプの「暴挙」への御反応



https://www.youtube.com/watch?v=Lv2ln70vP10

この動画ではないが、鶴岡路人さんが「トランプの発言は翻訳しないといけない」の意を云っていた。苦笑した。認知バイアス(実際にトラブルに巻き込まれても「大したことではない」「すぐに解決する」などと考えて気持ちを落ち着かせようとする)だろう。

■ 今週の歴史に残るひとこま

 



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