いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

新しい街でもぶどう記録;第348週

2021年07月10日 18時53分20秒 | 草花野菜

うめちゃんが使っていたうちわです。

▲ 今週のみけちゃん

▼ 新しい街でもぶどう記録;第348週

■ 今週の武相境斜面

■ 今週の草木花実

■ 今週の「ブログさせない」

■ 今週のもったいない本舗

8月のカレンダーの図案はひまわり畑です。

■ 今週の50年


 ソース

50年前の1971年7月9日、極秘裏に米国大統領リチャード・ニクソンの補佐官であるキッシンジャーは北京を訪問した。周恩来とニクソン訪中を約束。7月16日に米中政府が同時発表した。日本政府が知らされたのは発表1時間前であった。

■ 今週の20年

バイデン米大統領、アフガニスタンからの米軍撤収の正当性主張 タリバン勢力拡大 

2001年9月の米同時多発テロを受けて米軍が同年10月にアフガニスタンを攻撃して以来、4人目のアメリカ大統領となったバイデン氏は、米軍が駐留を続けるのは選択肢としてあり得なかったと述べた。さらに、米軍の素早い撤収については、人命保護につながったと擁護した。

9・11テロの首謀者のオサマ・ビン・ラディンを匿ったとしてタリバン政権が支配するアフガニスタンが攻撃、占領された。しかし、20年経って、タリバンは根絶せず、むしろ拡張していて、米軍は撤退する。

2001年のアフガニスタン戦争、2003年のイラク戦争と米軍は侵攻、占領するも、1945年に日本を占領、統治したような成果は得られず、撤退する。未だに、爆弾テロなどがあいついでいる。事実上の敗退である。日本はいごごちがよいらしく、70年経ってもまだいるのだ。

この20年の間、米国が西アジア、中東で足を取られている間に台頭したのが、中国だ。

■ 今週の借りて読んだ本

ジョバンニ・アリギ、『北京のアダム・スミス ー21世紀の諸系譜』(Amazon) (関連愚記事:1985年のアリギ)。なお、この本は先々週先週言及した『リオリエント』のアンドレ・グンター・フランクに捧げられている。

まず、ハイライトはこれ、興亜;

英米 VS 日中。 図は2003年まで。この後、中国は指数関数的にGDPが伸びているので、日中で英米を越えているだろう。なお、アヘン戦争の頃(1840年)、中国が圧倒的に豊かであったことが悲しい。

ここでアダム・スミスとは奇を衒っているのだ。もちろん、中国共産党は100年前にコミンテルンのテコ入れで創立したのだから、マルクス・レーニン主義のはずである。事実、先日の習近平の演説の中でもはっきりマルクス・レーニン主義とうたっている。

    愚記事より なお、習近平演説には、さすがにスターリンは出てこない

アダム・スミスとは、スミス的経済成長(スミス的経済発展経路)を提唱し、マルクス的成長と対照している。

スミス的成長: 農業の商業化とプロト工業化の発展を主とする分業の発達。「勤勉革命」の結果成立。労働集約的経済成長。東アジアの特徴。

マルクス的成長:産業革命による資本集約的産業社会。一方の農業革命で根こぎになった労働者の創出。本源的蓄積が不可欠。イギリスーヨーロッパの特徴。対外植民地主義を伴う。

一方、アリギは「ヘゲモニー」概念を提出。ヘゲモニーは14世紀からジェノバ・スペイン連合 ⇒ オランダ ⇒ イギリス ⇒ アメリカ と移ってきた。 そして、今、アメリカの没落。 次は中国? という話。

アメリカの没落は1970年に始まる、としている。つまり、上記米中関係修復の前年。ベトナム戦争でアメリカの没落は始まったという史観。逆に言うと、いまだにヘゲモニー交替はされていないということ。

ヘゲモニーは、資本主義的権力領土的権力からなる。前者は経済力、後者は「帝国主義」力。

アリギは、アフガン戦争、イラク戦争でアメリカは失敗し、ますます没落し、一方、中国は台頭しているという現状認識。

この本の刊行の2007年の時点(今から見ればリーマンショック前、北京五輪前)で、中国を"「平和的台頭」の挑戦"と論じている。一帯一路もAIIBもこの本には出てこない。ましてや、習近平も出てこない。わずか10年で、激変だ。

でも、おかしい点がわかる。つまり、この本の刊行の2007年の時点では、少なくともチベット問題はあったし、ウイグルのジェノサイド問題はともかく、中国はウイグルを核実験場として、領土的権力を発動していた。

そして、アリギは北京のアダム・スミスと認識することで、北京にマルクスはいないといいたかったのだ。ここで、マルクスとは、「西欧のもっとも露骨で恥知らずな植民地主義者の文章」を書いて、イギリス帝国主義によるインド支配を容認する思想家(愚記事:イギリスのインド支配)、あるいは、アヘン戦争を資本の論理の貫徹の産婆術とみなす帝国主義的思想家である。アリギは中国共産党の中国が帝国主義的(領土的権力の拡大)台頭ではなく、スミス的経済成長に基づく台頭(本源的蓄積=どこからかの収奪による蓄積を伴わない)を幻視/希望した。

でも、実際は、中国共産党はマルクス的ヨーロッパ中心的開発主義で、チベットの統治を正当化していた。すなわち、チベット農奴解放史観をもっている。

そもそもの2乗、中越戦争ってあったよね。ベネディクト・アンダーソンが『想像の共同体』で、左翼知識人にとっての中越戦争とは!?といってた件。

これらの中国共産党の領土的権力行使については、『北京のアダム・スミス』では一切触れられていない。

なお、中国共産党は、領土的権力行使ではなく、浸透工作といわれる外国乗っ取り工作の方が中国の台頭に効果的だろう。すなわち、アリギは「領土的権力行使」なるカテゴリーをつくりその概念で現実を構築しようとするので、浸透工作といわれる外国乗っ取り工作を見逃していたのだ。

▼ どうなるのか?

この本の刊行はオバマ政権時代だ。子ブッシュの路線が修正された頃。アリギはミアシャイマーなど米中激突不可避戦略論に言及し、論難している。でも、時は流れた。わずか10年ではあるが。今や、民主党政権でもミアシャイマー流の対中対決ムードだ。大きく舵を切ったのはトランプ政権であるが、バイデン政権はその対中対決姿勢を継続している。中国を"「平和的台頭」の挑戦"と思う人は少なくなった。チャイナ・シンパもだんまりだ。

■ 今週のペテン親子

河野氏はまた、「中国と縁を切り、全部米国の世話になるほど簡単ではない。地政学的に日本が引っ越せるわけではなく、経済で補完的にやっていることもある」とも指摘。「今の中国が変わらないかといえば、そうではないかもしれない」と中国の対日姿勢の変化に期待した。

ウイグル族らが直面する人権侵害を非難する国会決議については「難しいことではない」と述べた。「人権侵害によって作られた品物を売っている(カジュアル衣料品店の)『ユニクロ』の製品は買わないということで、人権問題が解消するだろうか」とも話した。

質疑で、岩屋毅元防衛相が「多様性を包含できるリベラル勢力が自民になければならない」と主張すると、河野氏は「党本部に来て今のような意見が聞けたことは涙が出るほどうれしい。自民党は死んでいないとつくづく思った」と満足そうな様子で語った。 (引用元)[1]

 何!? このマスク

河野太郎は「モデルナワクチン供給3分1」を4月に知りながら隠し、無茶な職域接種を強行! 都議選後にしれっと言い出す背信


[1]

河野洋平元衆院議長、対中感情悪化は「中国の行為が納得できないから」 2021/7/7 19:47

自民党総裁を務めた河野洋平元衆院議長は7日、党本部で講演し、中国が強権的な姿勢をとるため日本人の対中感情が悪化していると強調した。香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権侵害、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国海警局の船の領海侵入を挙げ、「好感度は最低に近い所まで悪化している。中国のやっていることが納得できないからだ」と述べた。

河野氏はまた、「中国と縁を切り、全部米国の世話になるほど簡単ではない。地政学的に日本が引っ越せるわけではなく、経済で補完的にやっていることもある」とも指摘。「今の中国が変わらないかといえば、そうではないかもしれない」と中国の対日姿勢の変化に期待した。

ウイグル族らが直面する人権侵害を非難する国会決議については「難しいことではない」と述べた。「人権侵害によって作られた品物を売っている(カジュアル衣料品店の)『ユニクロ』の製品は買わないということで、人権問題が解消するだろうか」とも話した。

質疑で、岩屋毅元防衛相が「多様性を包含できるリベラル勢力が自民になければならない」と主張すると、河野氏は「党本部に来て今のような意見が聞けたことは涙が出るほどうれしい。自民党は死んでいないとつくづく思った」と満足そうな様子で語った。

河野氏は平成5年の官房長官当時、慰安婦募集の強制性を認めた官房長官談話を出すなど党内のリベラル派で知られる。 https://www.sankei.com/article/20210707-SOHAJPCEOBPPZGB4HTUS7Y74LI/



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