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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ロシアが崩壊すれば中国にも飛び火する

2022年10月02日 | 国際問題
 このままではロシアは崩壊するのではないだろうか。プーチンが去る29日、部分的動員令を出したのを受けて、これまでに20万人を超えるロシア人が国外に脱出したとみられる。捨て鉢になったプーチンが核を使用することも考えられるが、すでにロシアの権力中枢はズタズタになっており、そこまでする勇気はないだろう。仮にロシアが核を用いれば、即座にNATOやアメリカは報復に出るとみられ、どちらにせよ、ロシアによるウクライナ侵略は誤った選択であったのだ。
 しかし、1989年に旧東欧圏を失い、1991年にウクライナが独立したことで、その時点でロシアは強国の座から滑り落ちていた。「ハートランドを制する者は世界を制する」と言われた通りで、旧東欧圏やウクライナが欧米になびいたことで、ロシアは弱小国に転落した。高齢になったプーチンは、座して死を待つよりはということで、乾坤一擲の勝負に出たのである。そして、おびただしいロシア兵が戦死し、ロシア国民は戦意を喪失しつつあるのだ。
 このことは中国にも無縁ではない。権威主義的全体主義国家は、表面的には国民を一致させることができても、国民が一丸となるのは難しいのである。とくに、敗戦が濃厚になると、兵役を逃れる者が続出するのである。習近平指導部も焦っていることは確実で、国内を引き締めるために、戦争を仕掛けてくることも想定して置かなくてはならない。
 世界史的な意味での激動の時代が、すでに始まっているのだ。我が国が巻き込まれる可能性は大きい。最悪の事態に備えて、今こそ国家として身構えるべきなのである。
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