虎ノ門ニュースに出演する識者まで、嘉手納からの米軍のF15の撤収を甘く考えているが、中国に誤ったメッセージ出すというので、米国でも物議をかもしており、楽観視すべきではない。
バイデン政権は空軍力の整備を怠ってきた。このため戦闘機が足りなくて、中国の抑止力となっているF15が老朽化しても、それに取ってかわる戦闘機部隊を配備できないのだ。アラスカからF22を周遊させるというのは、数が足りないからなである。
F22がいくら優秀でも、米軍全体で200機に満たないのだ。しかも、高性能であることは、整備に手間がかかる。稼働率がどうなのかも問題である。さらに、米軍の数少ない虎の子を、中国の中距離ミサイルの射程圏内に置くとは考えられない。
残念なのは、多くの自衛隊関係者も、それを認めたがらないことだ。米国のオースティン国防長官の発表を鵜呑みにしてしまっているのだ。
エアポケットがてきないように、航空自衛隊の戦闘機を増強しなくてはならない。退役するF15を20機ほど購入することも検討すべきだ。ここ1、2年が勝負なのである。
日本も次期戦闘機の開発を計画しているが、第一線に展開するには時間がかかる。そこまでの余裕ははない。危機感を抱いているのは、闇の熊さんなど限られているが、もっと深刻に考えなくてはならないのである。