虎の門ニュースが終了するという。これもまた時代の流れではないだろうか。よくいわれるように、ネット民の関心は、2チャンネルから始まって、チャンネル桜、そして、虎ノ門ニュースと変遷してきた。絶えず新たなもの支援してきたし、その流れは今後も変わらないはずだ。
DHC一社がスポンサーというのも、継続を難しくした理由ではないだろうか。よくここまで頑張ってきたと思う。個人で動画をアップできる時代になったために、ビジネス的にも意味をなさなくなってきたのだろう。ある程度有名になれば、出演者がそれぞれ個人で○○チャンネルをできるわけだから、再生回数が減少するというのは、仕方がないことである。
それ以上に問題であったのは、誰に話をしてもらうかという人選ではなかっただろうか。専門家でもない人たちがいくら喋っても説得力がないからだ。それはイデオロギー以前のことである。オールドメディアのテレビや新聞では伝えないことを、虎ノ門ニュースが取り上げてくれたのは確かである。その意味では感謝であったが、若干の物足りなさも感じたのも否めない。
僕が最近注目しているのは、ディリーWILLである。できるだけテーマを一つに絞り、専門家に語ってもらうというのがいい。時間も30分で十分なのである。WILLという月刊誌のPR的な面があるとともに、ゲリラ的にオールドメディアに対峙できるからだ。
闇のクマさんも面白い。時事ネタを扱っているわりには、エンターテイメント的な要素もあるからだ。やたらにアップするという手法も、ネットでしかできないことである。
ビジネスモデルという言葉は好きではないが、ネット民のターミナルは一定程度の役割があるし、収益にも結びつくのではないだろうか。公文俊平が言っていたように、いよいよ智民化したネット民が牽引する時代が幕を開けるのである。