草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

イスラエルから学ぶべきは国家としての強固な意志だ

2023年11月07日 | 安全保障
 ハマスのガザのロケット発射場は、病院や子供たちが遊んでいるような施設につくられていた。人間を楯にすることで、女性や子供といった弱者であるパレスチナ人に被害が出れば、ヒューマニズムの観点からイスラエルを国際的に孤立させることができるからだ。
 それが明らかになったのは、イスラエルが国家としての自衛権を発動し、ガザを攻略を目下行っているからだ。そうでなければ、ハマスのイスラエルへのテロ攻撃と、イスラエルによるハマスへの関連施設の空爆を同一視する議論がまかり通っただろう。日本を含めて欧米のマスコミの多くは、ハマスの発表を鵜呑みにして、イスラエルの空爆による死者の数をそのまま垂れ流していたからだ。
 このことは日本にとっても他人事ではない。国家としてやるべきことをやらなければ、国際社会は誰も助けてはくれないのである。
 中東をめぐる歴史的経過を語れば、イスラエルにもハマスにも、それぞれに言い分がある。しかし、争いに終始符を打つには、現在起きていることが国際法に違反するかどうかを問題にすべきだろう。手段を選ばないテロリストたちの思想は、レーニンやスターリンが編み出し、ヒットラーによって踏襲されたものであった。
 ハマスがイスラエルに向けて発射したミサイルは、10月7日から今日まで、9000発を超えるとみられる。被害を最小限にとどめることができたのは、アイアンドームを配備していたからである。敵からのロケット、砲弾、迫撃砲弾を破壊するために、地対空ミサイルを発射し、その近距離で爆発させるというものだ。それがあったからこそ、イスラエルは耐えることができたのだ。
 今我が国に求められるのは、正義を実現する強固な国家意志のか確立と、コストパフォーマンスにかなった防衛力の整備である。いくら何でも、多くの日本人は、憲法9条の危うさに気付いたはずだ。イスラエルから私たちが学ぶことは、あまりにも多いのである。

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