草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

石丸候補は都知事の器ではない

2024年06月26日 | 選挙
 石丸伸二候補の思い付き発言は突拍子がない。東京都内の全ての都立高校の生徒会長に100万円を配るというのは、金で全て解決するという発想がある。しかも、生徒会長というのがミソなのである。権力を一人に集中させることが良いことなのだろうか。
 民主主義における権力の集中は、非常時に限られるし、それが永続的になれば独裁になる。相互にチェックすることが大事なのである。子どもにとっては大金であることから、手に負えないのが実情ではないだろうか。総額では年間2億円程度だし、話題性で宣伝効果があると考えたのだろう。
 それよりももっとやることがある。ひまそら候補の主張の方が、はるかに常識的だし、現実を踏まえている。「教員の待遇改善、クレーマーに対する対応の方針策定。教師が胸を張って子供を導けるようにするべき」というのは正論である。
 石丸候補は不思議な人間である。安芸高田市の市長時代に、政治家の宿命は結果責任を問われることであるにもかかわらず、公然と「選んだ市民に責任がある」と口にしたのだ。あまりにも常軌を逸している。それこそ詭弁ではないだろうか、間違っても一票を入れる相手ではないのである。
 

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