岸田内閣に引導を渡せるかどうかは、日本維新の会と国民民主党が保守色を鮮明にするかどうかにかかっている。もう国民は自民党に嫌気がさしている。しかし、それに取って代わる政党がないから、決断ができないでいるのだ。
こんなときこそ、日本維新の会や国民民主党にとっては、またとないチャンスなのである。国民の多くは特定野党の立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組にも嫌気が差している。
しかし、日本維新の会がグローバリズムに重きを置くならば、国民は付いて行かないだろう。上海電力との癒着に関する疑惑は、未だに晴らされたわけではないからだ。国民の信頼を得るためには、勝ち組にばかり目を向けた政策であってはならない。その他大勢の国民の暮らしの向上にも目を向けなければならないからだ。そして保守層に寄り添うような政策を掲げなくてはならない。リベラル化した自民党に対して、対抗軸を示す必要があるからだ。
国民民主党は、日本維新の会と組むことも選択肢だと思うが、そこでもやはり、グローバリズムへの歯止めをかける役割を果たすべきだろう。昔の民社党がそうであったように、反共の旗印を掲げながら、もう一方では、働く者たちの生活向上を目指すべきなのである。一握りの金持ちに富が手中するというのは、まさしく弱者切り捨てにほかならないからだ。
君主豹変するという言葉がある。国民のための政治を考えるのであるならば、過ちは速やかに改めるべきなのである。それをしないでグローバリズムから抜けだせなければ、すぐに限界に突き当たるだろう。国民が何を求めているか知らないで、権力を奪取することはできないからだ。
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