我が国の防衛はアメリカ頼みでは駄目なのである。現在の法制度では、一旦緩急あれば必ず犠牲者が出る。それをあらかじめ想定して置かなくてはならないのである。自衛隊が災害出動で手が回らないのを狙って仕掛けてくる危険性すらある。政治的に追い詰められている国家ほど、軍事的な挑発をしてくるのだ。我が国を叩きのめし、全面戦争の一歩手前で休戦すればいいのである▼どこの国かあえて名前を出す必要はないだろう。我が国が備えをしているとは思われない。戦後70年以上も平和であったわけだから、どこかが攻撃してくるとは考えられないからだ。空か海か陸かは分からないが、緊張は日増しに高まっている。アメリカが軍事的にも経済的にも圧倒的な力を誇ったのは、70年代までであり、81年3月4日には、ワインバーガー国防長官がNATO諸国に対して「合理的な役割分担」を求めた。それは同時に日本にも向けられたメッセージでもあった▼あれから40年近くが経過した。しかし、我が国の防衛力は周辺国から後れを取っている。自主防衛とは名ばかりである。経済成長が鈍化したことで、GDP1パーセント以下では、装備を充実することはできなかった。我が国を攻撃する国家は通常兵器を使用するはずだ。やられてから反撃するしかない自衛隊は、切歯扼腕することになるだろう。死傷者が出た段階で、ようやく日本人自覚するに違いない。国際社会は未だに暴力の只中にあることを。動揺しないためにも、今求められるのは国民の団結である。
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