草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

拉致問題解決のためには飴と鞭の両方が必要だ

2024年11月23日 | 自衛隊
 全拉致被害者の一括帰国を求める国民大集会での百田尚樹氏の発言は、いつになっても救出ができない現状への、怒りであることは理解できます。しかし、最近の百田氏の数々の暴論を聞いてしまった者としては、単なるアジテーションに思えてなりません。海外メディアは彼を極右と呼んでいるようですが、それも的外れです。百田氏は大衆迎合的なことを口にしているだけです。
 拉致された日本人を奪還するには、飴と鞭を使い分けなくてはなりません。トランプは中国抜きで北朝鮮と交渉しました。それと同じようなことができる政治家が日本にも、今こそ現れなくてはなりません。
 百田氏が言うような経済制裁の強化は、これ以上は無理です。中国やロシアがバックアップし、ロシアにいたっては、北朝鮮との軍事同盟を強化しているからです。
 日本が真の意味での国家であれば、拉致されている場所を特定し、武力を用いて日本人を助け出すはずです。それには夥しい犠牲が伴ないます。それでも国家としてやるべきかどうかは、政治家が判断することですが、それは現状の憲法を無視することにほかなりません。しかも、相手が核を保有していることも考慮せざるを得ません。
 日朝議連について、百田氏は「解散すべき」との考えを述べましたが、朝鮮総連への取り締まり強化と、接点を持ちつづけることは、相反するものではありません。北朝鮮の背後にはロシアや中国もいます。そのことまでも念頭に置いた戦略が必要になっています。
 拉致問題解決のためには、小泉元首相の時のような電撃的な訪朝しかありません。いつのタイミングで何を取引材料にするかです。北朝鮮の民衆の暮らしは悲惨です。政治家は飴と鞭を使い分けねばならず、大衆受けするような演説をして、それでお終いというわけにはいかないのです。徹底したリアリストでなければ局面の打開は難しいと思います。
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日本国民の命を守るためにも自衛隊に超法規的な権限を!

2024年11月23日 | 自衛隊
 世界も日本も緊迫の度を加えてきた。最悪の事態は避けられると思っている人が多いが、それを想定して置かないと、大変なことになるような気がしてならない。ちよっとしたきっかけで、戦争が世界中に拡大する危険性は、これまでになく増しているからだ。
 戦後の世界が平和であったと勘違いしているのは、日本国民だけである。第二次大戦が終わった後でも、戦争や紛争がやむことがなかった。今もウクライナとロシアは戦っており、イスラエルとイランとは戦争状態である。
 東アジアも目を離すことができない。ロシアのためにウクライナの派遣された北朝鮮の兵士は、いつまた何時朝鮮半島で事を起こすかも分からない。にもかかわらず、我が国の現状はどうだろう。自民党は少数与党に転落し、保守は分断されてしまっている。挙国一致内閣など夢のまた夢である。危機に備えずに、逆の方向に向かっている。
 こうなれば、超法規的な意味で自衛隊や警察に頑張ってもらうしかない。法を超える力としての憲法制定権力の、国家緊急権の発動も視野に入れるべきだろう。日本国の存立危機事態においては、最後の手段を行使するしか、国民の命を守ることはできないからである。
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