創作日記&作品集

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「文体」そして安部公房

2013-08-30 07:07:27 | 創作日記
「補厳寺参る」を書き終えて、あらためて「文体」を考えました。長い間小説を書いてきて、そのつど意識して文体を変えました。文章は平易になり、難しい漢字(識らないのかも)は出来るだけ使わないように心がけています。漢字はワープロで書いていると難字を使いがちです。次に文章の簡潔さを目指しました。それを試したのが「居酒屋やすらぎ」です。まだネットにUPしてませんでした。近々公開します。今回の「補厳寺参る」はかなり具体的にディテールを書き込んだつもりです。NHKドキュメンタリーで宮崎駿監督が言ってました。「ディテール、ディテールしかないんですよ」。ディテールが集まって一つの作品になる。文体もディテールそのものです。
僕は初めて安部公房の言っていたことが分かったような気がする。