つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

藤蔭道子さんの随筆

2023年08月30日 | 友人
 小学校の同級生であり、現在千葉県の四街道に住んでいる藤蔭道子さんから「風の道16号」が送付されてきました。藤蔭道子さんは小説家であり、風の道同人会のメンバーです。「小説和泉式部抄」、「夜顔日記」、短編集「風景のなかで」などを出版しております。

 今回の「風の道」では、随筆「草野辺の道」を出筆しております。
 「十月中旬、まだ霧の残る雨上がりの朝、私はメダカの餌を手に庭に出た。空気がしっとりと感じられ気持ちがよい」から始まり、家の近隣を散歩する模様が描かれてあります。道行く中の草野辺の模様が詳しく書かれていて、観察力の素晴らしさを感じました。
 
 文中には、子供の頃の思い出として、吉祥寺の野原でセーターなどに実をつけて遊んだおなもみのこと、人食い川と呼ばれていた玉川上水のこと、牟礼の太宰治の住んでいたところや山本有三の洋館、三木露風が交通事故にあった場所、禅林寺のこと、近藤勇の墓まで散歩したこと等も綴られています。
 
 以前、藤蔭道子さんと懇談をした時に「文章は最初の3行が大切である」と話してくれたことがありました。文章を書くこと、読むことの楽しさを教えられました。
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