ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.6.9 “M”サイズと“L”サイズ

2010-06-09 21:22:16 | 日記
 今年も義母から誕生日プレゼントが届いた。いつの頃からか6月になると9月が誕生日である夫の分も前倒しでセットで届く。

 なぜか夫のものはずっと“M”サイズ、私には“L”サイズが届く。開けてみても残念ながら今回もあまりにガバガバで着られない。毎年頂くたびに「“L”サイズだと大きいので・・・」とお伝えしているはずなのに、どうして繰り返すのかなあ・・・と思う。

 今回はお礼の電話をした時に、夫からかなりしつこく(私には“L”サイズでは大きすぎて着られないことを)言ってもらったのだが、「そのままにしていてはもったいないし、義妹が着るのでボーナスを送ってくれるときにでも一緒に送り返して欲しい。」とのこと。ほっとした。電話を代わり「せっかくですみませんが、“M”で十分なのです。」と言ったら、「そんなに痩せて具合が悪いのか・・・」と逆に問い返された。
 去年までの頂き物も封は開けたけれど、結局のところ手は通さずにそのままなので、これも一緒にお返ししようか、とも思ったけれど、それではちょっと角が立つので止めておこうと思う。それにしても、実にもったいない話だ。母に譲ろうか、といっても母は私よりずっと小柄だ。

 私は上背はそれなりにあるけれど、上半身が特に貧弱なので、(初発の手術をする前から)“М”どころか“S”でもOKなのだが、「背が高いから、“L”がいい。」と思っておられるようだ。確かに袖丈やスカート丈については“S”では短いけれど、トップスはバストサイズ基準で着るのだから、哀しいかな、どう背伸びをしても“S”ないし“М”である。

 一方、夫は結婚前は痩せていて、若い頃のスーツはY体だった。その当時、私は男性のスーツのサイズなど殆ど知らなかったのだが、彼が「○体というのは、こう覚えると覚えやすい。」と教えてくれたには「Y:やせている、YA:やせているけど当たり前、A:当たり前、AB:当たり前だけどブタ 、B:ブタ」だそうで、実にインパクトが強かったため、以来しっかりその覚え方で刷り込まれてしまった。

 当時Y6だった夫は今やA6を着ている。さすがに身長は変わらないのでずっと数字は同じだが、アルファベットは2段階アップで、さらにウエストに至ってはA6の82センチがきつくなって、前回もウエストのお直しをしたばかり・・・。結婚以来、実に10キロ増だ。3年以上スポーツクラブの会員だったのに、一体何度通ったことか。会費だけは引き落としだったから幽霊会員として表彰ものだろう。退会手続きに行くのも面倒臭かったらしく、やっと届けを出すまでにいくらかかったことか。さらには最近、食後のデザートをやけに所望するなあ、と思っていたが、しつこく言っても体重計に乗りたがらない。やっと乗せてみたら案の定70キロの大台に乗っている。

 「自分だけは中年太りはしないし、絶対に腹は出ない。」と言っていたのが、今は昔・・・である。息子からは「パパは絶対メタボだよ。」と言われている。そのため、いまや上半身“М”サイズだとお腹の辺りがきついようだ。夫に届いたものは、今回一人になってもスポーツクラブの会員を続けているプリッツのような体型の息子へと流れることになった。

 それでも義母にとっては、息子はずっと痩せ型で“М”サイズ、私は背が高いし顔が丸いので“L”サイズ、とインプットされたままなのかもしれない。
 
コメント
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