ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.6.27 免許更新

2010-06-27 12:17:10 | 日記
 気がつけばあっという間に5年が経ち、免許更新通知がきた。
 前回の更新はちょうど初発の病み上がりで、ようやく普通の生活が始まった頃だったけれど、写真を見るとやはりどうにもこうにも冴えない顔つきをしている。
 ホルモン剤は抗がん剤と違ってマイルドだから、と言われていたけれど、私にとってはノルバデックスの副作用はそれなりにあり、3年近くの間、吐き気、だるさ、気分の落ち込みなどからはずっと解放されなかった。

 今回は再発から2年半近く経って、いまだにカツラのお世話になっているし、睫毛も眉毛も相変わらず生え揃わず、ぽわーんとしているから、これまたその写真で5年間過ごすのかなあ、という感じ。いや、それより次回(5年後)も無事更新できるのだろうか、というのが正直なところ。これをポロッと言ったら「そう言わずに次回も次々回も更新してくれよ・・・」と夫は言った。

 結婚以来運転をしていないので(車もないので)、今ではすっかりペーパードライバー。と同時に当然ゴールド免許証所持者である。乗らなかったら事故や違反を起こすはずがない。免許証は何に使っているかと言えば、まさしく身分証明書替わり。これがあれば本当に便利。夫は免許を持っていないので、写真付きの公的な身分証明書がないことで不便なことが結構多いようだ。

 私は大学時代に殆ど親の脛をかじって免許をとったのだから、せめてこのくらいのご利益がないと、親に対してなんとも申し訳ない。実家の両親は結構長いこと、「なんで乗らないのか、せっかくとったのに・・・」と言っていた。父は80歳を超え、もみじマークをつけてもさすがに危うい運転になってきたので、私は早く返上して欲しい、と切に思っているのだが、なかなか手放したくない様子。娘の手前、我が家までは車で来なくなったが、自宅周りでは相変わらず乗っているらしい。私が運転すれば、孫である息子にももっと頻繁に会えるし、何かと便利なのに・・・ということのようだ。(実家までは車なら直線距離で20分もかからずに来られるのだが、これが電車とバスを乗り継いで、というと1時間はゆうにかかる。父母とも半世紀近く車生活をしてきたので、1時間以上も電車とバスを乗り継いで、という移動はとてもしんどいらしい。)

 息子が小さかった頃、やれ夜の病院だ、やれ雨降りの保育園送迎だ、やれ買出しの大荷物だ、と本当に車があったら・・・と思った時期は確かにあったけれど、あっという間に過ぎてしまったので、我が家の移動はすべて公共交通機関。電車やバス、どうしようもなければタクシー。もちろん基本は徒歩か自転車であるから実に身軽だ。思い立ったらすぐに身一つで出かけられる。もし車があれば、ちょっとした休みにもすぐにどこかに行きたくなって、小金使いも甚だしかったのだろうと思う。

 今は高速料金1000円という実にエコに逆行する施策のため、祝日・休日にはより酷くなった渋滞などを見るにつけ、車は本当に便利なようだけれど、負け惜しみでなく我が家には必要ないなあ、と思う。保険やら駐車場やらで、維持費も子ども1人を育てるのと同じくらいだろうから、土日の買い物ドライバーだけではもったいない。また、私の運転する車には夫も息子も「絶対乗りたくない!」(私の頭に血が上ったら、暴走族とだって競りかねないと言うが、決してそんなことはない。)と言うのだから、仕方ない。

 前回は、手続きに行った時間がちょうどお昼休みにあたって窓口が閉まっていて、とツイていなかったけれど、今回は実にシステマティックにすいすい進み、何の問題もなく30分の優良講習を入れても40分ほどで新しい免許証を手にした。本籍がプリントアウトされていない。ICチップが内臓されて今回設定してきた暗証番号4桁を2回入力すればその部分が浮き上がって見えるそうだ。次回の5年後は一体どんな進化を遂げていることか。出来上がった免許証をこれまでどおり定期入れに入れたところ、IC乗車券と反応するのか、駅の改札で「もう一度通してください」と、引っかかりやすくなった気がする。

 講師が「ここでは男性も女性も写真写りがいいですよ。」と言っていたけれど、美しい人はより美しく、それなりの私はそれなりの出来栄え。とにもかくにも、次回も元気に更新に行きたいものである。

コメント
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