先週の通院日には1冊しか読めず、その後も体調不良のため、読書が出来ずに1週間が過ぎてしまった。
その1冊、黒柳徹子さんの「小さいころに置いてきたもの」(新潮文庫)。
ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」が世に出てからもう30年経つという。そうだった、読んだのはちょうど大学生の頃だったか。
帯には「心の中でなら、もういちど出会うことができる。『窓ぎわのトットちゃん』に書けなかった「秘密」が明かされる心温まるエッセイ」とある。
裏表紙には「イチローの試合を見るため、ヤンキー・スタジアムでナイター初観戦。ヨン様の姿を見ようとトライしたパチンコ。ハワイでのナンパ・・・トットちゃんの周りには、面白エピソードが溢れている。一方、多くの人を見送った。渥美清、久世光彦、森茉莉、赤塚不二夫らとの想い出。」ともある。
そう、面白エピソードと言えば、詳しい野球のルールもご存知なく(キャッチャーとバッターが同じチームだと思っていた!など)、それを全くサラリと書いてしまう潔さに胸のすく思いだ(プロ野球ファンの夫と息子に、いつもボケた質問をして笑われている身としては実に爽快!)。
また、ハワイでのナンパには、よくぞ御無事で・・・とびっくり。こんな恐ろしかったはずの経験も、半世紀近くが経つとちゃんと書けてしまうのだな、としみじみ(それ以来45年間ハワイを訪れることが出来なかったというのだから、そのトラウマたるや大きなものだったのだろう。)。
そして見送った方たちのエピソードでは、「女流作家M・Mさん」という文豪森鴎外の長女、森茉莉さんの追想、茉莉さんのアパートの部屋でのお二人のやりとりが淡々として胸に迫った。
解説は報道写真家・97歳の笹本恒子さんが書かれている。
赤塚不二夫さんとの思い出を綴られた文章を読んで涙が溢れ、この本のカバーにもなっている写真(目と目を見かわす姉弟の微笑ましいもの)の仲良しの弟さんを病気で亡くされ、あまりに深い悲しみのあまり、弟さんの記憶をなくしてしまった、ということが胸に迫った、と触れておられるが、私も同じ想いを持った。
つくづく人間は一人では生きていけない、と実感する。解説の最後に笹本さんが書かれているとおり、「これまでの出会い」に感謝し、「これからの出会い」に思いを馳せ、楽しい毎日を過ごして生きたい、と思う。
今日も陽射しは明るかったが、風はとても強く冷たかった。
スギ花粉は今が最盛期ということなので、花粉症の方たちには辛い風だろう。私の鼻水の出方は家にいるより職場にいると余計酷いようだ。花粉というより埃っぽいのか、ハウスダストかどうか。
それでも一昨日に比べ大分改善してきた。食欲も旺盛で、前回投薬後から続いた便秘もようやく解消した。
喉の痛みを感じてから復調までに、なんだかんだと2週間近かかってしまった。クリニックで処方してもらった薬を飲みつつ、治療も休まなかったわけだからやむなしか。
ナベルビン治療開始後1年半が経過した。当初はいろいろハプニングがあって投与出来ないときもあったが、その後は体調管理がなんとかうまくいっているので、体調不良のため治療が出来なかった、ということはなかった(白血球の数は自分ではコントロール出来ないが、それも何とかすり抜けてきている。)。
けれど、実際には風邪をひき易いし、いったんひくと自力回復にとても時間がかかることが良くわかった。高をくくらずに心して過ごさなければ、と思う。
その1冊、黒柳徹子さんの「小さいころに置いてきたもの」(新潮文庫)。
ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」が世に出てからもう30年経つという。そうだった、読んだのはちょうど大学生の頃だったか。
帯には「心の中でなら、もういちど出会うことができる。『窓ぎわのトットちゃん』に書けなかった「秘密」が明かされる心温まるエッセイ」とある。
裏表紙には「イチローの試合を見るため、ヤンキー・スタジアムでナイター初観戦。ヨン様の姿を見ようとトライしたパチンコ。ハワイでのナンパ・・・トットちゃんの周りには、面白エピソードが溢れている。一方、多くの人を見送った。渥美清、久世光彦、森茉莉、赤塚不二夫らとの想い出。」ともある。
そう、面白エピソードと言えば、詳しい野球のルールもご存知なく(キャッチャーとバッターが同じチームだと思っていた!など)、それを全くサラリと書いてしまう潔さに胸のすく思いだ(プロ野球ファンの夫と息子に、いつもボケた質問をして笑われている身としては実に爽快!)。
また、ハワイでのナンパには、よくぞ御無事で・・・とびっくり。こんな恐ろしかったはずの経験も、半世紀近くが経つとちゃんと書けてしまうのだな、としみじみ(それ以来45年間ハワイを訪れることが出来なかったというのだから、そのトラウマたるや大きなものだったのだろう。)。
そして見送った方たちのエピソードでは、「女流作家M・Mさん」という文豪森鴎外の長女、森茉莉さんの追想、茉莉さんのアパートの部屋でのお二人のやりとりが淡々として胸に迫った。
解説は報道写真家・97歳の笹本恒子さんが書かれている。
赤塚不二夫さんとの思い出を綴られた文章を読んで涙が溢れ、この本のカバーにもなっている写真(目と目を見かわす姉弟の微笑ましいもの)の仲良しの弟さんを病気で亡くされ、あまりに深い悲しみのあまり、弟さんの記憶をなくしてしまった、ということが胸に迫った、と触れておられるが、私も同じ想いを持った。
つくづく人間は一人では生きていけない、と実感する。解説の最後に笹本さんが書かれているとおり、「これまでの出会い」に感謝し、「これからの出会い」に思いを馳せ、楽しい毎日を過ごして生きたい、と思う。
今日も陽射しは明るかったが、風はとても強く冷たかった。
スギ花粉は今が最盛期ということなので、花粉症の方たちには辛い風だろう。私の鼻水の出方は家にいるより職場にいると余計酷いようだ。花粉というより埃っぽいのか、ハウスダストかどうか。
それでも一昨日に比べ大分改善してきた。食欲も旺盛で、前回投薬後から続いた便秘もようやく解消した。
喉の痛みを感じてから復調までに、なんだかんだと2週間近かかってしまった。クリニックで処方してもらった薬を飲みつつ、治療も休まなかったわけだからやむなしか。
ナベルビン治療開始後1年半が経過した。当初はいろいろハプニングがあって投与出来ないときもあったが、その後は体調管理がなんとかうまくいっているので、体調不良のため治療が出来なかった、ということはなかった(白血球の数は自分ではコントロール出来ないが、それも何とかすり抜けてきている。)。
けれど、実際には風邪をひき易いし、いったんひくと自力回復にとても時間がかかることが良くわかった。高をくくらずに心して過ごさなければ、と思う。