昨夜は息子夫婦が帰った後、片付けを済ませたらもうかなり遅い時間。能登半島大地震のニュースが流れ続けている中、食欲はないけれど、何も食べないと薬が飲めないし・・・とお節の残りをつつき、汁物だけ足して夕食にする。
母は疲れたのでもう休みたいと言う。食後すぐにお風呂を沸かし、一番風呂に入ってもらう。私達とは普段の就寝時間が2時間ほど早いのでお互いペースが合わない。
こちらはなんだかんだと片付けをして入浴後、ベッドに入ったら日付が変わる。
今朝、スマホアラームが鳴るも、二度寝を決め込む。目が覚めても身体が重くて起きられない。リビングに行くと、早朝、夫と母はお手洗いでバッティングをして、お腹を壊した母がなかなか出てこなかったらしい。
母はすっかりしょげている。下痢止めも飲んだ筈だし、それほど暴飲暴食をしたわけでもないように思うが、一人気ままな粗食と、皆と一緒に摂る食事やお茶の量は全然違うのかもしれない。
朝は抜くというので、温かいお茶だけでもう一度整腸剤と下痢止めを飲んでもらう。夫と私は普段通りのパン等を頂き、お節の残りを少しだけ摘まむ。
今朝も地震のニュースが続いている。被害の様子が明らかになってくると、本当に辛い。箱根駅伝どころではないのかしら、とチャンネルを廻してもらったら、こちらは別世界のように大学生が走っていた。
洗濯機を廻すが、お天気が悪いので、外干しは諦める。タオル類等の厚物は乾燥機にかけ、それ以外は浴室乾燥に。母のお腹が落ち着いた頃を見計らって、昼前にタクシーを呼び、送り方々実家に向かう。お正月で台数も少なく、いつもお願いするタクシー会社からは断られ、2社目でも10分ちょっと待った。
外は雨が降っている。運転手さんが近道をご存知で、スイスイ。今迄で最短時間と最低料金で実家に到着した。
休む間もなく、エプロンと手袋をして断捨離に取り掛かる。今日はずっと気になっていた大量のアルバム類に着手。
母に取っておきたいものはないの、とずーっと繰り返し繰り返し確認してきたものの、全くもって作業が進んでいない。私の学生時代等の物は全て不要だから、とどんどん可燃ごみ袋に入れる。息子が映っているものは基本我が家にあるので、それも全て不要。
ただし、両親の若い頃の物など、もう手に入らない類のものをどうするかと訊くも、ほぼ要らないとの返事。では、と棚の殆どを空にすることが出来た。古い紙焼きのアルバムから気に入った写真を剥がそうにも糊がべったりで変色もしているし、今更もういいかという感じ。
伯父伯母やら従姉兄の結婚写真等、見たこともない年季モノも出てきて時代の変遷を思った。いやはや。
それ以外のそこかしこに訳もなく積み上げられているモノについては、9割5分以上は間違いなくゴミ。迷わず分別して捨てていく。母に訊いても時間の無駄なので、こちらで判断して黙々と作業する。それにしても、どうしてここまで何も考えずにただただ取っておくだけ取っておいたのだろう、と思わずにはいられない。
母が片付けが苦手なのは神経質な父も重々分かっていただろうに、家のことは母に任せて手伝うことはなく、ただ収納場所を増やしてやっただけだった。母もとりあえず父の眼前から見えなくなれば怒られることもないし、と母なりの処世術で乗り切ってきたのだろう。
要るモノと要らないモノを分けて、と夫と私が口を酸っぱくして何回言ってみても、なぜか同じところに平気で置いていく。溜息。
飲まず食わずで3時間ほど。夫がコンビニに昼食を買いに行ってくれて、カップ麺とおにぎりの遅いランチ。お正月2日からなんともはやである。夫の言う通り、断捨離はせずに引越し準備だけして後は家を更地にするタイミングで“ブルトーザーでガー“が正解だったのだろうと思う。
何度ももう止めようという誘惑にかられる。けれど、それでは母が気の毒かな、と思った私が馬鹿だった。後悔することしきり。けれど、一旦始めたからには自分が今出来ることを精一杯やり切る、が私のスタンスだ。今やらなければ、次回はない。やるっきゃない、と気を取り直して続ける。
縁側の棚に並べるともなく置いてあった、いつ、どこで買ったか分からない埃を被った海外旅行のお土産やら何やらをどんどんごみ箱に入れる。そして、何の脈絡もなく置かれているスチール棚のモノをどんどんごみ箱に入れ、何とか空にする。
随分スッキリしてきた。
一方、ごみ袋を仮に集積したガレージはほぼ満杯になってきた。この場所があるから家の中がごみ袋だらけにならずに済んでいる。明後日が今年初のごみ収集日だというが、母が一人では出すことは不可能なので、ご近所の方にタイミングよく手伝ってもらえば随分減るのだろうけれど。
あっという間に暗くなる。作業開始してから7時間近く。目につくモノは迷わずごみ袋へ、を繰り返し、新居に持っていくアルバム等を段ボール箱に詰めたら大分床が見えてきた。夫が掃除機をかけてくれて、本日はこれにて終了。
今日は、30日に満席で入れなかった一番近いファミレスにすんなり入ることが出来た。よりによって夫が一昨日お昼を摂ったばかりのチェーン店だ。気の毒だけれど、近くのイタリアンもフレンチもお正月休み。致し方ない。
母はお腹が心配だからとミニサイズのドリアを注文し、ひとまず完食していた。朝はお茶だけ、昼はトースト一枚だけだから殆ど何も食べていないのと変わらない。お腹は空っぽな筈だ。それでも水分を摂るのが怖い様子。今夜は誰にも気兼ねなく、慣れた自分のベッドとお手洗いを独占してゆっくりしてほしいものである。
スマホを見ることもTVを視ることもなく作業に没頭した半日を経て、息子からのLINEで羽田空港の衝突事故を知る。この大惨事も昨日の大地震に端を発していることを思うと、やるせない。生きていることは宙ぶらりん。実家の断捨離と引越し準備で既にお正月気分は吹っ飛んでいるのだけれど、2024年の幕開け、神様は何をお怒りなのだろうと思う。
実家に戻りタクシーを呼ぶが、これまたいつものタクシー会社は車が出払っていて、と断られ、別の会社で15分ほど待って帰宅した。
洗濯物を片付け、実家から引き取った書籍類を段ボールに詰め終わり、久しぶりに夫と2人のペースが戻ってきた感じ。6日のお嫁ちゃんご一家との新年会まで静かに体力温存し、体調を整えておきたいものである。