昨日も日付が変わってからの就寝。そして今朝は5時にお手洗いで目が覚めてしまい、そのまま眠れず。ベッドでグズグズしてから7時前にリビングへ移動すると、夫も起きたところのようだった。途中まで朝食の支度を始めたらバトンタッチしてくれた。
いいお天気だが、北風が強い一日とのこと。それでも引っ越し当日が、雨や雪でなくて本当に良かった。
朝食を済ませ、身支度をして、タクシーを呼んで実家へ。順調に到着する。
今日の予定はまず、ご近所へのご挨拶。長い間(60年近く!)お世話になりました、と母を連れて伺う。
次はエアコンの取り外し作業。夫は今の内に、とお昼を調達にコンビニまで走ってくれる。その間、私はお風呂道具やら食器やら、布団袋やら最後の荷物詰め。こんな使い古しのもの、捨ててもいいんじゃないのと思うものが多々あるが、母が持っていくと言うので、エネルギー温存のため、争わないことに。
予定通りの時間に電気屋さん父子2人が到着。小一時間で2台のエアコンを取り外し、玄関ライトの設置相談もして、一旦退散される。新居での取付けは12時半頃からとのことで夫に連絡する。夫は壁に開いたままの穴をふさぎ、新居に先着すべきものを持って往復してくれる。本当にフットワークが良く有難いことである。
あちこちから携帯が鳴り続ける。ほどなくして引っ越し屋さんからの連絡。12時から15時スタートの予定だったが、12時半到着とのこと。
さぁ、それまでに昼食を終えなければならないが、なんだか食欲がない。夫はカップ麺におにぎりを食べて出て行ったが、母と私はなんとかちょっぴりのお茶でおにぎりを1個お腹に入れておしまい。
予定より数分前に引っ越し屋さんが2人で到着。お一人は長身でコルセットをしている。職業病なのでとのことだが、なんだか申し訳ない。まずは荷物の状況を確認頂いてから作業開始。若手とお二人で毎度のことながら鮮やかでお見事な仕事ぶり。45分ほどで積み込みが無事終わり、家の中はがらんとした。
困ったチャンの母は初めての引越しで高揚しているのか興味津々。ウロウロ家の中を歩き回るので危ないことと言ったら、ない。彼らは大きな荷物を後ろ向きで運びながら、いつよろけるかわからない母を避けて歩くのでは邪魔になる。どうかじっと座っていてと言っても、気になるのか、何度もふらふらと出てきてはお仕事中の彼らに余計なことを話しかける。何度も注意しても、なかなか言うことを聞かないのである。嗚呼。
お支払いを終え、夫に「作業終了、これからトラックが出発する」とLINE連絡をする。歩いても5分だからトラックは出たと思ったらあっという間の到着だ。そして母と私は新居に歩いて向かう。
当初目標としていた段ボール20個は結局25個になった。それに引っ越し屋さんがその場で3個作って28個だったか。それでも息子の53個という記録には到底及ばない。
夫が先着した新居ではエアコンの取り付け工事が始まり、NTTの工事も始まり、佳境とのこと。足の踏み場もないので、私は新居のお向かいとお隣への菓子折りを求めにショッピングモール迄急ぐ。既に草臥れて顎が出ている。
ペットボトルの冷たいお茶を飲む元気がなく、ベーカリーでパンを買いがてら、ロイヤルミルクティを飲んで10分ほど休憩させてもらう。流石にまだ引っ越し作業は終わっていないだろうと新居に戻ると、今終わったとのことだった。開始から終了まで1時間45分。いやはやさすがプロ、早いお仕事である。
この後も引きも切らずに電話が鳴る。引っ越しが終わったタイミングで、洗濯機の取り付けやTVの配線等をお願いする工事の方から、夕方こちらに到着する連絡がある。
解ける荷物からどんどん解き、靴箱に靴を入れ、お風呂周りやお手洗い周りのモノを配置していくが、家の電話は鳴るわ、夫から呼ばれるわ。なかなか作業に集中出来ず、思考が分断されてどうも宜しくない。
夫がいる間に、新居のお隣とお向かいに母を連れて挨拶に伺う。お向かいはご夫婦でお住まいとのこと。隣県から去年入居されたという。お隣は母より大分若い女性がお一人だった。
その後、夫が防犯工事が終わった実家にこれまでの鍵で入ったら、警報ブザーが鳴り出してしまい、慌てて連絡をしてくる。こちらから電話をしようと思ったら、早速セキュリティ会社から事実確認の連絡がある。警報を止めるために社員が急行しますので、そのままお待ちを、とのこと。夫は足止めを食らった形に。
それでも「なるほど、玄関から所定の操作をしないで開錠するとこういう事態になるのか」と分かったので良かったと言えば良かったのだけれど。トホホ~と戻ってきた。
エアコンが無事設置され、暖房を入れる。さすがに鉄筋コンクリート、あっという間に暖かくなる。母には邪魔しないように座っていてもらうが、これまた落ち着かない様子で、今日の午後ごみ回収に来てもらったかどうか、確認するのに実家に戻りたいと言う。
介護ベッドの会社から連絡。家の前にベッドを回収に来ていますが・・・、とのこと。嗚呼、約束の時間から5分過ぎている。誰も待機していなかった・・・。ということで、遊軍の夫に母と一緒に向かってもらう。
ベッドを新居に配置して頂くのはカーペットを敷いた後でないと、重い介護ベッドを夫一人で動かし、カーペットを敷き直すのは難しい。配置は夕方以降にお願いする。
私はひたすら荷ほどきを頑張って黙々と。とにかく今晩母がちゃんと眠れるように設えないとならない。
今度はガス会社の方がガス開栓に見えたのに立ち会う。外の給湯器をチェックし、蛇口やお風呂の給湯方法を母と一緒に教えて頂き、無事終了。
続いてシーリングライトも届く。これは夫が椅子に乗って2部屋ともしっかり設置してくれる。
もう誰が誰だか分からない状態。玄関には靴が何足あったか、色々な方から同時に呼ばれて発狂しそうである。それにしても日本という国は凄い。誰も指定の時間を違わず、複数の方たちがあれこれ母の引越しのために仕事をしてくださるのだから。
次は引っ越し屋さん手配の電気屋さん。洗濯機の設置で、かさ上げやホースの取り換えが必要とのこと、TVの配線にもあれこれ小道具が必要ということで、結構大掛かりで高額な工事になった。
もう訳が分からない状態なのに、今度はケアマネさんがヘルパーセンターの責任者を連れてやって来る。介護ベッドの会社の方も2名合流して、室内はとんでもない人口密度だ。さらに、サ高住のフロントの方が2名見えて、母に緊急ボタンの押し方や朝の生存確認の方法等を教えにいらっしゃる。母はフロントまで出向いて聞いてきたようだが、私は色々な方の対応で、同行出来ず。
集中して作業が出来ないから思い通りに進まない。だんだん顎が出てくる。ケアマネさん、ヘルパーセンターの方が部屋の中をチェックして、介護ベッド等を借りている会社の方たちとお風呂や手すり等のチェックをしながら、母に意向を訪ねてくださっている。
こちらは作業の傍らなかなか思うように対応出来ず。申し訳ないが致し方ない。
カーペットやテーブル、椅子等の家具屋さんが予定時間より30分ほど早く到着する。なんというタイミング!これならその場でカーペットを敷いて介護ベッドを据えられるということで、有難かった。
もろもろ家具の組み立てや設置が終わり、カーテンをつけ終わったのはもう暗くなってから。母が選んだカーテンはなかなか素敵だ。満足そうに「いいわね~」と言う。家具屋さんの配達が当初2時間枠の最後の時間だったら、片付くのはもっとずっと遅くなってからだったと思う。
それにしても母の衣類はとんでもなく多い。あんなに捨てた筈なのに、新しい物しか持ってきていない筈なのになんでこんなに、と滅入ってくる。下着も靴下も今後一切買わなくていいのではないかという量だ。箪笥に整理しながらクラクラしてくる。母は自分でやれるというが、とても任せられないので、ひたすら頑張るしかない。
ベランダの物干し竿を夫に見てもらうが、吊り具の位置が高すぎて140cmの母にはとても届かない。これは再考、ということで次回来訪まで無理に洗濯をしないように言う。
何とか段ボールを25個は開けただろうか。もう限界。ヘトヘトで、途中貧血でひっくり返りそうになって、ちょっと横になっていたら夫が心配そうに「今日はもうやめよう」と一言。
お菓子とペットボトルのお茶をお腹に入れて、途中まで空きっぱなしの段ボールを何とか整理してあと3個ほどになったところで、夕食に出かけたのは8時を廻ってから。
なんだか疲れ過ぎて重い食事は摂れない感じ。和食処に行くと、予約だけ対応とのことで、またしてもファミレスになった。母は好きな牡蠣フライをペロリ、夫もグリル料理をしっかり食べていたが、私はあまり食が進まず。夫には食後、大好きな練乳苺のパフェも追加してもらって少し罪滅ぼしの気分。
外は北風が強く、寒い。新居に戻り、IHでお湯を沸かすことだけ母と練習して、タクシーで帰宅した。
本日も14時間労働。既に日付が変わってしまった。
明日は夫は出勤だが、出張先直行でゆっくり目の出発で良いとのこと、せめてものことだった。私は振込等の用事を済ませ、夕方は病院で検査を済ませ前泊、明後日は治療日である。