ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.1.10 極楽時間後は、国宝一人占めの贅沢三昧 無事帰京

2024-01-10 23:44:53 | 
 昨夜はブログアップ後、大浴場へ。ほぼ貸し切りで、湯船にはゆっくり一人で浸かれた。肌あたりが柔らかくいいお湯で、芯までぽかぽか素肌ツルツル。そのままベッドに入ってすぐに電気を消す。ところが加湿空気清浄機の音が気になってどうも寝付けない。ようやく静音に切り替えたのが日付が変わる頃。

 今朝も何やら4時半に目が覚めてしまう。お風呂は6時からだ。その後、ちょっとウトウトしていつも通りに鳴ったスマホアラームを止めて、夫におはようLINEをしてお風呂へ。
 今朝も貸し切り!と思ったら、お一人先着がいらした。さっと温まって上がる。私が出る時には何人か入っていらしたけれど、のびのびゆったり2回の温泉を堪能した。

 窓の外のお天気がぱっとしない。天気予報では曇りだが、ところにより雨が降るので傘を、とのコメントだ。
 BSで朝ドラを視ながら朝食を済ませ、身支度を整え、荷物もまとめて出かけるまで暫しのんびり。

 チェックアウトを済ませ、荷物を預けてホテルを出発。ぱらぱらと雨が降り出しているが、傘をさすほどではない。おまじないの折り畳み傘を持ってきて良かった。昨日より大分冷え込んでいる。最高気温は10℃に満たないという。
 地下鉄と私鉄を乗り継ぎ、2か月半ぶりに予約したmikaさんの美容院がある最寄り駅に向かう。厚地のニットスーツ(インナーにはプラスアルファのババシャツを)に大判のストールを巻き、ダウンのロングコート、これまた何デニールか定かではないけれど、かなり厚地のタイツ。ちょうど良い。

 予定より1台早い私鉄に乗れて、そのままサロンを目指すと、予約時間より15分以上前。雨が降ってきているので、寄り道せずにそのまま伺う。mikaさんが私の姿を見つけて、ドアを開けてお迎えくださる。
 「ちょっと早いのですが・・・今年もよろしくお願いします。」とご挨拶。オーナーは別のお客さんの仕上げをしておられる。
 二度あることは三度ある、が実現出来て嬉しい。フロントで昨日買い求めた還暦のお祝いのお花等をお渡ししコート等もお預けしたら、すぐにシャンプー台に案内されて、mikaさんの極上シャンプー。ともすると咳き込んでしまうので、シャンプー台の姿勢を取る時、ちょっとドキドキしたけれど、シャンプーの間は収まってくれていて有難かった。

 極楽時間。頭に羽根が生えたようだ。心地よいリズムカルな指先の動き、程よい刺激にふにゃふにゃになる。今まで長く通っていた美容院に行くのがなんだかなぁ~になってしまって・・・とつい呟いてしまう。丁寧な2度洗いのシャンプー。華奢なmikaさんに重たい頭を支えて頂くのは申し訳ないと思うが、変に力を入れないで任せてもらう方が良いとのことなので、だらりと力を抜く。スッキリしたらオーナーにバトンタッチ、カットに。

 前回お世話になって以降、行きつけの美容院に行っていないけれど、特に困ったこともない。そのまま伸びた分を切って頂くことに。3cm近くカットして、かなり軽くスッキリした。そしてシャンプー台へ。前回はトリートメント+プチマッサージを追加していたが、今回は新しいトリートメントのキャンペーン中とのことで、こちらにトライする。これはオーナーが担当。これまた極楽時間。

 最後はオーナーに首・肩のマッサージをして頂いて、ブロー仕上げ。5層のトリートメントで髪の毛はふっくらつやつや。固形石鹸で洗うなどという暴挙に出なければかなり長持ちするという。冬の季節、髪の毛の乾燥も緩和してくれるようだ。乾かす時はすぐに乾いて便利だけれど、確かに髪の毛が乾燥しているのはあまり宜しくないことだろう。
 サロン到着から終了までに1時間半ちょっと。お支払いを済ませ、今日もお約束のmikaさんとのツーショットをオーナーにお願いする。お渡ししたシクラメンを早速フロントに飾って頂いていて、嬉しかった。

 次回は既に3月を予約している。髪の毛がまだちゃんとあって予定通り伺えますようにと心の中で祈る。
 お二人にお見送り頂き、最寄り駅を目指す。せっかく素敵にして頂いたのに、雨が降り出している。散策には邪魔だけれど、諦めて折り畳み傘を開く。
 駅の反対方向にある駅名を冠したお寺の門迄ちょっと足を伸ばす。女性が一人門の前で写真を撮っていた。前回は紅葉には早かったし、今回は残念ながら終わっている。いい季節にまた訪れたいものである。

 夫から「せっかくだから隣駅の神社に行っておいで、有名人の名前が沢山で面白いよ」と言われていたので、それに従って素直に途中下車。車折神社である。嵐電の駅を降りるとすぐに裏参道だ。金運・良縁成就・厄除け(厄払い)祈願・芸能/芸術、何でもござれのパワースポットとして有名らしい。
 平安時代後期の儒学者・清原頼業公の学徳により学業成就・試験合格はもとより、「約束を違えないこと」をお守り下さる霊験あらたかな神様として全国的に強い信仰があるそうだ。境内には沢山の神社が軒を連ねていたが、石をモチーフにした円錐形の立砂がある「清めの社(やしろ)」は「悪運を浄化するパワースポット」とのこと。
 初詣が遅れたお詫び方々、本殿でお参りをし、その奥に続く芸能神社で芸能人等のビッグネームを探して楽しむ。雨模様にもかかわらず老若男女、数多くの参拝者がいた。

 再び嵐電に乗り込む。そのまま京都駅に戻ってお昼を摂る予定でいたが、急遽、太秦広隆寺の駅で途中下車。小雨が降る中、境内へ。文字通り人っ子一人いない。人気のお寺の筈が、どうしたことか。
 そのまま、拝観受付に進む。以前、家族揃ってお参りに訪れた時は大変な人だったと記憶している。歴史の教科書に必ず掲載されている、創建当時に本尊として祀られた「弥勒菩薩半跏思惟像」に逢いたかった。言わずと知れた国宝第一号である。「一切衆生をいかにして救おうかと考えている」お姿を現しているという。

 霊宝殿に進む。パンフレットに押して頂いた日付のハンコをお見せして、中に入る。誰もいない。あくまでも静謐だ。しんと冷たい空気に包まれる。十二神将像を一人一人拝見しながら、中央の弥勒菩薩像へ歩を進める。両脇に白の鉄砲ユリが供えられ、蝋燭の灯りでライトアップされている。
 その何とも言えない穏やかな表情。誰もいない、私だけである。なんというお優しい慈悲深いお顔だろう。いきなり涙が溢れてくる。得も言われぬ感情で一杯になって自分でもびっくりする。その場を動けない。一礼して小上がりになっている畳みに膝をついて合掌する。いつまでもいられそうだ。というよりも離れがたい。

 後ろには十一面千手観音立像等の大物も控えている。けれど、どうしてもまた半跏思惟像に目が行ってしまう。今度は椅子に座ってぼーっと見つめる。そうこうしているうちに国宝一人占めの時間が終わり、年配の男性がお一人入殿された。迷わず小上がりの畳の左側に靴を脱いで座り拝んでおられる。私ももう一度小上がりの右側へ。
 今度は靴を脱ぎ、正座で合掌する。ああ、これではキリがない。後ろ髪を引かれつつ、霊宝殿を後にした。出口には女性の係員の方がおられて、合掌してお見送り頂いた。こんな恵まれた時間があるとは。新年早々のとてつもない大きな贈り物の時間だった。

 お手洗いを済ませ、庭園を愛でながら再び仁王門を潜り、嵐電に乗る。地下鉄乗換駅で、今度こそ京都駅を目指す。もうレストランでお昼を摂る時間はない。新幹線の中でお弁当決定である。
 エキナカで夫のお土産を2品買い、急いでホテルに戻る。預けた荷物をピックアップして態勢を立て直し、再び駅に戻る。新幹線出発まで30分弱。カフェで温かいチャイティーラテを飲んで少し温まり、お弁当を買ってホームに上がる。

 予約したのぞみが定刻に滑り込んでくる。昨日は隣が空席でラクラク2席使いだったが、残念ながら今日はお隣に若い男性がいた。窓側の席なので、中に入れて頂き、お弁当に買った手毬寿司を広げる。昼の薬が飲めたのはおやつの時間だった。空は少し青空になってきている。
 食事の後は、夫にLINEをしたり、本を読んだり。通路を挟んだ男性の鼾がかなりすさまじく、多くの方が、驚きの視線を送っていたが、そんなわけでなかなか本も読めずじまい。

 帰りも富士山が綺麗に見えて、2時間弱は瞬く間に過ぎた。乗換が上手くいき、昨日京都駅に到着した時間とほぼ同じ時間に乗り換え駅に戻ってきた。ラッシュアワーまでにはまだ時間があり、しっかり席も確保出来た。期せずして欲張りな神社仏閣巡りも出来た今回の美容院1泊旅になった。万歩計は10,000歩弱。それほど歩いていないつもりでも知らず知らず歩き回っていたようだ。

 最寄り駅に到着。京都よりやや暖かい。もう夕食を作る元気はないかな~とスーパーでお弁当を調達し、荷物が増えたので軟弱にもタクシーで帰宅した。
 帰宅すると生協のお届け物が玄関前に鎮座しており、それを取り入れて収納し、荷物を整理し、家計簿をつけているうちにライナー定時で夫が帰宅した。

 買ってきたお弁当に汁物をつけて簡単な夕食を済ませる。母にMeet通話をすると、今日も1日アルバム整理等頑張ったものの、途中で嫌になって私が赤ちゃんの頃の写真を懐かしく見たそうだ。また、若いヘルパーさんが車で大物も持って帰ってくださったそうな。明日は一日デイサービスなのでそれほど作業は出来ないようだが、明後日は朝から実家詣で。午前午後とびっちり引っ越し関連予定が詰まっている。
 
 明日は午前中Sさんのオンライン瞑想ヨーガクラス12月2回目の振り替えだ。早く休まなくては。


コメント
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