昨日は夏休みを挟み5日ぶりの出勤。大学院入試等のシーズンだが、コロナ禍の影響で実施方法もギリギリまで模索中。なかなか落ち着かない。お昼もお弁当を注文して自席で。帰宅後は洗濯物を畳み、前泊の準備、夕食の支度。
治療後は少なくとも10日はヨガスタジオに行けなくなってしまうので、出来れば行きたかったけれど、夜のクラスは強度が高く、断念した。先週火曜日以来ご無沙汰だから一体何日行けないことやら・・・。
夫と夕食を済ませ、駅まで送ってもらい、前泊のため病院最寄り駅に向かった。
行きの車内は両隣りが空けられるくらいの混み方だ。文庫を1冊しか持参しなかったので、スマホチェックしながら車内を過ごす。病院最寄り駅に到着。さすがに日中より温度が下がっているが、まだまだ涼しいとは言えない。
大きなお風呂の気持ち良さにすっかり味を占めて、前回に引き続き温泉大浴場があるホテルへ。チェックインカウンターで体温測定と身分証明書の提示を済ませる。お部屋はお任せのプランだったけれど、レイアウトが良く当たりだった。
身支度をして態勢を整えてから、大浴場へ。お1人が同時に入ったくらいでほぼ貸し切りだった。やはり部屋のユニットバスに入ることを考えると、大きなお風呂に入れるホテルはアドバンテージが高い。
3時間置きにお手洗いに起きたが、よく眠った感じ。モーニングコールが鳴ってから起き出して朝風呂。正真正銘の貸し切りだった。体重は45kgをちょっと割り込む感じ。お腹も快調だ。
身支度を整え、レストランに降りた。今日のお弁当はおかずに野菜がたっぷりだったので頂くことに。主食はデニッシュ等が入った袋入りパンにした。スープ、グレープフルーツジュースをその場で頂き、紅茶は部屋で頂くことに。
今日は予想気温が34度だという。大分日が短くなって秋の虫も鳴き始めたというのに、暑さは相変わらず容赦ない。朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウト。
月末だが、混んでいる。IDカードを通す機械のうち1つが点検中だったので、若干並んで採血受付へ移動。10人ほど待っていて7分待ちと出ていた。待合い椅子はそこそこの混雑である。ほどなくして採血室へどうぞ、と案内が出た。
採血担当は、検査技師の男性Yさん。ご挨拶は丁寧だったけれど、針刺しは痛かった。今日は簡易版の測定なので2本だ。刺す時痛いと、抜く時も痛い。ちょっと幸先の悪いスタート。
止血をしたまま、エスカレーターで2階のレントゲン受付に向かう。待合い椅子がかなり密状態で混んでいる。番号が書かれたカードを取ったら7,8人前の人が呼ばれているところだった。入院患者さんもちらほら。15分ほど待って中廊下に通される。その後はすぐに呼んで頂けた。
ブラトップの上に無地のカットソーのいでたちなので、検査着に着替える必要なく、すぐに撮影室へ。正面と側面から2枚撮って無事終了。
再びエスカレーターで1階の腫瘍内科へ向かう。受付には誰も並んでいなかったので、まずは結構埋まっている待合い席をなんとか確保して受付。クラークはAさんだったので「先日(事務局から)お手紙頂きました。ありがとうございました。」とお礼のご挨拶。
問診票の追加を頂き、その場で咳は殆ど「なし」に〇、息切れはときどき「あり」に〇をした。
今日のお供、伊坂幸太郎さんの「ホワイトラビット」(新潮文庫)を読み始めた。
帯には「警察vs籠城犯vs泥棒 全てを、疑え!伊坂史上最高の『騙し合い』が幕を開ける!」とある。
ゲームクリエーターの小島秀夫さんが解説で「読者の反応の半歩先を行く語りが、それこそ犯罪的にうまい。本当の嘘つき(クリエーター)は、相手が自ら掴みに来るような極上の嘘(フィクション)を創造できるのだ。」と書いておられる。あれ、これって?、っと思うと、うまい具合に次の章で同時並行の背景描写が挟んであったり、自由自在に加速していく物語にどんどん引き込まれて、頁を繰る手が止まらない。
1時間ほどして読書の区切りの良いところで、血圧測定。98-64、脈拍は76。
ほどなくして化学療法室のKwさんが見えて、SpO2と体温測定。98%が出て体温は6度9分。「どうでしたか。」と問われ、「おかげさまで今日は元気ですが、やはり投与後10日目くらいまでは辛かったです。気持ち悪さととにかく疲労感が半端ではなく、週末3連休はほぼ寝た切り。その後火曜日出勤しましたが、不調で午後お休みを頂き、帰路も暑さと不調でもう倒れそうでした。ただ今回は酷い下痢がなかったので脱水にもならず良かったです。」とお答えする。「そうでしたか。では先生に伝えますが、後は採血結果次第ですね。」と化学療法室へ戻って行かれた。
それから30分ほど待って「中待合いへどうぞ」の掲示板に私の番号が出た。荷物を抱えて移動する。前の方がすぐに出ていらして5分ほどして先生がお顔を出された。「おはようございます。」とご挨拶をしながら荷物をカゴに、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
席に着くとPC上にレントゲン画像が並んでいる。「色々(副作用が)出て大変だったようですね・・・」と言われる。
採血結果は「うーん、まあ大丈夫そうですね。」とのこと。前回好中球がギリギリだったので、今回1,000を割ったら延期か減薬かなと思っていたが、白血球は3,300、好中球は1,023。おお、またしてもギリギリ1000に達している。もしかしたら今回は休めるかも、と半分期待していたので、ちょっとがっかり。そのほか、貧血も相変わらずだ。
「慎重な先生なら減量するかもしれないけれど、前回に比べてどんどん下がっているわけではないし、前回もこのくらいだったので。次回もこの程度だったら減薬を考えてもいいかもしれませんが」と仰る。
「例えば好中球が990だったら、やるんでしょうか?」といじましく訊いてみたら、イエスとのこと。新しく始めた薬で効果が出ているわけだから、ここは攻めていきたいということのようだ。今後のことを考えると今は頑張り時。うーん、納得しなくてはならない。
2枚並んだ画像を見ると前回に比べて左上と右のポート周りの影が大分すっきり薄く小さくなっている。そして左下がほぼ真っ白で無気肺状態だったと思われる部分がほぼ治っている。効いているのだ。1月よりも断然良い。去年の10月頃の状態に戻っているとのこと。
怠さと気持ち悪さが酷いという訴えには、デカドロンを追加してトータル1週間飲むことになった。最初の2日は前回同様4㎎、これに加えて3日目から7日目は2㎎。1週間ベタに多めはやりたくないとのこと。浮腫み等も気になるので。
手足の痺れや痛みが改善されずに酷く感じることについては、ビタノイリンと漢方2種(加工ブシ末と牛車腎気丸)を止めて、タリージェ夜5㎎を倍の10㎎にしてみることに。気持ち悪さが酷い中で、食前に飲みにくい粉薬を飲むのは結構しんどかったし、おまじないのように長く飲み続けてきたが、殆ど効果を感じられないので。タリージェは眠気があるが夜ならいいかな、と。これで効いてくれると良いのだけれど。
そして、気持ち悪くて眠れない時用にワイパックスも頓服で5日分出して頂いた。
「製薬メーカーが間質性肺炎を気にしているのでCT撮影をリクエストしてきているが、そろそろ3か月が経つし、レントゲンで良くなっていることをCTでもきちんと確認出来るので予約を入れましょう。」とのこと。でも来週の通院は(体調的に)無理でしょう?と問われて頷き、再来週に予約を入れて頂いた。
おかげさまでまだ地毛です、の話から「人さまざまですね。別の方は結構抜けています。」と伺い、ああ、そうなのだ、と思う。今のこの暑さでかつらのしんどさは体調のしんどさに加え、辛いなあと思う。
それにしても3回連続で休薬もせず、減薬もせず、規定量で治療が出来るとは本当に初めてのことだ。お礼のご挨拶をして席を立った。
化学療法室ではお1人が待っていて、ちょうど吐き気止めを飲んでいらした。LINEに繋がるシステムで受付を済ませ、夫やお友達にいつものようにLINE報告。5分ほどするとOkさんが「お薬飲みましょう。」とイメンド125mgを持ってきてくださる。イメンドを飲んでから1時間後にエンハーツ開始だ。5分ほどで「今日はこちらのベッドです」と看護助手さんから案内された。広々としたベッドで眠ってしまうにはとてもよさそう。
体勢を整え、お手洗いへ。10分ほどでOkさんが針刺しに見えた。久しぶりだったが、さすが一切の迷いもなく早業で、全く痛くない。素晴らしい。
その後40分ほどするとKrさんから薬が届く。この3週間の状況をお話しする。吐き気止めアロキシ・デキサートミックスの点滴からスタート。結局この15分間はずっとKrさんとあれこれお話しをしてしまった。エンハーツには今日も遮光のオレンジ色のビニールカバーがかけられている。
病院にチェックインしてから点滴スタートまで3時間以上かかっている。
ブドウ糖の点滴開始とともに読書の続きをするが、イメンドのせいか眠くて眠くて何度もガクッとしそうになる。
今日は初めましての女性薬剤師のYさんがいらした。変更する薬等についての説明等があり、ペーパーも頂いた。あれこれ副作用についてご報告して、薬の飲み方等も細かくアドヴァイスされる。
今日3クール目のエンハーツは30分で落とした(初回は90分、2回目は60分)。最初の吐き気止めが15分、ブドウ糖が15分、エンハーツ30分プラスα、再びブドウ糖15分、生食でポートフラッシュして終了。今日は開始から1時間半かからずに済んだ。有難い。
終了時血圧は110-71、脈拍は63で問題なし。抜針はKrさん。殆ど衝撃なく、痛まなかった。今日、採血の針刺し・抜針はアンラッキーだったけれど、メインのこちらはラッキーデー。終わるや否やお手洗いへ急ぐ。点滴はどうしても身体が冷えるのだ。
ご挨拶をして会計へ移動する。相当混んでいる。待合い椅子の場所を確保して手提げと日傘だけ置いて長蛇の列に加わる。受付番号を頂いてから処方箋を薬局に送るテーブルまで移動して送付する。30分ちょっとで番号が出て、自動支払機へ移動。お支払いはカードで16万弱。
病院を出ると途端に暑い。照り返しも酷く傘を差していても辛い。むっとした熱風にあおられてクラクラする。薬局で「病院から処方箋を送りました。」と言って番号札を頂く。今日は混んでいる。どんどん後の番号の方に抜かされる。お手洗いに行き、本の続きを読む。
30分ほど待つ。デカドロンとワイパックスが増えたが、漢方2種、ビタノイリンが減って9種類の薬、4,000円弱をカード支払い。かさばる漢方2種(毎食後の21日分なので1種類につき63包)がなくなったので、少し荷物が小さくなった。本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間弱。暑さ厳しくやはり疲れて顎が出る。
帰路、マスクの息苦しさと荷物の重さにふうふう言いながら、日傘を差して駅を目指す。足裏が痛む。電車が混まないうちに移動してしまいたいと、そのままJR乗換駅を目指す。お腹も大丈夫そうなので、すぐに来た快速に乗った。席もゆうゆう確保出来、本も読めて良かった。
乗換駅の駅ビルの紅茶専門店で3時のおやつの時間帯にランチを頂き、本を読み終わった。いやはや、面白かった。驚きとスリルに満ちた伊原マジック最先端、一大エンターテイメント。映画化もされるだろうか。
最寄り駅に降りたが、歩けそうだったので、てくてく歩いて汗を滲ませながら帰宅した。定時で帰宅するのより若干早かった。
生協のお届け品を取り込むと、汗だく。薬を整理したり、DMやら何やら最低限の片づけをしてようやくソファに横になったら夫が帰宅した。
食事は食べてまだ時間が経っていないので要らない。ちょっとひと眠りしたいかな、とソファでたっぷり2時間以上眠ってしまった。夫は私が寝ている間に一人で適当な夕食を作ったようだった。本当に申し訳ない家事放棄の主婦もどきだ。
フルーツだけにしようかな、とも思ったけれど、食べられるうちに・・・と生協から届いた冷やし中華に夫が剥いてくれたピンクグレープフルーツを少々。しっかり頂けたので、良かった。
ステロイドのせいか、長いお夕寝をしたせいか、ブログを打てるくらいには元気だ。が、お腹の気持ち悪さは少しある。痛み止めは3週間コデインだけに切り替えたが、追加でロキソニンを飲んだのは1度だけ頭痛があった時のみ。いい感じだと思う。
明日は午前午後とウエブ会議である。金曜日も在宅勤務だ。エンハーツ3クール目、どうかうまく乗り切れますように。