(かじあかし/いもうとならば/くながえず)
火事は、冬の季語。もう昔のことで自信はないけれど、私の記憶では、この句の作者は山口誓子ではないかと思う。
この句が、当時の句会で問題になったという。つまり、二つの解釈が成り立つ、というのだ。「火事赤し」は、妹に対する作者の恋愛感情を表している、として、つまり
① 弟の妻、義理の妹に「いくらあなたが好きだからといって、妹だから結婚はできないよなあ」
② 恋人又は妻に「あなたが妹だったら、結婚できなかったなあ、妹でなくて良かった」
解釈は2通りあるのかもしれないが、当然①の方が興味深い。これも昔聞いた話。
クロガネモチ(黒鉄黐)