一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2011年10月 岩戸句会

2011年11月01日 | 岩戸句会

夕紅葉死ぬこと残し燃え尽くす  章子

庭下駄の音をはばかる星月夜

 

 コスモスや鋼材を切る鉄仮面   炎火

 虫の声砲丸投げのライン哉

 

朝まだき騒ぐ鴉や末枯るる    鼓夢

 ヨーヨーマ弾く音さやけし後の月

  

点滴の一滴の間や十三夜      薪 

整列の野球少年雁渡る

 

十三夜熱めのお湯に設定す   洋子

オムレツを手早く返す野分晴

 

呆気無き人との別れ十三夜    稱子

路地に満つ夕餉の匂ひ秋の暮

 

回復の兆し病間に十三夜     正太

新米を供えて今日は庭仕事

 

何もせず何も出来ない山は秋   遊石

リンゴ剥く音も静けき独りの夜

 

江戸前の風を集めて菊供養    歩智

今日も又抜く猫じゃらし散歩道

 

満月や万葉の湯に虫の声     空白

本門寺伽藍九月の夕日時

 

 秋の風薬草からから乾びけり  雲水

 野菊咲く唯のノギクと思ひけり

 

コメント
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