(はいいろの/ろぼうにつわの/ひとむぐら)
この句、「灰色の路傍」という、訳の分からないものを持って来たのが成功している。
つまり、石垣だろうか、アスファルトだろうか、コンクリートだろうか、時間が夕方だからか、曇天だからか、などと様々な「灰色」に思いを巡らさせ、読者に想像させるからだ。
この曖昧模糊とした「灰色」を、絵画で言えばキャンバスの背景として置き、一葎のツワブキ(石蕗)の黄金色を実にうまく引き立たせた。
(はいいろの/ろぼうにつわの/ひとむぐら)
この句、「灰色の路傍」という、訳の分からないものを持って来たのが成功している。
つまり、石垣だろうか、アスファルトだろうか、コンクリートだろうか、時間が夕方だからか、曇天だからか、などと様々な「灰色」に思いを巡らさせ、読者に想像させるからだ。
この曖昧模糊とした「灰色」を、絵画で言えばキャンバスの背景として置き、一葎のツワブキ(石蕗)の黄金色を実にうまく引き立たせた。