一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

437  冬の虹晩年という未来あり   歩智

2011年12月03日 | 

(ふゆのにじ /ばんねんという/みらいあり)

 

私は、61年生きて来て、今までに一度も「心底辛い」と思ったことがない。勿論、痛いや苦しい、悲しいや貧しかったなど、嫌なことは色々あったが、どういう訳か心底「辛い、死にたい」と思ったことは一度もない。

 

飢えたことがないし、大病も大けがもなかった。癌にもならなかったし、体が動けなくなったこともないし、臨死体験もない。

 

奴隷にもならなかったし、無実の罪で服役したこともない。イタイイタイ病にも水俣病にもならなかった。戦争に行かなかったし、空襲や原爆も知らない。大地震にも大津波にも落雷にも遭わなかった。

 

どうやら、この句の作者も、楽天主義者のようだ。そう思えば、死ぬまで未来は明るいはずなのだから・・・

 

センリョウ(千両)

 

コメント
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